1.206 MEMOPTIMIZE_POOL_SIZE
MEMOPTIMIZE_POOL_SIZE
は、memoptimizeプール(Memoptimized Rowstoreで使用されるシステム・グローバル領域(SGA)内のメモリー領域)のサイズを設定します。
特性 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
大整数 |
構文 |
|
デフォルト値 |
0 |
変更可能 |
いいえ |
PDBで変更可能 |
いいえ |
値の範囲 |
0以上で、最大値なし |
基本 |
いいえ |
Oracle RAC |
インスタンスごとに異なる値を使用可能。 |
Memoptimized Rowstoreにより、Internet of Things (IoT)など、主キー値に基づいて頻繁に表への問合せを実行するアプリケーションのデータ問合せパフォーマンスが改善されます。
Memoptimized Rowstoreは、主に主キー列に基づいて問合せが実行される表にデータの高速検索機能を提供します。
このパラメータには、memoptimizeプールの次の構造体の割当てに使用するSGAの量を示す整数値を指定します。
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バッファ・キャッシュ領域のサイズ: これは、すべての
MEMOPTIMIZE FOR READ
表の合計ブロック数です。 -
MEMOPTIMIZE FOR READ
表の特定のブロックを指し示すハッシュ索引のセグメント化されたデータ構造のサイズ。
MEMOPTIMIZE FOR READ
用に考えられている表のバッファ・キャッシュ要件を計算し、ハッシュ索引のセグメント化されたデータ構造用にさらに25%のメモリー要件を含めます。
これらの構造体は、インスタンスの起動時にSGAから割り当てられます。
このパラメータに指定した値は、SGA_TARGET
に反映されます。たとえば、SGA_TARGET
を10 GBに設定し、MEMOPTIMIZE_POOL_SIZE
を2 GBに設定した場合は、SGA_TARGET
設定の20%がmemoptimizeプールに割り当てられます。
バッファ・キャッシュや共有プールなどの他のSGAコンポーネントとは異なり、memoptimizeプールのサイズは、自動メモリー管理によって制御されません。データベースでは、バッファ・キャッシュまたは共有プールでさらにメモリーが必要な場合にmemoptimizeプールが自動的に縮小されたり、memoptimizeプールが領域不足の場合にプールが拡大されることはありません。MEMOPTIMIZE_POOL_SIZE
初期化パラメータを手動で調整して、memoptimizeプールのサイズを増やすことしかできません。
関連項目:
Memoptimized Rowstoreおよびmemoptimizeプールの詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。