用語集
ADOポリシー
自動データ最適化(ADO)のためのルールおよび条件を指定するポリシー。たとえば、ADOポリシーにより、オブジェクトが作成の30日後(条件)に
NOINMEMORY
とマークされる(アクション)よう指定できます。CREATE TABLE
文およびALTER TABLE
文のILM
句を使用してADOポリシーを指定します。
データベース・バッファ・キャッシュ
unresolvable-reference.htmlでデータ・ブロックのコピーを保持している部分。unresolvable-reference.htmlに同時接続されたクライアント・プロセスはすべて、バッファ・キャッシュへのアクセスを共有します。
ダブル・バッファリング
バックグラウンド・プロセスで、変更した最新の行を元の行と組み合せることで新しいインメモリー圧縮単位(IMCU)バージョンを作成する再移入メカニズム。再移入中は、古いIMCUを引き続き問合せに使用できます。
式取得ウィンドウ
DBMS_INMEMORY_ADMIN
パッケージのIME_OPEN_CAPTURE_WINDOW
およびIME_OPEN_CAPTURE_WINDOW
プロシージャの呼出しによって定義される式の取得間隔。
式統計ストア(ESS)
式評価に関する統計を格納する、オプティマイザによって保持されるリポジトリ。セグメントごとに、ESSによって、実行頻度、評価コスト、タイムスタンプ評価などの統計が監視されます。ESSは本来、永続的で、式の高速参照のためのSGA表現を持っています。
ホーム・ロケーション
IMCUが存在するデータベース・インスタンス。Oracle RACで自動DOPが有効になっている場合、パラレル問合せコーディネータでは、ホーム・ロケーションを使用して、各IMCUが存在する場所、その大きさなどが判断されます。
インメモリー・ハイブリッド・スキャン
IM列ストアと行ストアの両方をスキャンする問合せ。すべての述語列に
INMEMORY
属性があり、SELECT
リストの一部の列にINMEMORY
属性がない場合、オプティマイザはインメモリー・ハイブリッド・スキャンを自動的に考慮します。
IM集計
単一の大きい表から複数の小さい表に結合する複数の問合せに対して集計を促進する最適化。変換では、
KEY VECTOR
およびVECTOR GROUP BY
演算子が使用されます。これが、VECTOR GROUP BY
集計とも呼ばれる理由です。
IMCUプルーニング
インメモリー列ストアの問合せにおける、各IMCUの高い値および低い値に基づくIMCUの排除。たとえば、100を上回る製品IDが文でフィルタリングされる場合、100を下回る値が含まれるIMCUのスキャン処理がデータベースで回避されます。
インメモリー・アドバイザ
データベース内の分析処理ワークロードを分析する、ダウンロード可能なPL/SQLパッケージ。このアドバイザは、インメモリー移入による利益を得られる、IM列ストアのサイズ、およびオブジェクトのリストを推薦します。
インメモリー圧縮単位(IMCU)
高速スキャン用に最適化されたインメモリー列ストア内の記憶域単位。インメモリー列ストアでは、各列が表内に別々に格納され、圧縮されます。各IMCUでは、ある行サブセットのすべての列が特定の表セグメント内に含まれます。
IMCUとデータベース・ブロックのセットの間には1対多マッピングが存在します。たとえば、表に列c1
およびc2
が含まれ、その行がディスク上の100個のデータベース・ブロックに格納されている場合、IMCU 1にはブロック1から50までの両方の列の値が格納され、IMCU 2にはブロック51から100までの両方の列の値が格納されます。
結合グループ
同じ表または異なる表から頻繁に結合された列を指定するユーザー定義オブジェクト。外部表はサポートされていません。
一般的な結合グループ候補は、ファクト表およびディメンション表を結合するために使用される列のセットです。結合グループは、INMEMORY_SIZE
がゼロ以外の値の場合のみサポートされます。
オンデマンド移入
INMEMORY PRIORITY
がNONE
に設定されている場合、IM列ストアでは、全体スキャンを通じてアクセスされるときのみオブジェクトが移入されます。オブジェクトは、アクセスされることがないか、索引スキャンまたはROWIDによるフェッチを通じてしかアクセスされない場合、移入されることはありません。
OSON
Oracleの最適化バイナリJSON形式。OSONは、Oracleデータベース・サーバーおよびOracleデータベース・クライアントでのJSONデータ・モデルの高速な問合せおよび更新を可能にします。
移入
データ・ファイルから既存のデータ・ブロックを読み取り、行を列形式に変換してから、その列データをIM列ストアに書き込む操作。一方、ロードとは、DMLまたはDDLを使用して新しいデータをデータベースに移すことを指します。
サービス
同じ属性、パフォーマンスしきい値および優先順位を共有する、アプリケーション・ワークロードの論理表現。単一のサービスをOracle RACデータベースの1つ以上のインスタンスに関連付けると、単一のインスタンスで複数のサービスをサポートできます。
ストレージ階層化
アクセス・レベルに応じた、ストレージの様々な層でのデータのデプロイメント。たとえば、管理者は、非アクティブなデータを高パフォーマンスで高コストのストレージから低コストのストレージに移行します。
トリクル再移入
しきい値ベース再移入の補完機能。インメモリー・コーディネータ・プロセス(IMCO)では、失効エントリが存在するが失効しきい値に満たないIM列ストア内の任意のIMCUに対して、トリクル再移入を自動的に引き起こす場合があります。