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  1. データベース・アップグレード・ガイド
  2. Oracle Databaseのアップグレードの概要
  3. アップグレード中のデータベース変換について
  4. アップグレード中のデータベース変換の概要

アップグレード中のデータベース変換の概要

アップグレード中に非CDBをマルチテナント・アーキテクチャのOracle Databaseに変換する方法は2つあり、使用できるテクノロジも複数あります。

Oracle Database 19cは、非CDBのOracleデータベースを非CDBアーキテクチャにアップグレードする最終リリースです。非CDBのOracleデータベース・アーキテクチャから、マルチテナント・アーキテクチャを使用してデプロイされたOracleデータベースに移行およびアップグレードするためのアップグレード・オプションを確認してください。

Oracle Databaseの非CDBアーキテクチャからマルチテナント・アーキテクチャへの手動移行およびアップグレードのオプション

マルチテナント・アーキテクチャを使用するOracle Databaseコンテナ・データベース(CDB)およびプラガブル・データベース(PDB)に非CDBを手動で移行およびアップグレードできる方法は2つあります。

  • アップグレード前に非CDBをPDBに変換します。

    このオプションでは、非CDB Oracle Databaseリリースを同じリリースのCDBに接続します。(たとえば、非CDBのOracle Databaseリリース18cをOracle Database 18cリリースのCDBに接続します)。PDBへの非CDB Oracle Databaseの変換を実行します。次に、CDB全体とそのPDBをOracle Database 19cにアップグレードします。

  • 非CDBを接続してアップグレードし、アップグレード後にPDBへの非CDBの変換を実行します。

    このオプションでは、非CDB Oracle DatabaseリリースをOracle Database 19cのCDBに接続します。接続された非CDB Oracle DatabaseをOracle Database 19cにアップグレードします。次に、PDBへの非CDB Oracle Databaseの変換を実行します。

オプションのアップグレードの技術方法

次の表に、アップグレードの変換に使用できる方法(可用性の問題に対する参照を含む)を示します。また、各アップグレード方法を実行する方法を記述したドキュメントへの参照も提供します。

表1-3 アップグレード中のデータベース移行およびアップグレードの技術方法

方法 説明 参照先
Oracle DatabaseのAutoUpgrade AutoUpgradeツールを使用して、データベースのアップグレードを自動化します。 「Oracle DatabaseアップグレードでのAutoUpgradeの使用」のトピックを参照してください

Oracle Data Guard一時スタンバイ(フィジカル・スタンバイ)・データベース

既存のフィジカル・スタンバイ・データベースを一時的にロジカル・スタンバイ・データベースに変換して、データベースのアップグレードを実行してから、再度フィジカル・スタンバイに変換します。

「スタンバイ・データベースを使用したアップグレードについて」のトピックを参照してください

パラレル・アップグレード・ユーティリティ パラレル・アップグレード・ユーティリティを使用して、Oracleデータベースの手動アップグレードを実行します。Oracle Databaseが非CDBの場合は、データベースをPDBに変換する必要があります 「DBUAまたはパラレル・アップグレード・ユーティリティを使用したOracle Databaseのアップグレード」内のトピックを参照してください
Oracle GoldenGateによる停止時間ゼロのアップグレードのための本番データベースおよびスタンバイ・データベースの同期 Oracle GoldenGateをソフトウェア・アップグレードおよびOracle Databaseのデータ移行の手順と組み合せて使用し、アップグレード中に可用性を維持する同期化アプローチを実行します。

  • RMANリストアおよびアップグレードを使用し、既存のバックアップを使用して以前のリリースのソフトウェアを実行するスタンバイ・データベースを設定します

  • スタンバイ・データベースを新しいOracle Databaseリリースにアップグレードします

  • データベース全体を移行し、次のツールを使用してスタンバイ・データベースを本番データベースに同期します。

    • Oracle Data Pump

    • トランスポータブル表領域(TTS)

    • CREATE TABLE AS SELECT (CTIS)による新しい表の作成と指定した問合せからの行の移入。

    • INSERT AS SELECT (IAS)によるパーティション化されていない表の作成

  • データ・ロード/アンロードを使用して、新しいデータベース・リリースにデータをロードし、古いデータベース・リリースからデータをアンロードします

ユースケースについては、Oracle GoldenGateのドキュメントおよび関連するOracle Databaseのドキュメントを参照してください。

Oracle Enterprise Manager Cloud Control

Oracle Database 12c以降のリリースでデータベース・アップグレードを実行するためのCloud Controlサポートが提供されています。このオプションではEnterprise Manager Lifecycle Management Packの購入が必要です。

Oracle Enterprise Manager Cloud Controlのオンライン・ヘルプを参照してください

ノート:

Oracle Grid Infrastructure (Oracle ClusterwareおよびOracle Automatic Storage Management)のアップグレードは、Oracle Databaseのアップグレードの前に個別に実行します。Oracle Databaseインストールをアップグレードする前に、Oracle Grid Infrastructureのアップグレードを完了する必要があります。Oracle Databaseとともにインストールされる他の機能には、追加のアップグレード要件が存在することがあります。

関連項目

親トピック: アップグレード中のデータベース変換について