機械翻訳について

B Oracle Database Applianceストレージのデフォルト

この項を確認して、Oracle Database Applianceのストレージのアーキテクチャとオプションおよび使用可能なストレージの確認方法を理解します。

Oracle Database Applianceのストレージについて

データベース・ファイルのストレージには、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)またはOracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)を使用します。

データベース・ファイル・システムはデータベース・ファイルの格納のみに使用され、データベース・データ・ファイル用のDATAファイル・システム、およびアーカイブ・ファイルとバックアップを格納するRECOファイル・システムが含まれます。 Oracle Database Applianceでは、Oracle ACFSおよびOracle ASMのデータ・ファイル・ストレージをサポートしています。 データベースを作成するときに、データベース・ストレージのタイプを決定します。

Oracle ASMデータベース・ストレージについて

Oracle ASMでは、データベース・データ・ファイルはDATAディスク・グループに格納されます。 Redoおよびアーカイブ・ファイルはRECOディスクグループに属します。

Oracle ACFSデータベース・ストレージについて

Oracle ACFSでは、データ・ファイルを格納するデータベースごとにDATAディスク・グループからOracle ACFSファイル・システムが作成され、すべてのデータベースのREDOおよび高速リカバリ領域用にRECOディスク・グループからOracle ACFSファイル・システムが作成されます。

データベース・ファイル・ストレージについて

Oracle Database Appliance X6-2でのデータベース・ファイル・ストレージの構成方法を理解します。

データベース・ファイル・システムはデータベース・ファイルの格納のみに使用され、データベース・データ・ファイル用のDATAファイル・システム、およびアーカイブ・ファイルとバックアップを格納するRECOファイル・システムが含まれます。 Oracle Database Applianceは、Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)またはOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)のデータベース・ファイル・ストレージをサポートします。 データベースを作成するときに、データベース・ストレージのタイプを決定します。

Oracle ASMデータベース・ストレージについて

Oracle ASMでは、データベース・データファイルはDATAディスクグループに格納されます。 Redoおよびアーカイブ・ファイルはRECOディスクグループに属します。

予備ストレージは、ディスク障害の発生時に冗長性を維持するために必要なOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ストレージの容量です。 予備ストレージ容量を使用しても、システムは実行を継続し、Oracle ASMミラーリングを介して保護されます。 ただし、第2のディスク障害が生じた場合、システムは非保護および機能低下モードで実行されます。 このためすぐにディスクを交換する必要があります。

Oracle ACFSデータベース・ストレージについて

Oracle ACFSでは、データファイルを格納するためのOracle ACFSファイル・システムは、各データベースのDATAディスクグループから作成され、すべてのデータベースに対するRedoおよび高速リカバリ領域用のOracle ACFSファイル・システムは、RECOディスクグループから作成されます。

記憶域の構成オプション

Oracle Database Appliance X6-2をデプロイするときに、次の構成オプションのいずれかを選択して、DATAディスク・グループとRECOディスク・グループにストレージ容量を分割できます。
  • 外部: ストレージ容量は、DATA用に80%およびRECO用に20%で分割されます。

  • 内部: ストレージ容量は、DATA用に40%およびRECO用に60%で分割されます。

  • カスタム: ストレージ容量は、DATA用に10%から90%およびRECO用にその残りを構成可能です。

カスタムのデータ・ストレージを使用するようにOracle Database Applianceを構成する場合、使用可能なストレージの容量は、DATAに対して構成されているパーセンテージで決まります。

lsdgコマンドを実行して、DATAディスク・グループの使用可能なストレージを決定できます。

Oracle ACFSマウント・ポイントおよび記憶領域

Oracle Database ApplianceのOracle ASM Cluster File System (ACFS)のマウント・ポイントについて示します。

データベース作成時にデータベース・ストレージとしてOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を選択した場合、Oracle ASM Cluster File System (ACFS)は作成されません。 すべてのファイルはOracle ASMディスクグループに属します。

データベース・ストレージにOracle ACFSを選択すると、各データベースには個別のOracle ACFSマウント・ポイントが確保されます。

  • DATAディスクグループ: /u02/app/oracleuser/oradata/db_name

  • RECOディスクグループ: /u03/app/oracleuser.

Oracle ACFSでは、次のファイル・システムが作成されます。

  • 各データベースに+DATAディスクグループから100G ACFSが作成されます。 このOracle ACFSは必要に応じて領域を自動的に拡張します。

  • +RECOディスクグループの25%で共通のOracle ACFSが自動拡張付きで作成されます。 このファイル・システムは、すべてのデータベースに対する高速リカバリ領域およびRedoログに使用されます。

表B-1 Oracle ACFSマウント・ポイントと、関連のOracle ASMディスク・グループおよびボリューム情報

ファイル・システム Oracle ASMディスク・グループ Oracle ASM動的ボリューム マウント・ポイント

DATA

+DATA

/dev/asm/datdbname-nnn

例: /dev/asm/datodacn-123

/u02/app/oracleuser/oradata/dbname

例: /u02/app/example/oradata/odacn

RECO

+RECO

/dev/asm/reco-nn

/u03/app/oracleuser

fast_recovery_areaおよびredoログに対するこのマウント・ポイントは、すべてのデータベースによって共有されます。

fast_recovery_areaの場合、パスは次のようになります。: /u03/app/oracleuser/fast_recovery_area/db_name

Redoログの場合のパス: /u03/app/oracleuser/redo/db_name

例B-1 Oracle ACFSのストレージ領域

Oracle ACFSファイル・システムが作成されると、当初はアプライアンス内のすべての記憶域が消費されるわけではありません。 追加のリポジトリのために、または場合によってはOracle ASMに直接格納されるデータベース・ファイルのために領域を残しています。 次の例に示すように、オペレーティング・システム・コマンドdf -kを実行して、ファイル・システム内の使用可能な記憶領域を確認できます。

# df -k 
Filesystem                            1K-blocks   Used         Available  Use%   Mounted on 
/dev/mapper/VolGroupSys-LogVolRoot    30963708    14203568     15187276   49%     / 
tmpfs                                 65952292      647800     65304492    1%     /dev/shm 
/dev/sda1                               495844       43872       426372   10%     /boot 
/dev/mapper/VolGroupSys-LogVolOpt     61927420    18594420     40187272   32%     /opt 
/dev/mapper/VolGroupSys-LogVolU01    103212320    49621560     48347880   51%     /u01 
/dev/asm/reco-62                      76546048     1469676     75076372    2%     /u03/app/oracle
/dev/asm/datrdb2-268                 104857600     3872368    100985232    4%     /u02/app/oracle/oradata/rdb2
/dev/asm/datndb11-268                104857600      247160    104610440    1%     /u02/app/oracle/oradata/ndb11
/dev/asm/datndb12-268                104857600      247160    104610440    1%     /u02/app/oracle/oradata/ndb12

マウント・ディスクの詳細の表示

Oracle Automatic Storage Managementのlsdgコマンドを使用して、Oracle Database Applianceのマウント・ディスク・グループとその情報を表示します。

特定のディスク・グループに関する情報を表示するには、コマンドでディスク・グループを指定します。
  1. gridユーザーとしてログインします。
  2. Oracle Automatic Storage Management lsdgコマンドを実行します。

例B-2 DATAディスク・グループのストレージの確認

ASMCMD [+] > lsdg data

State    Type    Rebal  Sector  Block       AU  Total_MB  Free_MB  Req_mir_free_MB  Usable_file_MB
MOUNTED  NORMAL  N         512   4096  4194304     12288     8835             1117            3859

(continued)
Offline_disks  Voting_files  Name
            0             N  DATA

Oracle Database Appliance X6-2S、X6-2MおよびX6-2Lの使用可能なディスク容量の確認

Oracle Database Appliance X6-2S、X6-2MおよびX6-2Lの使用可能なディスク容量と容量の算出方法を確認します。

Oracle Database Appliance X6-2S、X6-2MおよびX6-2Lでは、3.2 TBのRAW NVMeフラッシュ・ソリッド・ステート・ドライブを使用します。 次の表の使用可能なデータ容量は、小数点形式で示されるTB (1 KBは1,000バイト)をバイナリ形式で示されるTB (1 KBは1,024バイト)に変換して、使用可能な容量をOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスク・グループに分割しているため、変化します。

簡単に言えば、各NVMe SSDの使用可能なストレージは約2.91TBです。 この値はTBに変換されたドライブのストレージの使用可能容量で計算されます。つまり、3.2 TBを1.0244で除算して2.91TBになります。

Oracle Database Appliance X6-2SおよびX6-2Mの使用可能なディスク容量

次の表に、Oracle Database Appliance X6-2SおよびX6-2Mの概算の使用可能容量を示します。

表B-2 Oracle Database Appliance X6-2SおよびX6-2Mの使用可能なディスク容量

説明 2台のNVMeドライブを使用するX6-2SおよびX6-2Mのサイズ指定 4台のNVMeドライブを使用するX6-2SおよびX6-2Mのサイズ指定
NVMeドライブの数

2

4

合計使用可能容量

5.8TB

11.6TB

合計使用可能容量標準の(ダブル・エラー) Oracle ASM冗長性

2.9TB

5.8TB

DATAディスク・グループ(90%使用可能)

2.6TB

5.2TB

RECOディスク・グループ(10%使用可能)

0.3TB

0.6TB

合計使用可能容量高い(ダブル・エラー) Oracle ASM冗長性

該当なし。 X6-2SおよびX6-2Mにはトリプル・ミラーリングは適用されません。

3.9TB

DATAディスク・グループ(90%使用可能)

該当なし。 X6-2SおよびX6-2Mにはトリプル・ミラーリングは適用されません。

3.5TB

RECOディスク・グループ(10%使用可能)

該当なし。 X6-2SおよびX6-2Mにはトリプル・ミラーリングは適用されません。

0.4TB

Oracle Database Appliance X6-2Lの使用可能なディスク容量

次の表には、ストレージ・ドライブの容量の計算に基づいた、冗長性のための予約済領域を含む、Oracle Database Appliance X6-2Lの概算の使用可能容量を示します。

表B-3 Oracle Database Appliance X6-2Lの使用可能なストレージ

説明 6台のNVMeドライブを使用するX6-2Lのサイズ指定 9台のNVMeドライブを使用するX6-2Lのサイズ指定

NVMeドライブの数

6

9

合計使用可能容量

17.4TB

26.1TB

予約済領域の標準の冗長性

2.9TB

2.9TB

合計使用可能容量標準の(ダブル・エラー) Oracle ASM冗長性

7.2TB

11.6TB

DATAディスク・グループ(90%使用可能)

6.5TB

10.4TB

RECOディスク・グループ(10%使用可能)

0.7TB

1.2TB

予約済領域の高い冗長性

5.8TB

5.8TB

合計使用可能容量高い(ダブル・エラー) Oracle ASM冗長性

3.8TB

6.8TB

DATAディスク・グループ(90%使用可能)

3.4TB

6.1TB

RECOディスク・グループ(10%使用可能)

0.4TB

0.7TB

予約済領域値は、ディスク障害が生じた場合に完全な冗長性を維持するのに必要なストレージ容量を表しています。

Oracle ASMの計算

Oracle ASMは使用可能な空き領域を計算する際、ディスク障害に備えて予約する領域容量を決定します。 2台または4台のNVMeドライブを使用するOracle Database Appliance X6-2SまたはX6-2Mの場合、この予約済領域は不要です。 Oracle ASMまたはOracle Database Applianceコマンドを問合せて使用可能な領域の容量を表示するときに、usable_File_MB値が負の数を示す場合があります。

表B-4 Oracle ASMの計算

ドライブの数 冗長性 Total_MB Free_MB Req_mir_free_MB Usable_file_MB 名前

2

NORMAL

4894016

4893372

0

1220644

RECO/

4

NORMAL

1231176

1230996

610468

305150

RECO/

注意:

注意: 1TB = MBを10242で除算した値

次の表に、Oracle ASMおよびOracle Database Applianceでの容量に関する用語の定義を示します。

表B-5 用語の定義

用語 Oracle ASMの定義 Oracle Database Applianceの定義

Total_MB

ディスク・グループのサイズ(MB)

合計使用可能ストレージ。 たとえば、2台のNVMeドライブの場合、合計使用可能ストレージは5.8TBです。

Free_MB

冗長性を考慮しない、ディスク・グループの空き領域(MB)。

Oracle ASMディスク・グループにフォーマットした後の合計使用可能ストレージ。 たとえば、2台のNVMeドライブの場合、合計使用可能ストレージは5.8TBです。

Req_mir_free_MB

ディスク・グループで許容可能な最悪の障害の後に完全な冗長性を復元するためにディスク・グループで使用可能にする必要がある領域の容量。

Oracle ASMディスク・グループにフォーマットした後の合計使用可能ストレージ。 たとえば、2台のNVMeドライブの場合、合計使用可能ストレージは5.8TBです。

Usable_file_MB

新しいファイルで使用可能な、ミラーリング用に調整された空き領域の容量。

ミラーリング・レベルを考慮した合計使用可能領域。 Oracle ASMでは、必要な領域量も計算されます。