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RMANの起動およびデータベースへの接続

RMANクライアントを起動し、選択した複製方法で必要となるデータベース・インスタンスに接続する必要があります。RMANクライアントは、ネットワーク経由で必要なデータベースに接続可能であるかぎり、任意のホスト上に配置できます。

RMANを起動し、ターゲット・インスタンスおよび補助インスタンスに接続する手順

  1. 必要なデータベース・インスタンスに接続可能なホスト上で、RMANを起動します。

    たとえば、宛先ホストのオペレーティング・システム・プロンプトで、次のコマンドを入力します。

    % rman

  2. RMANプロンプトで、選択した複製方法に必要となるデータベース・インスタンスに対して、CONNECTコマンドを実行します。

    注意:

    CDB全体、または1つ以上のPDBを複製する場合は、両方のインスタンスのrootに接続します。

    • イメージ・コピーを使用したアクティブなデータベースの複製の場合、ソース・データベースにTARGETとして、補助インスタンスにAUXILIARYとして接続する必要があります。AUXILIARYインスタンスに接続するには、ネット・サービス名を指定する必要があります。リカバリ・カタログ接続は任意です。両方のインスタンスで、複製を実行しているユーザーのパスワードを同じにする必要があります。SYSDBA権限またはSYSBACKUP権限を持つユーザーは、誰でも複製を実行できます。

    • バックアップ・セットを使用したアクティブなデータベースの複製の場合、ネット・サービス名を使用してソース・データベースにTARGETとして接続する必要があります。補助インスタンスは、このネット・サービス名を使用してソース・データベースに接続し、複製に必要なバックアップ・セットを取得します。補助インスタンスにAUXILIARYとして接続します。リモートから補助インスタンスに接続するか、またはDUPLICATEコマンドのPASSWORD FILEオプションを使用する場合は、ネット・サービス名で補助インスタンスに接続します。両方のインスタンスで、複製を実行しているユーザーのパスワードを同じにする必要があります。SYSDBA権限またはSYSBACKUP権限を持つユーザーは、誰でも複製を実行できます。リカバリ・カタログ接続は任意です。

    • ターゲット接続を行わないバックアップベースの複製の場合、AUXILIARYとして補助インスタンスに接続し、CATALOGとしてリカバリ・カタログに接続する必要があります。

    • ターゲット接続を行うバックアップベースの複製の場合、TARGETとしてソース・データベースに接続し、AUXILIARYとして補助インスタンスに接続する必要があります。リカバリ・カタログは任意です。

    • ターゲットおよびリカバリ・カタログへの接続を行わないバックアップベースの複製の場合、AUXILIARYとして補助インスタンスに接続する必要があります。

    注意:

    TARGETとしてスタンバイ・データベースに接続することはできません。

例: アクティブなデータベースの複製実行中の必要なデータベースへの接続

この例では、ネット・サービス名を使用して、ソース・データベースと補助インスタンスへの接続が確立されます。ソース・データベースのネット・サービス名はsrcdbで、補助インスタンスではdupdbです。

宛先ホストから必要なデータベースに接続する手順

  1. 宛先ホストでRMANクライアントを起動します。

    % rman

  2. ソース・データベースにTARGETとして接続します。

    RMAN> CONNECT TARGET sys@srcdb;

    要求されたらソース・データベースのSYSユーザーのパスワードを入力します。

  3. 補助インスタンスにAUXILIARYとして接続します。

    RMAN> CONNECT AUXILIARY sys@dupdb;

    要求されたら補助インスタンスのSYSユーザーのパスワードを入力します。