1.150 INMEMORY_FORCE

INMEMORY_FORCEでは、INMEMORYとして指定される表とマテリアライズド・ビューがインメモリー列ストア(IM列ストア)に移入されるかどうかを指定できます。

特性 説明

パラメータ・タイプ

文字列

構文

INMEMORY_FORCE = { DEFAULT | OFF | BASE_LEVEL | CELLMEMORY_LEVEL }

デフォルト値

DEFAULT

変更可能

このパラメータは、次のようにALTER SYSTEMを使用することで動的に変更できます。

  • DEFAULTからOFF
  • OFFからDEFAULT
  • BASE_LEVELからDEFAULT
  • CELLMEMORY_LEVELからDEFAULT
  • CELLMEMORY_LEVELからOFF

このパラメータに対するその他すべての変更には、初期化ファイルの更新とインスタンスの再起動が必要になります。

PDBで変更可能

はい

基本

いいえ

Oracle RAC

すべてのインスタンスには同じ値を使用する必要がある。

設定可能な値は次のとおりです。

  • DEFAULT

    IM列ストアには、INMEMORYとして指定されたオブジェクトが移入されます。

  • OFF

    このインスタンスに対してIM列ストアが構成されていても、オブジェクトはメモリー内に移入されません。

  • BASE_LEVEL

    Database In-Memoryのベース・レベルを有効にします。ベース・レベルでは、Oracle Database In-Memoryオプションを購入することなく、Oracle Database In-Memoryの機能を試用できます。この設定は、Oracle Databaseリリース19c, バージョン19.8以降で使用可能です。

    ベース・レベルが有効化されていると、CDBごとのINMEMORY_SIZE初期化パラメータの値が16GBに制限されます。Oracle RAC環境では、INMEMORY_SIZEの値が、インスタンスごとに16GBに制限されます。すべてのオブジェクトと列に対する圧縮レベルは、自動的および透過的にQUERY LOWに設定されます。自動インメモリーが無効になり、インメモリー列ストア機能追跡は、「インメモリー列ストア」ではなく「インメモリー・ベース・レベル」で追跡されます。CellMemory機能は、Oracle Exadataに対して無効化されます。

  • CELLMEMORY_LEVEL

    CellMemoryは、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュを使用してインメモリー列形式でデータを移入できるExadata機能です。旧リリースのOracle Databaseでは、CellMemory機能を使用するために、IM列ストアを使用する予定がない場合でも(INMEMORY_SIZE0より大きい値に設定して) IM列ストアを有効化する必要がありました。このため、IM列ストアを利用しないのに、有効化によるオーバーヘッドが発生していました。Oracle Databaseリリース19c、バージョン19.8以降では、INMEMORY_FORCE=CELLMEMORY_LEVELおよびINMEMORY_SIZE=0を設定することで、IM列ストアを有効にせずにCellMemory機能を使用できます。これらの設定を使用すると、IM列ストアは有効化されませんが、問合せでCellMemoryを使用してオブジェクトをスキャンできます。

    INMEMORY_SIZEの値が0より大きい場合、INMEMORY_FORCE=CELLMEMORY_LEVELの設定がINMEMORY_FORCE=DEFAULTの設定と等価になることに注意してください。CellMemoryのみを使用している場合でも、IM列ストアが有効になります。

関連項目: