orabasetabについて
orabasetabファイルを使用して、$ORACLE_HOME, ORACLE_BASE、ORACLE_BASE_HOMEおよびORACLE_BASE_CONFIGに基づいて基本ディレクトリを定義します。
orabasetabファイルは、ORACLE_HOME/install/orabasetabにあります。ORACLE_HOMEが読取り専用であるか読取り/書込みであるかを判断するには、orabasetabファイルの存在を確認します。orabasetabファイルには、ORACLE_BASEとOracleホームのHOME_NAMEも定義されます。HOME_NAMEはORACLE_HOMEの内部名です。
$ORACLE_HOMEで始まるorabasetabファイルの最後の行では、$ORACLE_HOMEのディレクトリを定義します。最後の行は4つのフィールドで構成され、各フィールドはコロン・デリミタ(:)で区切られます。
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最初のフィールドは、現在の$ORACLE_HOMEと一致します。
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2番目のフィールドは、現在のORACLE_HOMEのORACLE_BASEを定義します。
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3番目のフィールドは、読取り専用ORACLE_HOMEでORACLE_BASE_HOMEパスを構成する際に使用されるHOME_NAMEを定義します。
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4番目のフィールドは、読取り/書込みORACLE_HOMEには
Y、読取り専用ORACLE_HOMEにはNが表示されます。
読取り専用ORACLE_HOMEでは、ORACLE_BASE_HOMEパスはORACLE_BASE/homes/HOME_NAMEで、ORACLE_BASE_CONFIGはORACLE_BASEと同じです。
読取り/書込みORACLE_HOMEでは、ORACLE_HOME、ORACLE_BASE_HOMEおよびORACLE_BASE_CONFIGはすべて同じです。
orabasetabファイルの表示
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Oracleインストール所有者ユーザー・アカウント(
oracle)としてログインします。 -
$ORACLE_HOME/installディレクトリに移動します。$ cd /u01/app/oracle/product/19.0.0/dbhome_1/install -
orabasetabファイルの内容を表示します。$ cat orabasetab /u01/app/oracle/product/19.0.0/dbhome_1:/u01/app/oracle:OraDB19Home1:Y:この例では、行の最後にある4番目のフィールドの
Yが、読取り専用Oracleホームであることを示しています。
親トピック: Oracleホームの進化