RMANの起動およびデータベースへの接続
RMANクライアントを起動し、選択した複製方法で必要となるデータベース・インスタンスに接続する必要があります。RMANクライアントは、ネットワーク経由で必要なデータベースに接続可能であるかぎり、任意のホスト上に配置できます。
RMANを起動し、ターゲット・インスタンスおよび補助インスタンスに接続する手順
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必要なデータベース・インスタンスに接続可能なホスト上で、RMANを起動します。
たとえば、宛先ホストのオペレーティング・システム・プロンプトで、次のコマンドを入力します。
% rman
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RMANプロンプトで、選択した複製方法に必要となるデータベース・インスタンスに対して、
CONNECT
コマンドを実行します。注意:
CDB全体、または1つ以上のPDBを複製する場合は、両方のインスタンスのrootに接続します。
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イメージ・コピーを使用したアクティブなデータベースの複製の場合、ソース・データベースに
TARGET
として、補助インスタンスにAUXILIARY
として接続する必要があります。AUXILIARY
インスタンスに接続するには、ネット・サービス名を指定する必要があります。リカバリ・カタログ接続は任意です。両方のインスタンスで、複製を実行しているユーザーのパスワードを同じにする必要があります。SYSDBA
権限またはSYSBACKUP
権限を持つユーザーは、誰でも複製を実行できます。 -
バックアップ・セットを使用したアクティブなデータベースの複製の場合、ネット・サービス名を使用してソース・データベースに
TARGET
として接続する必要があります。補助インスタンスは、このネット・サービス名を使用してソース・データベースに接続し、複製に必要なバックアップ・セットを取得します。補助インスタンスにAUXILIARY
として接続します。リモートから補助インスタンスに接続するか、またはDUPLICATE
コマンドのPASSWORD FILE
オプションを使用する場合は、ネット・サービス名で補助インスタンスに接続します。両方のインスタンスで、複製を実行しているユーザーのパスワードを同じにする必要があります。SYSDBA
権限またはSYSBACKUP
権限を持つユーザーは、誰でも複製を実行できます。リカバリ・カタログ接続は任意です。 -
ターゲット接続を行わないバックアップベースの複製の場合、
AUXILIARY
として補助インスタンスに接続し、CATALOG
としてリカバリ・カタログに接続する必要があります。 -
ターゲット接続を行うバックアップベースの複製の場合、
TARGET
としてソース・データベースに接続し、AUXILIARY
として補助インスタンスに接続する必要があります。リカバリ・カタログは任意です。 -
ターゲットおよびリカバリ・カタログへの接続を行わないバックアップベースの複製の場合、
AUXILIARY
として補助インスタンスに接続する必要があります。
注意:
TARGET
としてスタンバイ・データベースに接続することはできません。 -
例: アクティブなデータベースの複製実行中の必要なデータベースへの接続
この例では、ネット・サービス名を使用して、ソース・データベースと補助インスタンスへの接続が確立されます。ソース・データベースのネット・サービス名はsrcdb
で、補助インスタンスではdupdb
です。
宛先ホストから必要なデータベースに接続する手順
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宛先ホストでRMANクライアントを起動します。
% rman
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ソース・データベースに
TARGET
として接続します。RMAN> CONNECT TARGET sys@srcdb;
要求されたらソース・データベースの
SYS
ユーザーのパスワードを入力します。 -
補助インスタンスに
AUXILIARY
として接続します。RMAN> CONNECT AUXILIARY sys@dupdb;
要求されたら補助インスタンスの
SYS
ユーザーのパスワードを入力します。
親トピック: 宛先ホストでの補助インスタンスの準備