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補助インスタンス用のパスワード・ファイルの作成

補助インスタンスへの接続は、オペレーティング・システム認証またはパスワード・ファイル認証を使用して確立できます。バックアップベースの複製の場合、パスワード・ファイルを作成するか、オペレーティング・システム認証を使用して補助インスタンスに接続できます。アクティブなデータベースの複製の場合は、パスワード・ファイル認証を使用する必要があります。

パスワード・ファイル認証を使用してデータベースに接続するには、そのデータベースのパスワード・ファイルを作成する必要があります。リモート・ホストに複製する場合、パスワード・ファイルの設定は必須です。パスワード・ファイルのデフォルトの場所は、Windowsの場合は$ORACLE_BASE\database、LinuxおよびUNIXの場合は$ORACLE_BASE/dbsです。

注意:

RMAN複製を使用してスタンバイ・データベースを作成する場合、パスワード・ファイルは常にコピーされます。その他すべての場合では、DUPLICATEコマンドにPASSWORD FILEオプションを指定した場合にのみ、パスワード・ファイルがコピーされます。

次のいずれかのオプションを使用して、宛先ホストの補助インスタンス用にパスワード・ファイルを作成します。

  • オペレーティング・システムに固有のユーティリティを使用して、ソース・データベースのパスワード・ファイルを宛先ホストにコピーし、名前を補助インスタンス名と一致するように変更します。これは、ソース・ホストと宛先ホストが同じプラットフォームにある場合にのみ該当します。
  • パスワード・ファイルを手動で作成します。SYSDBAユーザーおよびSYSBACKUPユーザーのパスワードが、ソース・データベースと補助インスタンスで同じになっていることを確認します。
  • orapwdユーティリティを使用して、パスワード・ファイルを作成します。SYSBACKUPオプションは、新しいパスワード・ファイルでSYSBACKUPエントリを作成します。

    次の例では、12.2形式のorapworclという名前のパスワード・ファイルが作成され、オペレーティング・システム・ファイルのデフォルトの場所に格納されます。

    orapwd FILE='/u01/oracle/dbs/orapworcl' FORMAT=12.2
  • DUPLICATE... FROM ACTIVE DATABASEコマンドにPASSWORD FILEオプションを指定します。

    RMANは、ソース・データベース・パスワード・ファイルを宛先ホストにコピーし、既存のすべての補助インスタンスのパスワード・ファイルを上書きします。この方法は、複製データベースで使用できるようにするパスワードが、ソース・データベースのパスワード・ファイルに複数含まれている場合に有効です。

    アクティブなデータベースの複製を使用する際は、パスワード・ファイルにSYSユーザーとSYSBACKUPユーザーのために、2つ以上のパスワードを含める必要があります。これらのパスワードは、ソース・データベースのパスワードと一致する必要があります。

    注意:

    FROM ACTIVE DATABASEオプションを使用してスタンバイ・データベースを作成する場合、RMANは、パスワード・ファイルを常にスタンバイ・ホストにコピーします。