Oracle Database Applianceストレージのデフォルト
この項を確認して、Oracle Database Applianceのストレージのアーキテクチャとオプションおよび使用可能なストレージの確認方法を理解します。
- 「Oracle Database Applianceのデータベース・ディスク・グループ・サイズ」
このセクションの表には、Oracle Database Applianceの様々な構成に関するDATA、RECO、REDOおよびFLASHディスク・グループのサイズが表示されます。 - 「Oracle Database Appliance上の使用可能なストレージX5-2」
この表は、Oracle Database Appliance X5-2のさまざまな構成で使用可能な使用状況ストレージを示しています。 - 「Oracle Database Applianceストレージについて」
データベース・ファイルのストレージには、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)またはOracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイル・システム(Oracle ACFS)を使用します。 - 「Oracle ACFSマウント・ポイントおよび記憶領域」
Oracle Database ApplianceのOracle ASMクラスタ・ファイルシステム(ACFS)マウント・ポイントを確認します。 - 「Oracle ACFS領域管理」
Oracle Database Appliance上でデータベースを作成すると、Oracle ACFSファイルシステムが自動的に作成されます。
Oracle Database Applianceのデータベース・ディスク・グループ・サイズ
このセクションの表には、Oracle Database Applianceの様々な構成に関するDATA、RECO、REDOおよびFLASHディスク・グループのサイズが表示されます。
各表の行には、標準または高冗長性レベルの値が示されます。 ディスク・ハードウェアのTB数(1KB=1,000バイト)をデータ・ストレージのTB数(1 KB=1,024バイト)に換算して計算されているため、表に示すディスク容量は変動します。
ストレージ拡張シェルフで計算される領域は、これらの表に示されている領域の約2倍です。
注意:
ストレージ拡張シェルフは、Oracle Database Appliance X6-2-HA、X5-2、X4-2、およびX3-2でのみ使用できます。
表-2 Oracle Database Appliance X5-2およびX6-2-HAの概算データベース・ディスク・グループ・サイズ
サイズ設定 | X5-2 (GB)、4TB | X5-2 (GB)、8TB | X6-2-HA (GB)、8 TB |
---|---|---|---|
HDDサイズ |
3,816 |
7,631 |
7,631 |
HDD合計 |
61,056 |
122,096 |
122,096 |
SSD合計(REDOディスク・グループ) |
744 |
744 |
744 |
SSD合計(FLASHディスク・グループ) |
1,492 |
1,492 |
1,492 |
HDD合計(高冗長性) |
20,352 |
40,699 |
40,699 |
HDD合計(標準冗長性) |
30,528 |
61,048 |
61,048 |
DATAディスク・グループ(高冗長性) - 外部バックアップ |
15,315 |
30,626 |
30,626 |
RECOディスク・グループ(高冗長性) - 外部バックアップ |
2,493 |
4,986 |
4,986 |
DATAディスク・グループ(高冗長性) - ローカル・バックアップ |
7,473 |
16,407 |
16,407 |
RECOディスク・グループ(高冗長性) - ローカル・バックアップ |
9,906 |
21,748 |
21,748 |
DATAディスク・グループ(標準冗長性) - 外部バックアップ |
24,513 |
49,220 |
49,220 |
RECOディスク・グループ(標準冗長性) - 外部バックアップ |
4,007 |
8,013 |
8,013 |
DATAディスク・グループ(標準冗長性) - ローカル・バックアップ |
12,307 |
24,610 |
24,610 |
RECOディスク・グループ(標準冗長性) - ローカル・バックアップ |
15,920 |
32,623 |
32,623 |
REDOディスク・グループ |
248 |
248 |
248 |
FLASHディスク・グループ |
746 |
746 |
746 |
注意:
-
非CDBデータベースの場合、REDOディスク・グループには、50%の空きディスク容量があります。
-
CDBデータベースの場合、Oracle ACFSマウント・ポイントは、テンプレート・ログ・ファイル・サイズに基づいてCDBデータベースごとに作成されます。 これが単一インスタンス(SI)データベースの場合は、3倍します。 Oracle RACデータベースの場合は、4倍します。
-
アクセラレータ・ボリューム・サイズは、データベースDATA Oracle ACFSファイル・システム・サイズと共有REPO Oracle ACFSファイル・システム・サイズの0.4%です。
注意:
高冗長性はトリプルミラーリングで、標準冗長性はダブルミラーリングです。 REDOディスク・グループは常に高冗長性です。 FLASHディスク・グループは常に標準冗長性です。
関連項目:
Oracle ASM用のOracle Database Appliance ASMディスク・グループの空き領域の特定の詳細は、『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』のディスク・グループの容量の管理に関する項を参照してください。 このトピックの表には、RAWディスク情報のみが示されています。
使用可能なOracle Database Appliance X5-2のストレージ
この表は、Oracle Database Appliance X5-2のさまざまな構成で使用可能な使用状況ストレージを示しています。
予約済ストレージは、ディスク障害が生じた場合に冗長性を維持するのに必要なASMストレージ容量です。 予備ストレージ容量を使用しても、システムは実行を継続し、ASMミラーリングを介して保護されます。 ただし、第2のディスク障害が生じた場合、システムは非保護および機能低下モードで実行されます。 このためすぐにディスクを交換する必要があります。 ASMディスクグループの空き領域の詳細は、『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』を参照してください。
表-3 Oracle Database Appliance X5-2での3使用可能ストレージ
サイズ設定 | RAW値(GB) | 予備(GB) | 使用可能(GB) |
---|---|---|---|
SSD合計(REDOディスク・グループ) (推定の190,780GBに基づく) 注意を参照してください。 |
764 |
191 |
191 |
SSD合計(FLASHディスク・グループ) (推定の3,816GBに基づく) |
1,528 |
382 |
573 |
HDDサイズ: 8TB |
7,631 |
||
外部バックアップ/標準冗長性(86%/14%分割) |
|||
DATAディスク・グループ(標準冗長性) - 外部バックアップ |
105,003 |
6,563 |
49,220 |
RECOディスク・グループ(標準冗長性) - 外部バックアップ |
17,093 |
1,068 |
8,013 |
外部バックアップ/高冗長性 |
|||
DATAディスク・グループ(高冗長性) - 外部バックアップ |
105,003 |
13,125 |
30,626 |
RECOディスク・グループ(高冗長性) - 外部バックアップ |
17,093 |
2,137 |
4,986 |
内部バックアップ/標準冗長性(43%/57%分割) |
|||
DATAディスク・グループ(標準冗長性) - 内部バックアップ |
52,501 |
3,281 |
24,610 |
RECOディスク・グループ(標準冗長性) - 内部バックアップ |
69,595 |
4,350 |
32,623 |
内部バックアップ/高冗長性 |
|||
DATAディスク・グループ(高冗長性) - 内部バックアップ |
52,501 |
3,281 |
16,407 |
RECOディスク・グループ(高冗長性) - 内部バックアップ |
69,595 |
4,350 |
21,748 |
HDDサイズ: 4TB (合計: HDD Raw: 59,584GB) |
3,816 |
||
外部バックアップ/標準冗長性(86%/14%分割) |
|||
DATAディスク・グループ(標準冗長性) - 外部バックアップ |
52,508 |
3,282 |
24,613 |
RECOディスク・グループ(標準冗長性) - 外部バックアップ |
8,548 |
534 |
4,007 |
外部バックアップ/高冗長性 |
|||
DATAディスク・グループ(高冗長性) - 外部バックアップ |
52,508 |
6564 |
15,315 |
RECOディスク・グループ(高冗長性) - 外部バックアップ |
8,548 |
1,068 |
2,493 |
内部バックアップ/標準冗長性(43%/57%分割) |
|||
DATAディスク・グループ(標準冗長性) - 内部バックアップ |
26,254 |
1,641 |
12,307 |
RECOディスク・グループ(標準冗長性) - 内部バックアップ |
33,963 |
2,123 |
15,920 |
内部バックアップ/高冗長性 |
|||
DATAディスク・グループ(高冗長性) - 内部バックアップ |
25,621 |
3,203 |
7,473 |
RECOディスク・グループ(高冗長性) - 内部バックアップ |
33,963 |
4,245 |
9,906 |
Oracle Database Applianceのストレージについて
データベース・ファイルのストレージには、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)またはOracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)を使用します。
データベース・ファイル・システムはデータベース・ファイルの格納のみに使用され、データベース・データ・ファイル用のDATAファイル・システム、およびアーカイブ・ファイルとバックアップを格納するRECOファイル・システムが含まれます。 Oracle Database Applianceでは、Oracle ACFSおよびOracle ASMのデータ・ファイル・ストレージをサポートしています。 データベースを作成するときに、データベース・ストレージのタイプを決定します。
Oracle ASMデータベース・ストレージについて
Oracle ASMでは、データベース・データ・ファイルはDATAディスク・グループに格納されます。 Redoおよびアーカイブ・ファイルはRECOディスクグループに属します。
Oracle ACFSデータベース・ストレージについて
Oracle ACFSでは、データ・ファイルを格納するデータベースごとにDATAディスク・グループからOracle ACFSファイル・システムが作成され、すべてのデータベースのREDOおよび高速リカバリ領域用にRECOディスク・グループからOracle ACFSファイル・システムが作成されます。
Oracle ACFSマウント・ポイントおよび記憶領域
Oracle Database ApplianceのOracle ASM Cluster File System (ACFS)のマウント・ポイントについて示します。
データベース作成時にデータベース・ストレージとしてOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を選択した場合、Oracle ASM Cluster File System (ACFS)は作成されません。 すべてのファイルはOracle ASMディスクグループに属します。
データベース・ストレージにOracle ACFSを選択すると、各データベースには個別のOracle ACFSマウント・ポイントが確保されます。
-
DATAディスクグループ:
/u02/app/oracleuser/oradata/db_name
-
RECOディスクグループ:
/u03/app/oracleuser
.
Oracle ACFSでは、次のファイル・システムが作成されます。
-
各データベースに+DATAディスクグループから100G ACFSが作成されます。 このOracle ACFSは必要に応じて領域を自動的に拡張します。
-
+RECOディスクグループの25%で共通のOracle ACFSが自動拡張付きで作成されます。 このファイル・システムは、すべてのデータベースに対する高速リカバリ領域およびRedoログに使用されます。
表 -4 Oracle ACFSマウント・ポイントおよび関連Oracle ASMディスク・グループおよびボリューム情報
ファイル・システム | Oracle ASMディスク・グループ | Oracle ASM動的ボリューム | マウント・ポイント |
---|---|---|---|
DATA |
+DATA |
例: |
例: |
RECO |
+RECO |
|
Redoログの場合のパス: |
例-1 Oracle ACFSストレージ領域
Oracle ACFSファイル・システムが作成されると、当初はアプライアンス内のすべての記憶域が消費されるわけではありません。 追加のリポジトリのために、または場合によってはOracle ASMに直接格納されるデータベース・ファイルのために領域を残しています。 次の例に示すように、オペレーティング・システム・コマンドdf -k
を実行して、ファイル・システム内の使用可能な記憶領域を確認できます。
# df -k Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on /dev/mapper/VolGroupSys-LogVolRoot 30963708 14203568 15187276 49% / tmpfs 65952292 647800 65304492 1% /dev/shm /dev/sda1 495844 43872 426372 10% /boot /dev/mapper/VolGroupSys-LogVolOpt 61927420 18594420 40187272 32% /opt /dev/mapper/VolGroupSys-LogVolU01 103212320 49621560 48347880 51% /u01 /dev/asm/reco-62 76546048 1469676 75076372 2% /u03/app/oracle /dev/asm/datrdb2-268 104857600 3872368 100985232 4% /u02/app/oracle/oradata/rdb2 /dev/asm/datndb11-268 104857600 247160 104610440 1% /u02/app/oracle/oradata/ndb11 /dev/asm/datndb12-268 104857600 247160 104610440 1% /u02/app/oracle/oradata/ndb12
Oracle ACFS領域管理
Oracle ACFSファイル・システムは、Oracle Database Applianceでのデータベースの作成時に自動的に作成されます。
データベース・ストレージにOracle ACFSを使用すると、次のものが作成されます。
-
各データベースに+DATAディスクグループから100G ACFSが作成されます。 このOracle ACFSは必要に応じて領域を自動的に拡張します。
-
+RECOディスクグループの25%で共通のOracle ACFSが自動拡張付きで作成されます。 このファイル・システムは、すべてのデータベースに対する高速リカバリ領域およびRedoログに使用されます。
Oracle ACFSファイル・システムが作成されると、当初はアプライアンス内のすべての記憶域が消費されるわけではありません。 追加のリポジトリのために、または場合によってはOracle ASMに直接格納されるデータベース・ファイルのために領域を残しています。 次の例に示すように、オペレーティング・システム・コマンドdf -k
を実行して、ファイル・システム内の使用可能な記憶領域を確認できます。
# df -k Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on /dev/mapper/VolGroupSys-LogVolRoot 30963708 14203568 15187276 49% / tmpfs 65952292 647800 65304492 1% /dev/shm /dev/sda1 495844 43872 426372 10% /boot /dev/mapper/VolGroupSys-LogVolOpt 61927420 18594420 40187272 32% /opt /dev/mapper/VolGroupSys-LogVolU01 103212320 49621560 48347880 51% /u01 /dev/asm/reco-62 76546048 1469676 75076372 2% /u03/app/oracle /dev/asm/datrdb2-268 104857600 3872368 100985232 4% /u02/app/oracle/oradata/rdb2 /dev/asm/datndb11-268 104857600 247160 104610440 1% /u02/app/oracle/oradata/ndb11 /dev/asm/datndb12-268 104857600 247160 104610440 1% /u02/app/oracle/oradata/ndb12