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1.212 NLS_COMP

NLS_COMPには、データベース・セッションの照合動作を指定します。

特性 説明

パラメータ・タイプ

文字列

構文

NLS_COMP = { BINARY | LINGUISTIC | ANSI }

デフォルト値

BINARY

変更可能

ALTER SESSION

PDBで変更可能

はい

基本

いいえ

値:

  • BINARY

    通常、WHERE句およびPL/SQLブロックでの比較は、NLSSORTファンクションを指定しないかぎり、バイナリです。

  • LINGUISTIC

    WHERE句およびPL/SQLブロックでのすべてのSQL操作での比較は、NLS_SORTパラメータで指定した言語ソートを使用する必要があります。パフォーマンスを向上させるために、言語比較する列で言語索引を定義することもできます。

  • ANSI

    ANSIの設定は、下位互換性のためです。一般的には、NLS_COMPLINGUISTICに設定します。

ノート:

初期化パラメータ・ファイルにNLS_COMPの値を明示的に設定しない場合、V$PARAMETERビュー、V$SYSTEM_PARAMETERビュー、V$PARAMETER2ビュー、V$SYSTEM_PARAMETER2ビューおよびNLS_INSTANCE_PARAMETERSビューではデフォルト値NULLが表示されます。ただし、実際のデフォルト値と動作はBINARYです。NULLは有効な値ではないため、デフォルトをNULLに変更することはできません。

このパラメータの使用例については、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

ノート:

この初期化パラメータNLS_COMPの値は、このパラメータのセッション値の初期化に使用され、SQL問合せの処理で参照される実際の値です。クライアントがOracle JDBCドライバを使用しているか、クライアントがOCIベースでNLS_LANGのクライアント設定(環境変数)が定義されている場合、この初期値はクライアント側の値でオーバーライドされます。そのため、初期化パラメータ値は、通常、無視されます。