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1.53 CONTAINER_DATA

CONTAINER_DATAは、PDB内から拡張データリンク・オブジェクトへの問合せでルートとPDBの両方から行を返すか、PDBのみから行を返すかを制御する場合に使用します。

特性 説明

パラメータ・タイプ

文字列

構文

CONTAINER_DATA = { ALL | CURRENT | CURRENT_DICTIONARY }

デフォルト値

ALL

変更可能

ALTER SESSION

PDBで変更可能

はい

基本

いいえ

Oracle RAC

インスタンスごとに異なる値を使用可能。

このパラメータは、次のタイプのオブジェクトに対する問合せの動作を制御します。

  • 拡張データ・リンク・アプリケーション共通オブジェクト

    このタイプのオブジェクトは、共有データをアプリケーション・ルートに格納し、アプリケーションPDBが各アプリケーションPDBに固有のローカル・データを格納できるようにします。

    このタイプのオブジェクトがアプリケーション・ルートから問合せされると、アプリケーション・ルート内の共有データのみが返されます。

    このタイプのオブジェクトがアプリケーションPDBから問合せされると、CONTAINER_DATA初期化パラメータの値によって問合せ結果が次のように制御されます。

    • ALL: 問合せは、アプリケーション・ルートの共有データとアプリケーションPDBに関連するローカル・データの両方を返します

    • CURRENT: 問合せは、アプリケーションPDBに関連するローカル・データのみを返します

    • CURRENT_DICTIONARY: 問合せは、アプリケーション・ルートの共有データとアプリケーションPDBに関連するローカル・データの両方を返します

  • 拡張データリンクOracle提供のデータ・ディクショナリ・オブジェクト

    このタイプのオブジェクトには、CDBルートに関連するデータおよび個々のPDBに関連するデータが格納されます。

    このタイプのオブジェクトがCDBルートから問合せされると、CDBルートに関連するデータのみが返されます。

    このタイプのオブジェクトがPDBから問合せされると、CONTAINER_DATA初期化パラメータの値によって問合せ結果が次のように制御されます。

    • ALL: 問合せは、CDBルートとPDBの両方に関連するデータを返します。

    • CURRENT: 問合せは、PDBに関連するデータのみを返します

    • CURRENT_DICTIONARY: 問合せは、PDBに関連するデータのみを返します

ノート:

このパラメータは、Oracle Databaseリリース19c, バージョン19.10以降で使用可能です。