Oracleコンポーネントのポート番号およびプロトコル
インストール時に構成されるコンポーネントで使用されるポート番号およびプロトコルについては、この情報を確認します。デフォルトでは、範囲内で使用可能な先頭のポートがコンポーネントに割り当てられます。
表E-1 Oracleコンポーネントで使用されるポート
コンポーネント | 説明 | デフォルトのポート番号 | ポート範囲 | プロトコル | インターコネクトでのみ使用 |
---|---|---|---|---|---|
クラスタ同期サービス・デーモン(CSSD) |
クラスタ同期サービス(CSS)デーモンは、ノードの再起動を薦めるメッセージに固定ポートを使用します。 このポートは、ブロードキャスト機能を持つすべてのインタフェースで使用されます。ブロードキャストは、ノード削除による再起動が差し迫っている場合にのみ発生します。 |
42424 |
動的 |
UDP |
はい |
グリッド・プラグ・アンド・プレイ(GPNPD) |
GPNPDを使用すると、グリッド・プラグ・アンド・プレイ・プロファイルにアクセスでき、クラスタのノード間でプロファイルの更新が調整され、すべてのノードで最新のプロファイルが保持されます。 |
動的 |
動的 |
TCP |
いいえ |
マルチキャスト・ドメイン名サービス(mDNS) |
mDNSプロセスは、LinuxとUNIXのバックグラウンド・プロセスであり、Windowsのサービスで、グリッド・プラグ・アンド・プレイおよびGNSで必要です。 |
5353 |
動的 |
UDP/TCP |
いいえ |
Oracle Cluster Registry |
ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。 |
動的 |
動的 |
UDP |
はい |
Oracle Clusterwareデーモン(CRSD) |
Oracle Clusterwareデーモンのノード間接続。ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。 |
動的 |
動的 |
UDP |
はい |
Oracle Connection Manager |
OracleクライアントからOracle Connection Managerへの接続に使用されるリスニング・ポート。Oracle Connection Managerは、インストール後にNETCAを使用して構成することができます。 |
1630 |
1630 |
TCP |
いいえ |
管理サービス品質(QOMS)サーバー |
CRSエージェントは、ローカルにポート8888を使用して、コンテナのライフサイクルを管理します。 |
8888 |
8888 |
TCP |
該当なし |
管理サービス品質(QOMS)サーバー |
管理サービス品質サーバーのポートです。 |
8895 |
8895 |
RMI |
いいえ |
Oracle Fleet Patching and Provisioningサーバー |
Oracle Fleet Patching and Provisioningサーバーのポート。 |
8889 |
8889 |
TCP |
該当なし |
Oracle Fleet Patching and Provisioningサーバー |
Oracle Fleet Patching and Provisioningサーバーのポート。 |
8896 |
8896 |
RMI |
いいえ |
Oracle Data Guard |
Oracle Net Listenerポートを共有し、インストール中に構成されます。このポートを再構成するには、Oracle Net Configuration Assistant(NETCA)を使用して、リスナーを再構成します。 |
1521(リスナーと同じ) |
使用可能な任意のポートに手動で変更可能 |
TCP |
いいえ |
Oracle Event Manager(EVM) |
Oracle Clusterwareのイベントを生成します。ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。 |
動的 |
動的 |
UDP |
はい |
Oracleグリッド・プロセス間通信(GIPCD) |
冗長インターコネクトの使用を有効にするサポート・デーモン。 |
42424 |
動的 |
UDP |
はい |
Oracleグリッド・ネーミング・サービス(GNSD) |
Oracleグリッド・ネーミング・サービス・デーモンは、クラスタの名前解決を実行します。 |
53 |
53 |
UDP |
いいえ |
Oracleグリッド・ネーミング・サービス(GNSD) |
Oracleグリッド・ネーミング・サービス・デーモンは、クラスタの名前解決を実行します。 |
動的 |
動的 |
TCP |
いいえ |
Oracle高可用性サービス・デーモン(OHASD) |
Oracle高可用性サービス(OHAS)デーモンによってOracle Clusterwareスタックが起動されます。 |
42424 |
動的 |
UDP |
はい |
Oracle Net Listener |
Oracleクライアントは、Oracle Net Servicesを使用してデータベースに接続できます。このポートは、インストール中に構成できます。このポートを再構成するには、NETCAを使用します。 |
1521 |
ポート番号は、次の使用可能なポートに変更されます。 使用可能な任意のポートに手動で変更可能です。 |
TCP |
いいえ |
Oracle Notification Services(ONS) |
ONS用のポートで、Fast Application Notification (FAN)イベントに関する情報の通信を行うためのサービスの公開およびサブスクライブに使用されます。FAN通知プロセスでは、クラスタ・サーバーが使用不可になるか、またはネットワーク・インタフェースに障害が発生した場合にOracle Databaseが発行するシステム・イベントが使用されます。 ONSポートを変更するには |
6100 (ローカル) 6200 (リモート) |
手動構成 |
TCP |
いいえ |
Real Application Clusters |
ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。 |
動的 |
動的 |
UDP |
はい |
Oracle XML DB (FTP) |
アプリケーションがFTPリスナーからOracle Databaseにアクセスする必要がある場合は、Oracle XML DB FTPポートが使用されます。このポートはインストール中に構成されますが、後で表示することはできません。 このポート番号を変更する方法については、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。 |
0 |
手動構成 |
FTP |
いいえ |
Oracle XML DB (HTTP) |
WebベースのアプリケーションがHTTPリスナーからOracle Databaseにアクセスする必要がある場合は、Oracle XML DB HTTPポートが使用されます。このポートはインストール中に構成されますが、後で表示することはできません。 このポート番号を変更する方法については、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。 |
0 |
手動構成 |
HTTP |
いいえ |
Oracle Trace File Analyzer (TFA) |
クラスタ内のOracle Trace File Analyzer (TFA)デーモンは、ポート5000から5005を介して安全に通信します。 このポート範囲が使用できない場合は、システムで使用可能なポートへの置換えを
コマンドを使用して行います。 |
5000 |
5000から5005 |
SSL/TLS |
いいえ |
親トピック: Oracle Databaseポート番号の管理