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Oracle Databaseのアップグレード後の推奨作業およびベスト・プラクティス

Oracle Databaseを更新する場合、これらの適切なプラクティス・ガイドラインを完了することをお薦めします。特に明記されている場合を除き、これらの方法はすべてのタイプのアップグレードにお薦めします。

DBMS_SCHEDULERジョブの削除および再作成

以前のリリースからのアップグレード後にDBMS_SCHEDULERジョブが機能しなくなった場合は、ジョブを削除して再作成します。

アップグレード後にDBMS_SCHEDULERジョブが機能しないことに気づいたら、それらのジョブを削除して再作成してください。この問題は、アップグレード処理からの問題報告がなく、システム・オブジェクトが有効な場合でも発生する可能性があります。

アップグレード後の統合監査レコードの転送

統合監査をアップグレードし、移行した後で高いパフォーマンスを得る方法を理解するためには、これらのトピックを確認します。

アップグレードされたデータベースでの無効なリリース更新バグ修正の有効化

実行計画の変更の原因となる可能性があるリリース更新のバグ修正は無効になっているため、使用する無効なバグ修正を有効にすることをお薦めします。

データベースをアップグレードした後、リリース更新に含まれる実行計画の変更の原因となるバグ修正パッチがデフォルトで無効になっている状態でインストールされます。これらのバグ修正は、修正を有効にするまで有効になりません。これらの修正は、PFILEコマンドまたはALTER SYSTEMコマンドで手動で有効にすることも、DBMS_OPTIM_BUNDLEパッケージを使用することもできます。AutoUpgrade 19.12以降、DBMS_OPTIM_BUNDLEパッケージには58個の標準修正が含まれています。これで、DBMS_OPTIM_BUNDLEを使用して修正を追加できるようになりました。修正を追加すると、追加した修正はデフォルトの修正に加えて実行されます。

本番システムで使用するこれらの無効になっているパッチを有効にし、アップグレード・テスト計画の一部としてこれらのパッチを使用して完全なワークロード・パフォーマンス・テストを実行することをお薦めします。

DBMS_OPTIM_BUNDLEを使用して、実行計画を変更する可能性があるために無効にされたパッチを有効にする方法の詳細は、Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス、およびMy Oracle Supportノート2147007.1を参照してください。

アップグレードしたOracle Databaseの統合監査の使用への移行

従来の監査は非推奨です。統合監査の全機能を使用するには、手動で統合監査に移行する必要があります。

統合監査と従来の監査(混合モード)は、Oracle Database 12c以降デフォルトの監査モードでした。混合モードの監査は、統合監査に慣れるためと、従来の監査から移行するために提供されていました。Oracle Database 21cで従来の監査が非推奨になったため、統合監査に移行することをお薦めします。『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』の移行手順を参照してください。