Oracle RACデータベース用のOracle Net Services構成
ユーザーは、クライアント/サーバー構成を使用するか、または接続プーリングを任意に使用し、1つ以上の中間層を介してOracle RACデータベースにアクセスします。
Oracle Databaseに接続するときは、接続記述子またはネット・サービス名を使用できます。Oracle RACデータベースの場合、単一クライアント・アクセス名(SCAN)を使用して、Oracle RACデータベースの使用可能な任意のインスタンスに接続することもできます。
- Oracle RACデータベースのデータベース・サービス
 各データベースは、1つ以上のサービスで表されます。サービスは、サービス名(sales.example.comなど)によって識別されます。クライアントはサービス名を使用して、自身がアクセスする必要があるデータベースを識別します。
- ネーミング・メソッドおよび接続記述子
 各ネット・サービス名は、接続記述子に関連付けられます。接続記述子は、データベースの場所とデータベース・サービスの名前を提供します。
- 簡易接続ネーミング・メソッド
 簡易接続ネーミング・メソッドを使用すると、TCP/IP環境でtnsnames.oraファイルまたはその他のリポジトリ内をサービス名で検索する必要がなくなります。
- SCANの理解
 SCANは、ドメイン・ネーム・サービス(DNS)またはグリッド・ネーミング・サービス(GNS)のいずれかにある、1つ以上3つ以下のIPアドレスに登録されたドメイン名です。
- SCANを使用したOracle RACデータベースへの接続についてtnsnames.oraファイルを構成するかわりに、SCANを使用してデータベースに接続するようにOracle RACデータベース・クライアントを構成することをお薦めします。
- Oracle RACデータベースのリスナー構成について
 Oracle Databaseでは、ローカル・リスナーを介して接続要求を受け取ります。
- Oracle RACデータベースのサービス登録について
 Oracle Database 19cのデータベース・サービスは、データベース初期化パラメータLOCAL_LISTENERおよびREMOTE_LISTENERに指定されたリスナーに自動的に登録されます。
- SCAN使用時のデータベース接続の作成方法
 サービス名を使用しているOracle RACデータベースにSCANを使用して接続する場合は、環境に基づいて次のアクションが発生します。
関連項目:
Oracle Net Servicesの概念の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。
親トピック: Oracle RAC用にインストールされた構成の理解