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1.4 パラメータ・ファイルのパラメータ値の変更

パラメータ・ファイルのパラメータ値は、いくつかの方法で変更できます。

  • 初期化パラメータ・ファイルを編集する。

    ほとんどの場合は、次にデータベースのインスタンスを起動したとき、新しいパラメータ値が使用されます。

  • ALTER SYSTEM SET ... SCOPE=SPFILE文を発行してサーバー・パラメータ・ファイルを更新する。

  • ALTER SYSTEM RESET文を発行して初期化パラメータの値をクリアする。

    関連項目:

    初期化パラメータの値をクリアするためのALTER SYSTEM RESET文の使用の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

1.4.1 機能カテゴリ別パラメータ

この項では、初期化パラメータを機能カテゴリ別にリストします。

1.4.2 変更可能パラメータ

ALTER SESSIONまたはALTER SYSTEM文を使用して、インスタンスの実行中に一部の初期化パラメータを変更できます。

初期化パラメータを変更するには、次の構文を使用します。

ALTER SESSION SET parameter_name = value
ALTER SYSTEM SET parameter_name = value [DEFERRED]

パラメータをALTER SYSTEM文を使用して変更すると、変更に使用した文がOracle Databaseによってアラート・ログに記録されます。

ALTER SESSION文を使用すると、この文を呼び出すセッションの存続中に、指定したパラメータの値を変更できます。このパラメータの値を変更しても、インスタンスの他のセッションには影響はありません。次の初期化パラメータの値は、ALTER SESSIONコマンドを使用して変更できます。

DEFERREDキーワードを指定せずにALTER SYSTEM文を使用すると、インスタンスのすべてのセッションに対するパラメータのグローバル値が、インスタンスの存続中(データベースが停止されるまで)にかぎり変更されます。次の初期化パラメータの値は、ALTER SYSTEMコマンドを使用して変更できます。

ALTER SYSTEM ... DEFERRED文を使用して変更したパラメータのグローバル値は、既存のセッションではなく、データベースに接続する後続のセッションに対して反映されます。次の初期化パラメータの値は、ALTER SYSTEM ... DEFERREDコマンドを使用して変更できます。

1.4.3 パラメータの現在の設定値の表示

SQL*Plus SHOW PARAMETERS文を使用して、初期化パラメータの現在の設定を表示できます。

次に例を示します:

SQL> SHOW PARAMETERS

この文を使用すると、すべてのパラメータが現在の設定値とともにアルファベット順に表示されます。

次のようにテキスト文字列を入力して、BLOCKを名前に含むすべてのパラメータが表示されることを確認してください。

SQL> SHOW PARAMETERS BLOCK

SPOOLコマンドを使用すると、ファイルに出力できます。

1.4.4 パラメータ・ファイルで指定できないパラメータ

パラメータ・ファイルでは、これらのタイプのパラメータを指定しないでください。

  • 問題を解決するために、オラクル社から指示があった場合にのみ変更するパラメータ

  • 値がOracle Databaseサーバーによって自動的に算出されるため、通常、変更する必要のない導出パラメータ

1.4.5 パラメータの不正確な設定

パラメータが正しく設定されていない場合の影響は、パラメータの種類またはパラメータの設定がどの程度低いか高いかによって異なります。

パラメータの中には、それより低い設定値ではOracleのインスタンスが起動しなくなる最低限の設定値を持つものもあります。その他のパラメータでは、値が低すぎる(または高すぎる)と、パフォーマンスは低下しますが、Oracleは実行されます。また、Oracleが許容範囲を超える値を使用可能なレベルに変換することもあります。

パラメータの値が小さすぎたり大きすぎる場合や、あるリソースの最大値に到達した場合に、エラーが表示されます。通常は、しばらく待って、システムが前ほどビジーではなくなったら、操作を再試行できます。メッセージが繰り返し表示される場合は、インスタンスを停止して、関連パラメータを調整してからインスタンスを再起動してください。