1.377 USE_LARGE_PAGES
USE_LARGE_PAGESは、データベースでのSGAメモリーのラージ・ページの使用を管理するために使用されます。
               
ノート:
このパラメータはLinuxオペレーティング・システムのみに適用されます。ただし、このパラメータをFALSEに設定すると、どのプラットフォームでもパフォーマンスが低下する可能性があります。
                     
例外は、MEMORY_TARGETが有効(ゼロ以外の値に設定)であるため、Oracle ASMインスタンスでUSE_LARGE_PAGESが自動的にFALSEに設定されている場合です。この場合、FALSE設定によってパフォーマンスが低下することはありません。
                     
| 特性 | 説明 | 
|---|---|
| 
                               パラメータ・タイプ  | 
                           
                               文字列  | 
                        
| 
                               構文  | 
                           
                               
  | 
                        
| 
                               デフォルト値  | 
                           
                              
                               
 
                                  
  | 
                        
| 
                               変更可能  | 
                           
                               いいえ  | 
                        
| 
                               PDBで変更可能  | 
                           
                               いいえ  | 
                        
| 
                               基本  | 
                           
                               いいえ  | 
                        
| 
                               Oracle RAC  | 
                           
                               複数インスタンスには、異なる値を使用可能  | 
                        
このパラメータは、プロセス専用メモリーの割当てには影響しません。
値:
USE_LARGE_PAGESには次の値を指定できます。
                  
- 
                        
                        
TRUEシステムでラージ・ページが構成されている場合にインスタンスでラージ・ページを使用できることを指定します。
Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.2)では、システムで構成されているラージ・ページが不足する場合、通常サイズのページを使用してSGAメモリーが割り当てられます。その結果、空きラージ・ページが使用されず、Oracleプロセス用にSGAを物理ページにマッピングするためのページ表を作成するために、オペレーティング・システムによって大量のメモリーが割り当てられる場合があります。これによって、
ORA-04030エラーとインスタンスにおける大幅なパフォーマンスの低下が発生する場合があります。Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)以降では、Oracleによって可能なかぎり多くのSGAがラージ・ページで割り当てられ、不足した場合は通常サイズのページを使用してSGAの残りが割り当てられます。その結果、インスタンスでSGA用に追加の共有メモリー・セグメントが作成される場合がありますが、SGAの合計サイズには変わりはありません。このサポートされている混在ページ・モード割当てでは、通常サイズのページに切り替わる前に、データベースで利用可能なラージ・ページがすべて使用されます。
 - 
                        
                        
FALSEインスタンスでラージ・ページを使用しないように指定します。インスタンスにおける大幅なパフォーマンスの低下が発生する場合があるため、この設定は非推奨です。
USE_LARGE_PAGES初期化パラメータはLinuxシステムにのみ適用されますが、このパラメータをFALSEに設定すると、どのプラットフォームでもパフォーマンスが低下する可能性があります。 - 
                        
                        
AUTO起動時に、インスタンスが必要なラージ・ページの数を計算して要求するように指定します。この要求にオペレーティング・システムが応えられない場合、インスタンスはラージ・ページと通常ページの組合せで起動されます。
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ONLYSGAメモリー全体でラージ・ページを使用できない場合はインスタンスが起動しないように指定します。一貫性のあるパフォーマンスのためにこの設定をお薦めします。この設定は、クラウドのExadata Database ServiceおよびクラウドのBase Database Serviceのデフォルト設定です。
USE_LARGE_PAGESがONLYに設定されている場合、初期化パラメータ・ファイルでMEMORY_TARGETおよびMEMORY_MAX_TARGETの値を明示的に設定しないでください。設定すると、インスタンスが起動しなくなります。 - 
                        
                        
AUTO_ONLY起動時に、インスタンスが必要なラージ・ページの数を計算して要求するように指定します。この要求にオペレーティング・システムが応えられる場合、インスタンスは正常に起動されます。この要求にオペレーティング・システムが応えられない場合、インスタンスは起動に失敗します。
この設定は、Oracle Database 19c以降で使用できます。
 
関連項目: