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DROP TYPE

目的

オブジェクト型はPL/SQLを使用して定義されます。オブジェクト型の作成、変更および削除の詳細は、『Oracle Database PL/SQL言語リファレンス』を参照してください。

DROP TYPE文を使用すると、オブジェクト型、VARRAY型またはネストした表型の仕様部および本体を削除できます。

前提条件

削除するオブジェクト型、VARRAY型またはネストした表型が自分のスキーマ内にある必要があります。自分のスキーマ内にない場合は、DROP ANY TYPEシステム権限が必要です。

構文

セマンティクス

schema

型が含まれているスキーマを指定します。schemaを指定しない場合、型は自分のスキーマ内にあるとみなされます。

type_name

削除するオブジェクト型、VARRAY型またはネストした表型の名前を指定します。型依存性または表依存性のない型のみ削除できます。

type_nameがスーパータイプの場合、FORCEも指定しないと、この文は正常に実行されません。FORCEを指定すると、そのスーパータイプに依存するすべてのサブタイプが無効になります。

type_nameが統計タイプの場合、FORCEも指定しないと、この文は正常に実行されません。FORCEを指定した場合、最初にtype_nameに関連付けられたすべてのオブジェクトの関連付けが解除され、type_nameが削除されます。

関連項目:

統計タイプの詳細は、「ASSOCIATE STATISTICS」および「DISASSOCIATE STATISTICS」を参照してください。

type_nameが統計タイプに関連付けられたオブジェクト型の場合、最初にこの統計タイプからtype_nameの関連付けが解除され、その後でtype_nameが削除されます。ただし、統計タイプを使用して統計情報が収集された場合、この統計タイプからtype_nameの関連付けを解除することはできません。このため、この文は正常に実行されません。

type_nameが索引タイプの実装タイプの場合、索引タイプにINVALIDのマークが付けられます。

type_nameにパブリック・シノニムが定義されている場合、このシノニムも削除されます。

FORCEオプションを指定していない場合に削除できるのは、依存性のないスタンドアロンのスキーマ・オブジェクトとして定義されているオブジェクト型またはネストした表型またはVARRAY型のみです。これはデフォルトの動作です。

関連項目:

CREATE INDEXTYPE

FORCE

FORCEを指定すると、依存するデータベース・オブジェクトを持つ型でも強制的に削除できます。削除する型に依存するすべての列にUNUSEDのマークが付けられ、それらの列にアクセスできなくなります。

ノート:

FORCEを使用して、依存性のある型を削除することはお薦めしません。この操作はリカバリ不能であり、依存表または列のデータにアクセスできなくなる場合があります。

VALIDATE

型を削除するときにVALIDATEを指定すると、格納されているこの型のインスタンスがスーパータイプのいずれかの置換可能な列の範囲であることが検証されます。このようなインスタンスがない場合、削除操作が完了します。

この句はサブタイプのみに意味があります。明示的な型または表依存性のないサブタイプを安全に削除するために、このオプションの使用をお薦めします。

オブジェクト型の削除: 例

次の文は、オブジェクト型person_tを削除します。このオブジェクト型を作成する例については、『Oracle Database PL/SQL言語リファレンス』を参照してください。person_tに依存するすべての列は、UNUSEDのマークが付けられ、アクセスできなくなります。

DROP TYPE person_t FORCE;