Oracle Exadata Database Machine 12cリリース1(12.1.1.1.0)の新機能

Oracle Exadata Database Machine 12cリリース1(12.1.1.1.0)の新機能は次のとおりです。

Oracle Databaseリリース12c リリース1 (12.1)および11g リリース2 (11.2)のサポート

Oracle Exadata Storage Server Software 12cリリース1 (12.1)は、単一のOracle Exadata Database Machine上で実行されるOracle Databaseリリース12cリリース1 (12.1)および11gリリース2 (11.2)をサポートしています。データベース・サーバーは、Oracle Exadata Storage Server Softwareリリース 12c リリース1 (12.1)がインストールされたすべてのExadata Storage Serverから、スマート・スキャン、高速ファイル作成および高速増分バックアップなど、最高のパフォーマンスを実現します。

Oracle Exadata Storage Server Software 12cリリース1 (12.1)では、オフロード・リクエストを処理するための適切なセル・オフロード・サーバーを実行することにより、複数のデータベース・リリースをサポートできます。Oracle Database 11gリリース2 (11.2)から生成されるオフロード・リクエストは、リリース11gオフロード・サーバーによって処理され、Oracle Database 12cリリース1 (12.1)データベースから生成されるオフロード・リクエストは、12cオフロード・サーバーによって処理されます。

Oracle Exadata Storage Server Software 12c リリース1 (12.1)は、主要な各データベース・リリースに個別のオフロード・サーバーを含むようになったため、すべてのオフロード操作を完全にサポートすることができます。Oracle Database 11g リリース2 (11.2)から生成されるオフロード・リクエストは、自動的にリリース11gオフロード・サーバーによって処理され、Oracle Database 12c リリース1 (12.1)データベースから生成されるオフロード・リクエストは、自動的に12cオフロード・サーバーによって処理されます。

Exadata Storage Server 12c リリース1 (12.1)は、次のリリースのOracle Databaseをサポートできます。

データベースのリリース 必要な最小リリース

11.2.0.2

バンドル・パッチ22

11.2.0.3

バンドル・パッチ20

11.2.0.4

現行のリリース

12.1.0.1

現行のリリース

CDBおよびPDBIORMサポート

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)では、マルチテナント・アーキテクチャがサポートされています。マルチテナント・アーキテクチャにおいて、コンテナは、別個のデータベースとしてアプリケーションに論理的に表示されるOracle Multitenantコンテナ・データベース(CDB)の、スキーマ、オブジェクトおよび関連する構造体コレクションです。CDBにおいて、管理者は、ワークロードを実行するための複数のプラガブル・データベース(PDB)を作成できます。CDBでは、共有リソースを競合する複数のPDB内に、複数のワークロードがあります。

CDB計画およびPDB計画を使用することにより、I/Oリソース管理(IORM)では、異なるPDB間のI/Oリソース使用率を管理し、各PDBにおけるワークロードを管理できます。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)は、IORMの優先度付けをサポートしているため、異なるPDB間でのI/Oリソース使用率を管理したり、各PDB内のワークロードを管理することができます。

関連項目:

セルからセルへのデータ転送

以前のリリースでは、Exadataセルは、相互に直接通信しませんでした。セル間のデータの移動は、データベース・サーバー経由で行われていました。データは、ソース・セルからデータベース・サーバー・メモリーに読み取られ、次に宛先のセルに書き込まれていました。Oracle Exadata Storage Server Software 12c リリース1 (12.1)より、データベース・サーバー・プロセスは、セルへのデータ転送の負荷を軽減することができます。データベース・サーバーは、宛先のセルにソース・セルから直接データを読み取るよう指示し、データをそのローカル・ストレージに書き込みます。これにより、ファブリック間で転送されるデータの量が半分に削減され、InfiniBandバンド幅の消費とデータベース・サーバーのメモリー要件が削減されます。Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)の再同期化、復元およびリバランスはこの機能を使用して、データ移動の負荷を軽減します。これにより、Oracle ASMインスタンスのInfiniBandファブリック・レベルでのバンド幅の使用率が向上します。この機能を利用するための構成は必要ありません。

ソフトウェアの最小要件: Oracle Database 12c リリース1 (12.1)以降およびOracle Exadata Storage Server Software 12c リリース(12.1)以降。

HP Oracle Database Machineハードウェアのサポート終了

Oracle Exadata System Software 12cリリース1 (12.1)は、HP Oracle Database Machineハードウェアではサポートされていません。Oracleは、引き続きOracle Exadata System Software 11gリリース2 (11.2)が実行されているHP Oracle Database Machinesをサポートしています。