1.354 TRACE_ENABLED

TRACE_ENABLEDは、Oracleの実行履歴またはコード・パスのトレースを制御します。Oracleサポート・サービスでは、この情報をデバッグに利用しています。

特性 説明

パラメータ・タイプ

ブール値

デフォルト値

true

変更可能

ALTER SYSTEM

PDBで変更可能

いいえ

値の範囲

true | false

基本

いいえ

Oracle RAC

デフォルト値はTRUEです。複数インスタンスには同じ値を指定することを推奨。

TRACE_ENABLEDtrueに設定されていると、エラーが発生した場合、情報は特定ファイルに記録されます。

1つのインスタンスのみが終了した場合でも、この情報は、すべてのインスタンスについて記録されます。これによって、クラスタ全体の診断結果が保存されます。

この処理によって発生するオーバーヘッドが過剰になることはありませんが、TRACE_ENABLEDfalseに設定することによって、パフォーマンスを改善できます。たとえば、この設定によって、ハイエンドのベンチマーク要件を満たすことができます。ただし、このパラメータをfalseに設定したままにしておくと、貴重な診断結果の情報を失う場合があります。このため、不明なインスタンス障害の発生時に、システムの問題をトレースし、診断にかかる工数を抑えることができるように、常にTRACE_ENABLEDtrueに設定しておいてください。