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表領域およびデータ・ファイルについて

シングル・インスタンスおよびクラスタ・データベースの両方の環境では、Oracle Databaseは表領域という小さな論理領域に分割されています。

各表領域は、共有記憶域にある1つ以上のデータ・ファイルに対応しています。次の表に、Oracle RACデータベースで使用する表領域名、およびその表領域に含まれるデータのタイプを示します。

表6-2 Oracle Real Application Clustersデータベースで使用する表領域名

表領域名 目次

SYSAUX

補助システム表領域で、DRSYS (Oracle Text用のデータを含む)、CWMLITE (OLAPスキーマを含む)、XDB (XML機能用)、ODM (Oracle Data Mining用)、INDEXEXAMPLEスキーマを含みます。

SYSTEM

データベースに必要な表、ビューおよびストアド・プロシージャの定義を含む、データ・ディクショナリで構成されます。この表領域内の情報は自動的にメンテナンスされます。

TEMP

SQL文の処理時に作成された一時表および索引が含まれます。非常に大規模な表に対するANALYZE COMPUTE STATISTICSのように大量のソートが必要なSQL文、あるいはGROUP BYORDER BYまたはDISTINCTを含むSQL文を実行する場合に、この表領域の拡張が必要な場合があります。

UNDOTBSn

DBCAが自動UNDO管理用に作成する、インスタンスごとのUNDO表領域が含まれます。

USERS

アプリケーション・データで構成されます。表を作成しデータを入力するにつれて、この領域にデータが書き込まれます。

OUIで事前構成済データベース構成オプションを使用する場合、これらの表領域名は変更できません。ただし、詳細なデータベース作成方法を使用する場合は、表領域名を変更できます。

前述のとおり、各表領域には、共有ファイル・システムに存在する1つ以上のデータ・ファイルがあります。事前定義済データベース構成オプションによって作成されるデータ・ファイル名は、記憶域タイプ(Oracle ASM、クラスタ・ファイル・システムなど)によって異なります。