1.276 PGA_AGGREGATE_TARGET
PGA_AGGREGATE_TARGET
には、インスタンスに接続されたすべてのサーバー・プロセスが使用できるターゲット集計PGAメモリーを指定します。
特性 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
大整数 |
構文 |
|
デフォルト値 |
PDBの場合、デフォルト値はCDBのデフォルト値と同じです。 |
変更可能 |
|
PDBで変更可能 |
はい |
値の範囲 |
最小値: 10MB 最大値: 4096GB - 1 |
基本 |
はい |
集計PGAメモリーに対して厳密な制限を設定するには、PGA_AGGREGATE_LIMIT
パラメータを使用します。
PGA_AGGREGATE_TARGET
を0以外の値に設定すると、WORKAREA_SIZE_POLICY
パラメータがAUTO
に自動的に設定されます。この設定では、メモリー集中型のSQL演算子(ソート、グループ化、ハッシュ結合、ビットマップ・マージ、ビットマップ作成など)が使用するSQL作業領域のサイズが自動的に設定されます。特に指定しないかぎり、SGAの20%または10MBのいずれか大きい方に設定されるため、このパラメータについては、0以外の値がデフォルトです。
PGA_AGGREGATE_TARGET
を0に設定すると、WORKAREA_SIZE_POLICY
パラメータはMANUAL
に自動的に設定されます。この設定では、*_AREA_SIZE
パラメータを使用してSQL作業領域のサイズが設定されます。
Oracleは、作業領域の最適サイズをプライベート・メモリーに適合させることによって、プライベート・メモリー量をこのパラメータで指定したターゲット以下に抑えようとします。このパラメータの値を大きくすると、作業領域に割り当てたメモリーを間接的に増やしたことになります。この結果、より多くのメモリー集中型の処理がメモリー内で実行され、ディスクで行われる処理は少なくなります。
自動メモリー管理が有効で(MEMORY_TARGET
が正の値に設定され)、PGA_AGGREGATE_TARGET
も正の値に設定されている場合、PGA_AGGREGATE_TARGET
の値がインスタンスPGAのサイズの最小値として動作します。
ノート:
このパラメータは、プラガブル・データベース(PDB)ではオプションです。PDBにこのパラメータを設定すると、PDBのターゲット集約PGAサイズを指定することになります。
各PDBが使用可能なメモリーの量を制御するために、CDBでリソース・マネージャを使用できるようにするには:
-
CDBレベルで(CDBのルートで)
NONCDB_COMPATIBLE
初期化パラメータをFALSE
に設定する必要があります。 -
MEMORY_TARGET
初期化パラメータをCDBレベルで設定しないでください。 -
PDB内の
PGA_AGGREGATE_TARGET
初期化パラメータを、次の要件を満たす値に設定する必要があります。-
CDBレベルで設定された
PGA_AGGREGATE_TARGET
値以下 -
CDBレベルで設定された
PGA_AGGREGATE_LIMIT
初期化パラメータ値の50%以下 -
PDBに設定された
PGA_AGGREGATE_LIMIT
値の50%以下
これらの要件を満たさない値にPDB内の
PGA_AGGREGATE_TARGET
を設定すると、エラーが発生します。PDBのパラメータを設定した後で、これらの要件に違反した場合(たとえば、PGA_AGGREGATE_TARGET
値がCDBレベルで変更された場合など)、PDBの値はこれらの要件を満たすように調整されます。 -
関連項目:
-
メモリーの構成の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。