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1.5 パラメータの説明の読み方

この項では、初期化パラメータの説明に記載されているプロパティについて説明します。

PARAMETER_NAME

特性 説明

パラメータ・タイプ

パラメータの型を指定します。

  • ブール・パラメータは、値としてtrueまたはfalseを受け入れます。

  • 文字列パラメータは、その構文に従って任意の文字列を値として受け入れます。

  • 整数パラメータは、0から232-1の4バイトの値を受け入れます。

  • パラメータ・ファイル・パラメータは、値として初期化パラメータ・ファイルの指定を受け入れます。

  • 大整数パラメータでは、0から264-1の8バイトの値を使用できます。大整数の値には、K、M、Gなどのオプションの修飾子とともに整数を指定します。K、M、Gは、それぞれKB、MB、GBを表します。

    たとえば、1000、100KB、50MBおよび2GBは、いずれも大整数の指定として有効です。

構文

文字列パラメータおよび大整数パラメータの場合、そのパラメータの指定に有効な構文を示します。

デフォルト値

値を明示的に指定しない場合に、当該パラメータに採用される値を指定します。

ほとんどの初期化パラメータの場合、デフォルト値特性に記載されている値は、パラメータのV$PARAMETERビューのDEFAULT_VALUE列に問い合せることで取得されます。

変更可能

ALTER SESSION文を使用して、パラメータがカレント・セッションについて変更可能か、またはALTER SYSTEM文を使用して、現行インスタンス内のすべてのセッションについて変更可能かを示します。

  • ALTER SESSIONは、カレント・セッションのみについてパラメータのインスタンス全体の設定をオーバーライドします。別のALTER SESSION文を発行する場合にかぎり、セッションのインスタンス全体の設定をリストアできます。

  • ALTER SYSTEMを使用すると、任意の初期化パラメータのサーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)の値を変更できます。このような変更は、それ以降のインスタンスでのみ有効になります。パラメータの説明では、現行インスタンスについて変更可能なパラメータのみを示します。

PDBで変更可能

パラメータをPDBで変更できるか(Yes)できないか(No)を指定します。

ほとんどの初期化パラメータの場合、PDBで変更可能特性に記載されている値は、パラメータのV$PARAMETERビューのISPDB_MODIFIABLE列に問い合せることで取得されます。

値の範囲

当該パラメータがとることのできる値の有効範囲を示します。最小値と最大値で示されます。すべてのパラメータについてこの記述があるわけではありません。

基本

パラメータが基本初期化パラメータであるかどうかを指定します。

Oracle RAC

Oracle Real Application Clusters環境の複数インスタンスについて、当該パラメータの値をどのように指定する必要があるかを示します。すべてのパラメータについてこの記述があるわけではありません。

これらの説明の後、各パラメータについて、そのパラメータの詳細および異なる設定による影響を説明します。

関連項目:

V$PARAMETER