ステップ2: オペレーティング・システムの環境変数の設定
プラットフォームによっては、SQL*Plusを起動する前に、環境変数を設定するか少なくとも正しく設定されていることを確認することが必要な場合があります。
たとえば、ほとんどのプラットフォームでは、環境変数ORACLE_SID
およびORACLE_HOME
を設定する必要があります。さらに、ORACLE_HOME/bin
ディレクトリを含めるようにPATH
環境変数を構成する必要があります。一部のプラットフォームでは、さらに環境変数の設定が必要な場合があります。
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UNIXおよびLinuxでは、オペレーティング・システムのコマンドを入力して環境変数を設定します。
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Windowsでは、Windowsレジストリ内の
ORACLE_HOME
とORACLE_SID
にOracle Universal Installer (OUI)によって値が自動的に割り当てられます。
インストール時にデータベースを作成しなかった場合は、レジストリ内のORACLE_SID
がOUIによって設定されないため、後でデータベースを作成するときに、ORACLE_SID
環境変数をコマンド・ウィンドウから設定する必要があります。
UNIXおよびLinuxのインストールには、oraenv
とcoraenv
の2つのスクリプトが含まれています。これらのスクリプトを使用すると、環境変数を容易に設定できます。詳細は、Oracle Database管理者リファレンス for Linux and UNIX-Based Operating Systemsを参照してください。
いずれのプラットフォームでも、異なるOracleホームを使用するインスタンス間で切り替える場合は、ORACLE_HOME
環境変数を変更する必要があります。同じOracleホームを複数のインスタンスで共有している場合は、インスタンスを切り替えるときにORACLE_SID
のみを変更する必要があります。
例3-1 UNIXの環境変数の設定(Cシェル)
setenv ORACLE_SID orcl
setenv ORACLE_HOME /u01/app/oracle/product/database_release_number/dbhome_1
setenv LD_LIBRARY_PATH $ORACLE_HOME/lib:/usr/lib:/usr/dt/lib:/usr/openwin/lib:/usr/ccs/lib
例3-2 UNIXの環境変数の設定(Bashシェル)
export ORACLE_SID=orcl
export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/database_release_number/dbhome_1
export LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib:/usr/lib:/usr/dt/lib:/usr/openwin/lib:/usr/ccs/lib
例3-3 Windowsの環境変数の設定
SET ORACLE_SID=orawin2
例3-3では、ORACLE_HOME
およびORACLE_SID
がレジストリに設定されているが、別のインスタンスに接続するにはORACLE_SID
のレジストリ値を上書きする必要があると仮定しています。
Windowsでは、コマンド・プロンプト・ウィンドウで設定した環境変数値でレジストリの値が上書きされます。
親トピック: SQL*Plusを使用したデータベースへの接続