属性
点、線および領域などの地理的フィーチャの特性を定義する記述情報。
属性データ
多次元データについての追加記述情報(たとえば、クラス、または橋や道路などのフィーチャ)を規定する非次元データ。
デカルト座標系
n次元空間内の1点の位置を、点から基準面までの距離によって定義する座標系。距離は、任意の基準面と交差する平面に対して平行に測定されます。「座標系」も参照。
コロケーション
複数の空間オブジェクトが同じ位置または非常に近い位置に存在することです。
CONTAINS
1つのオブジェクトが他のオブジェクトを包含し、内部のオブジェクトが外部のオブジェクトのどの境界にも接していない幾何学的関係。外部オブジェクトは内部オブジェクトを含む。「INSIDE」も参照。
凸型
対応付けられたジオメトリ・オブジェクトを完全に囲む単純な凸状のポリゴン。
座標参照系
Oracle Spatial and Graphのドキュメントでは「座標系」と同義。座標参照系という用語は、European Petroleum Survey Group (EPSG)で広く使用されている。
COVER
1つのオブジェクトが他のオブジェクトを包含し、内部のオブジェクトが外部のオブジェクトの境界に1つ以上の位置で接する幾何学的関係。
データ・ディクショナリ
データについての情報のリポジトリ。データ・ディクショナリには、データベース内のすべてのオブジェクトについてのリレーショナル情報が格納されます。
次元データ
1つ以上の次元コンポーネントを持ち、複数の値によって記述されるデータ。
方向
LRSジオメトリ・セグメントの方向は、開始点から終了点で表されます。ジオメトリ・セグメントの点の数は、常にセグメント方向に増加します。
非接続
2つのオブジェクトがどのような方法でも相互作用しない幾何学的関係。2つの非接続のオブジェクトは、それぞれのジオメトリの要素または部分を共有しない。
要素
ジオメトリの基本的構成単位(点、線ストリングまたはポリゴン)。
EQUAL
2つのオブジェクトが同一の幾何学図形を表現するとみなされる幾何学的関係。2つのオブジェクトは同数の点で構成される必要がありますが、2つのオブジェクトのジオメトリを定義する点の順序は異なってもかまいません(時計回りまたは反時計回り)。
エクステント
地図の境界を示す矩形。そのサイズは最小および最大地図座標値によって決定されます。
フィーチャ
空間データベース内にある一連の固有の特性を持つオブジェクト。
測地座標
角度を持つ座標(経度および緯度)であり、球体の極点の座標と密接に関連している。また、地球上の特定の測地データに関連付けて定義される。地理座標ともいう。
測地データ
通常、部分的または全体的に地球の表面に近似した回転する扁平楕円体によって地球の形を表現し、測地座標系の参照として機能します。
地理情報システム(GIS)
空間データの取得、変換、格納、検索、分析および表示のために使用されるコンピュータ化されたデータベース管理システム。
ジオメトリ・セグメント(LRSセグメント)
開始点および終了点の開始メジャーおよび終了メジャーを含むLRS要素。セグメント上の他の点のメジャーを含むことも可能です。
ジオメトリ
座標空間における空間フィーチャの形を幾何学的に表現します。ジオメトリは、直線セグメントまたは円弧を結合した頂点を順番につなげたものです。
格子
仮想的な格子の結節点に配置された点で構成されるデータ構造。結節点の間隔は、水平および垂直の両方向で一定です。
穴
内部の1つの区画を否定するポリゴンのサブ要素。たとえば、建築予定地の地図を表すポリゴンの内部に、湖を表す内部ポリゴンがあれば、これが穴になります。
同種
点、線、リージョンなど、1種類のフィーチャ・タイプで構成される空間データ。
高次空間データ
数学用語で、標準のX、YおよびZの値で構成される3次元以上の空間。多次元データともいいます。
索引
格納された情報へ高速かつ効率的にアクセスするために使用されるデータベース・オブジェクト。
INSIDE
1つのオブジェクトが他の大きいオブジェクトに囲まれ、内部のオブジェクトが外部のオブジェクトの境界に接しない幾何学的関係。小さいオブジェクトは大きいオブジェクトの内部にある。「CONTAINS」も参照。
キー
格納された情報へのアクセスを取得するために使用されるデータベース内のフィールド。
緯度
地表面上の1点の南北方向の位置。その点における地表面に対する法線と、赤道面の間の角度として定義されます。
レイヤー
同じ属性セットを持つ異種のジオメトリの集合。ジオメトリ列に格納されます。
線
一連の点によって表現される、または2つの座標点間に存在すると推論されるジオメトリ・オブジェクト。
線形フィーチャ
線形セグメントの論理セットとして扱われる空間オブジェクト。
経度
地表面上の1点の東西方向の位置。基準子午面と、任意の1点を通過する子午面の間の角度として定義されます。
メジャー
ジオメトリ・セグメントの開始点(値が増加する場合)または終了点(値が減少する場合)から測定された点までの(LRSメジャー次元の)線形距離。
メジャー範囲
ジオメトリ・セグメントの開始および終了点のメジャー値。
複数線ストリング
接続されていない複数の線ストリング要素で構成されるジオメトリ・オブジェクト。たとえば、公園によって途切れている通り(Central Parkによって途切れているNew York市の6番街)などです。「線ストリング」を参照。
複数のポリゴン
輪をポリゴンによって分類し、各ポリゴンの最初の輪を外部の輪とする必要のあるポリゴンの集合ジオメトリ。
オフセット
ジオメトリ・セグメントに沿った点とジオメトリ・セグメント間の垂直距離。点がセグメント方向の左側にある場合、オフセット値は正、右側にある場合は負です。また、点がジオメトリ・セグメント上にある場合、オフセットは0 (ゼロ)です。
方向付きの点
点の位置と仮想の終了点の位置を示す座標を含む特殊タイプの点ジオメトリ。点でのシンボルの回転や点からのラベルの引き出しに使用する方向ベクトルを表すことができます。
ポリゴン
面積および周囲の長さが0ではなく均一な特性を持つ閉じた境界リージョンを表現する空間オブジェクトを指す、1つのクラス。
1次フィルタ
候補レコードを高速に選択した後で、その結果セットを2次フィルタに渡す操作。1次フィルタでは、ジオメトリの近似値を比較して計算の複雑さを軽減させるため、これは低コスト化のためのフィルタであるといえます。1次フィルタでは、ジオメトリの近似値を比較するため、完全一致の結果セットのスーパーセットが戻されます。「2次フィルタ」および「2層問合せモデル」も参照。
投影座標
地表の点を平面に数学的にマップした結果である平面的なデカルト座標。このような数学的マッピングは、それぞれ異なる目的に使用されます。
投影
指定した点の最短距離にあるLRSジオメトリ・セグメント上の点。
問合せ
データベースから情報を取り出す基準となる一連の条件または質問。
再帰型
指定された条件が満たされるまで継続的に実行されるプロセス、ファンクションまたはルーチン。
リレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)
共有データの格納と検索用に設計されたコンピュータ・プログラム。リレーショナル・システムでは、同一の列のセットを持つ1つ以上の行で構成される表にデータが格納されます。Oracle Databaseは、オブジェクト・リレーショナル・データベース管理システムの1つです。その他のタイプのデータベース・システムは、階層型またはネットワーク型データベース・システムに分類されます。
スケール
地図、写真またはイメージ上の距離の、その距離に対応する地表面上のイメージに対する(すべて同一の単位で表現された)比率。
2次フィルタ
1次フィルタの結果であるジオメトリを完全一致幾何学計算によって処理する操作。2次フィルタによって、空間問合せに対する完全一致の回答が得られます。2次フィルタ処理は、計算が複雑であるという点では高コストですが、データ・セット全体ではなく、1次フィルタから渡された結果セットのみに限定して処理されます。「1次フィルタ」および「2層問合せモデル」も参照。
形状点
LRSセグメントの作成時に指定される点で、メジャー情報が割り当てられます。
ソート
項目の順序および優先順位を判断するキーに基づいて項目の集合を配列する操作。
空間
n次元データの数学的概念を指すために使用される総称的用語。
空間のビニング
位置の値を、地理区域に関連付けられた少数のグループに区分するプロセス。空間の区分ともいう。
空間相関
ある地域に存在する特定のオブジェクトの位置が、そのオブジェクトの非空間属性に影響を及ぼす現象。近隣の影響ともいう。
空間データ
n次元空間内の位置によって参照されるデータ。空間データの位置は、複数の値によって記述されます。「高次空間データ」も参照。
空間データ・モデル
空間的コンテキストでのオブジェクトの配置状態のモデル。
空間データ構造
空間情報の格納およびその操作を容易にするために設計されたデータ構造体を指す、1つのクラス。
空間データベース
位置によって索引付けされた情報を格納するデータベース。
空間結合
レイヤーと別のレイヤーの各ジオメトリを比較する問合せ。空間クロス積と比較可能です。
空間問合せ
一定の基準を持つ問合せ。選択されたフィーチャはこの基準の位置条件を満たす必要があります。
時空間データ
次元の1つとして時間または位置(あるいはその両方)のコンポーネントを持つデータ。地理的参照データまたは地形参照データともいいます。
SQL*Loader
書式化されたデータを空間表にロードするためのユーティリティ。
許容差
2つの点が一致しない場合でも、(たとえば、丸めの誤差の調整のために)2点が同一の点とみなされる最大距離。許容差には、0(ゼロ)より大きい正の数字を指定する必要があります。値の重要度は、空間データが測地座標系に関連付けられているかどうかによって異なります。
TOUCH
2つのオブジェクトが境界上で共通の1点を共有しますが、その内部は交差部を持たない幾何学関係。
変換
ある座標系から別の座標系への座標の変換。座標系が地理参照座標系である場合、変換はデータ変換を伴う場合があります。データ変換は、ある測地データから別の測地データへ測地座標を変換します。通常、参照する楕円体の形、方向および中心が変化します。
2層問合せモデル
Spatial and Graphで使用される空間問合せおよび空間結合を解決する問合せモデル。問合せを解決するには、固有のフィルタ処理(1次フィルタ処理および2次フィルタ処理)が実行されます。両方の処理が実行されると、完全一致の結果セットが戻されます。「1次フィルタ」および「2次フィルタ」も参照。