Oracle Exadata Database Machine 11gリリース2(11.2.3.3.1)の新機能
Oracle Exadata Database Machine 11gリリース2(11.2.3.3.1)の新機能は次のとおりです。
Oracleデータベース・サーバーのキャパシティ・オンデマンド
ユーザーは、データベース・サーバーのアクティブ・コア数を制限することにより、必要なデータベース・ソフトウェアのライセンス数を制限できます。プロセッサ・コアの削減は、Oracle Exadata Database Machine Deployment Assistant (OEDA)を使用したソフトウェア・インストール時に実装されます。アクティブ・コア数は、後でより大きな容量が必要になった場合に増やすことができますが、減らすことはできません。アクティブ・プロセッサ・コアは、データベースの各ソケットにおいて同数必要です。
キャパシティ・オンデマンドは、Oracle Exadata Infrastructure as a Service (IaaS)と次の点で異なります。
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キャパシティ・オンデマンドでは、初期インストール後にアクティブ・コア数を減らせません。
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キャパシティ・オンデマンドを使用する場合、必要なソフトウェア・ライセンスはアクティブ・コア用のみです。
注意:
アクティブ・コア数を削減することにより、ソフトウェア・ライセンスの初期コストを抑えられます。ハードウェアのコストは変わりません。
関連項目:
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アクティブ・コア数の増加の詳細は、『Oracle Exadata Database Machineメンテナンス・ガイド』を参照してください。
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ライセンスおよび制限の詳細は、『Oracle Exadata Database Machineライセンス情報ユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Exadata I/Oレイテンシ制限
ディスク・ドライブまたはフラッシュ・デバイスは、まれに、内部リカバリ操作の実行中、わずかな時間に対し待機時間が長くなる場合があります。また、障害が発生しかけているドライブは、その発生前に待機時間が長くなる場合があります。この機能によってI/O読込み操作がミラー・コピーにリダイレクトされるため、非常にまれに発生するこうしたレイテンシ・スパイクはマスクされます。
Oracle Exadata Storage Server Softwareでは、読取りI/Oのレイテンシが適切な長さよりはるかに長くなった場合に、I/O読取り操作が自動的に別のセルにリダイレクトされます。リダイレクトは、I/O読取りを開始したデータベースにメッセージが返されることによって実行されます。データベースによって、データの別のミラー・コピーにI/Oがリダイレクトされます。データの最新の有効なミラー・コピーに対して実行されたI/Oは、リダイレクトされません。
最小ソフトウェア: Oracle Database 11gリリース2 (11.2)、Monthly Database Patch For Exadata (2014年6月 - 11.2.0.4.8)。Grid Infrastructureにも、同じリリースが必要です。
Oracle Exadata Storage ServerのI/Oタイムアウトしきい値
Oracle Exadata Storage Serverに対して、I/Oタイムアウトしきい値を構成できます。ストレージ・サーバーのI/Oは、定義されたしきい値を超える時間がかかると取り消されます。I/Oは、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)によって、データの別のミラー・コピーにリダイレクトされます。データの最後の有効なミラー・コピーに対して発行された書込みI/Oは、タイムアウトしきい値を超えた場合でも取り消されません。
タイムアウトしきい値を低く設定しすぎると、システムのパフォーマンスに悪い影響を与えることがあります。ピークI/O負荷の自動ワークロード・リポジトリ(AWR)レポートを確認し、しきい値をピークI/Oレイテンシに十分な安全マージンを加えた、より長い値に設定することをお薦めします。
最小ソフトウェア: Oracle Database 11gリリース2 (11.2)、Monthly Database Patch For Exadata (2014年6月 - 11.2.0.4.8)。Oracle Grid Infrastructureにも、同じリリースが必要です。