22 バージョン制御システムとODIの統合
この章の内容は次のとおりです。
ODI-VCS統合の概要
ODIを外部のバージョン制御システム(VCS)と統合すると、ODIオブジェクトのバージョン制御が可能です。ODIオブジェクトのバージョン・コピーを外部VCSリポジトリに格納できます。VCSはファイルベース・ストレージに依存するため、ODIオブジェクトはVCSリポジトリにXMLファイルとして格納されます。
注意:
-
現在、ODIはApache™ Subversion®およびGit(オンライン)のみサポートしています。
-
ODIアーティファクトではないファイル(構成/ビルド・ファイルまたはメタデータ・ファイル)は、VCSのマスター・リポジトリ/作業リポジトリに置かないでください。
VCSを使用してODIオブジェクトをバージョン制御するには、VCSリポジトリへの接続を確立し、VCSリポジトリを使用してODIリポジトリを構成する必要があります。
接続が確立および構成されたら、VCSへのバージョニングされていないODIオブジェクトの追加、ODIオブジェクトのバージョンの作成、VCSからの古いバージョンのODIオブジェクトのリストア、ブランチとタグのアーティファクトのバージョンの表示、およびODI内の2つのバージョンのODIオブジェクトの差異の比較を行うことができます。
デザイナ・オブジェクト、セキュリティ・オブジェクト、トポロジ・オブジェクトおよびコンテナオブジェクトに存在するファースト・クラス・オブジェクト(FCO)をVCSに追加できます。
ODIとVCSの高度な統合機能の一部は、次のとおりです。
-
ODIオブジェクトの一貫性セットに対するフル・タグまたは部分タグをVCSで作成すると、後でブランチとデプロイメント・アーカイブの作成に使用できます。
-
VCSのブランチ/トランクからODIリポジトリを移入します。
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バージョニングされているODIオブジェクトを、保存時に自動バージョニングします。
-
ODIオブジェクトをVCSリポジトリとの間でエクスポートまたはインポートするとき、機密情報を暗号化(または復号化)します。
ODIでの汎用プロファイルの理解
ODIには、すぐに使用できる汎用のプロファイルが用意されています。このプロファイルには、バージョン管理とバージョン運用操作で使用する一連の権限が含まれています。
ODIに含まれる汎用プロファイルは、次のとおりです。
-
デザイナ
このプロファイルには、ODIで提供されるすべての設計オブジェクトを操作する一連の権限が含まれます。バージョン制御されていないODIオブジェクトをVCSに追加する、バージョン制御されているODIオブジェクトの新しいバージョンを作成する、バージョン制御されているODIオブジェクトを以前のバージョンからリストアするなどのバージョン管理操作を実行する際に必要な一連の権限も含まれます。
-
セキュリティ管理者
このプロファイルには、ODIで提供されるすべてのセキュリティ・オブジェクトを操作する一連の権限が含まれます。バージョン制御されていないODIオブジェクトをVCSに追加する、バージョン制御されているODIオブジェクトの新しいバージョンを作成する、バージョン制御されているODIオブジェクトを以前のバージョンからリストアするなどのバージョン管理操作を実行する際に必要な一連の権限も含まれます。
-
トポロジ管理者
このプロファイルには、ODIで提供されるすべてのトポロジ・オブジェクトを操作する一連の権限が含まれます。バージョン制御されていないODIオブジェクトをVCSに追加する、バージョン制御されているODIオブジェクトの新しいバージョンを作成する、バージョン制御されているODIオブジェクトを以前のバージョンからリストアするなどのバージョン管理操作を実行する際に必要な一連の権限も含まれます。
-
VCSバージョン管理者
このプロファイルには、ODIに統合するバージョン制御システムを選択する、バージョン制御システムにODIリポジトリを構成する、ODIリポジトリをVCSのブランチ/トランクまたはタグから移入する、完全/部分タグを作成する、開発ブランチをトランクとマージするなど、バージョン運用操作に使用する一連の権限と、DESIGNER、SECURITY ADMIN、TOPOLOGY ADMINの各プロファイルに付与される一連の権限が含まれます。
バージョン・コントロール・システムの設定
バージョン制御システムを設定するには、指定された順序で次のタスクを実行する必要があります。
別のバージョニング・アプリケーションへの切替え
ODIの別のバージョニング・アプリケーションに切り替えるには、次のステップを実行します。
ODIの別のバージョニング・アプリケーションに切り替えるには:
注意:
バージョニング・アプリケーションを頻繁に切り替えることは推奨されません。VCS接続の作成または編集
ODIユーザーは、各種の認証オプションを使用してリモートVCSリポジトリへの接続を作成または編集できる必要があります。
ODI StudioからVCS接続を作成または編集する手順:
認証タイプを選択するガイドラインを参照してください。
パスワード保護されたウォレットを利用したVCSパスワードの格納
注意:
これが該当するのは、ウォレットへのパスワードの格納が構成されている場合のみです。これが構成されていない場合、ユーザーがスタジオにログインするたびにVCSのパスワードを入力する必要があります。VCSリポジトリへの正常な接続が作成されると、ODIはVCS接続パスワードを既存のパスワード保護されたウォレットに格納します。
ODIリポジトリに接続するには、ODIユーザーはウォレットのパスワードを入力する必要があるだけです。ODIはウォレットからVCSパスワードを取得し、そのユーザーのセッションがアクティブである間、それをメモリーに格納します。
パスワードで保護されたウォレットでは、強力な暗号化アルゴリズムを使用してウォレットのコンテンツを保護します。Gitパスワードの格納には、パスワードで保護されたウォレットを使用することをお薦めします。
HTTP Basic認証オプション
次の表は、HTTP Basic認証に固有のオプションについて説明しています。
表22-1 HTTP Basic認証オプション
オプション | 説明 |
---|---|
SVN/Git URL |
VCSリポジトリのURL。 URL形式は次のとおりです。
|
ユーザー |
認証のユーザー名 |
パスワード |
VCSリポジトリに接続するためのパスワード。 |
プロキシ・サーバーの使用 |
HTTPまたはHTTPSプロキシ・サーバーを使用する場合に選択します。
注意: 「プロキシ・サーバーの使用」チェック・ボックスが選択されている場合は、「ホスト」および「ポート」プロパティが有効になります。 |
ホスト |
VCSリポジトリに接続するためのプロキシ・サーバー。 |
ポート |
プロキシ・サーバー・ポート。 |
プロキシ・サーバーは認証を要求する |
プロキシ・サーバーを認証する場合に選択します。
注意: 「プロキシ・サーバーに認証が必要」チェック・ボックスが選択されている場合は、「ユーザー」および「パスワード」プロパティが有効になります。 |
ユーザー |
プロキシ・サーバーに接続するためのユーザー名。 |
パスワード |
プロキシ・サーバーに接続するためのパスワード。 |
SVN/Git Basic認証オプション
次の表は、SVN/Git Basic認証に固有のオプションについて説明しています。
表22-2 SVN/Git Basic認証
オプション | 説明 |
---|---|
SVN/Git URL |
VCSリポジトリのURL。
注意: URLにはサブディレクトリを含めないでください。URL形式は次のとおりです。
|
ユーザー(SVNのみ) |
認証のユーザー名 |
パスワード(SVNでのみ) |
VCSリポジトリに接続するためのパスワード。 |
SSH認証オプション
次の表は、SSH認証に固有のオプションについて説明しています。
表22-3 SSH認証オプション
オプション | 説明 |
---|---|
SVN/Git URL |
VCSリポジトリのURL。 URL形式は次のとおりです。
|
ポート(SVNのみ) |
SSHポート番号。 |
ユーザー(SVNのみ) |
認証のユーザー名 |
パスワード |
VCSリポジトリに接続するためのパスワード。 |
秘密キーファイル |
SSHキーを使用してSSH接続を確立する場合に選択します。
注意: 「秘密キー・ファイル」チェック・ボックスが選択されている場合は、「キー・ファイル」および「パスフレーズ」プロパティが有効になります。 |
キー・ファイル |
秘密キーファイルのパス。 |
パスフレーズ |
選択した秘密キーファイルのパスフレーズ。
注意: パスフレーズの生成はオプションです。 |
SSL認証オプション
次の表は、SSL認証に固有のオプションについて説明しています。
表22-4 SSL認証オプション
オプション | 説明 |
---|---|
SVN/Git URL |
VCSリポジトリのURL。 URL形式は次のとおりです。
|
ユーザー |
認証のユーザー名 |
パスワード |
VCSリポジトリに接続するためのパスワード。 |
クライアント認証の有効化 |
クライアント認証を有効にする場合に選択します。 注意: 「クライアント認証の有効化」チェック・ボックスが選択されている場合は、「証明書ファイル」および「パスフレーズ」プロパティが有効になります。 |
証明書ファイル |
証明書ファイルのパス。 |
パスフレーズ |
選択した証明書ファイルのパスフレーズ。 |
プロキシ・サーバーの使用 |
SSLプロキシ・サーバーを使用する場合に選択します。 注意: 「プロキシ・サーバーの使用」チェック・ボックスが選択されている場合は、「ホスト」および「ポート」プロパティが有効になります。 |
ホスト |
VCSリポジトリに接続するためのプロキシ・サーバー。 |
ポート |
プロキシ・サーバー・ポート。 |
プロキシ・サーバーは認証を要求する |
プロキシ・サーバーを認証する場合に選択します。 注意: 「プロキシ・サーバーに認証が必要」チェック・ボックスが選択されている場合は、「ユーザー」および「パスワード」プロパティが有効になります。 |
ユーザー |
プロキシ・サーバーに接続するためのユーザー名。 |
パスワード |
プロキシ・サーバーに接続するためのパスワード。 |
ローカル・ディレクトリへのリモートGitリポジトリのクローンの作成
注意:
これは、VCSとしてGitが選択されている場合にのみ適用できます。
リモートGitリポジトリへの接続が作成されたら、ローカル・リポジトリにクローンを作成する必要があります。リモートGitリポジトリのクローンの作成は、ODIを使用したGitの構成の前提条件です。
ローカル・ディレクトリにリモートGitリポジトリのクローンを作成するには:
Subversion設定の構成
注意:
これは、VCSとしてSubversionが選択されている場合にのみ適用できます。
ODIでSubversionに固有の設定を構成する必要があります。これらの設定には、作業フォルダ・パスと、マージ作業フォルダが含まれます。
Subversion設定を構成する手順:
Subversion設定
次の表では、「Subversion設定」ダイアログで設定する必要があるオプションについて説明します。
表22-7 「Subversion設定」のオプション
オプション | 説明 |
---|---|
作業フォルダ・パス |
作業フォルダには、エクスポート、コミット、リストアなどの様々なバージョン管理操作を実行するためにSubversionリポジトリからエクスポートされたアーティファクトが含まれています。ODIは、作業フォルダにこれらのアーティファクトを格納する際に、Subversionリポジトリに存在する同じフォルダ構造をレプリケートします。 |
マージ作業フォルダ |
このフォルダには、マージ操作中にSubversionリポジトリからエクスポートされたODIアーティファクトが含まれています。
注意: マージ操作が完了すると、ODIはマージ作業フォルダに存在するアーティファクトを削除します。 |
VCSを使用したODIリポジトリの構成
注意:
-
VCSを使用して現在のODIリポジトリを構成するオプションは、ODI VCS管理者に対してのみ有効になります。
-
Subversionの場合は、Subversionを使用してODIリポジトリを構成する前に、Subversion固有の設定をODIに構成する必要があります。詳細は、Subversion設定の構成を参照してください。
-
Gitの場合は、リモートGitリポジトリのクローンが正常に作成された後にのみ、「構成」オプションが有効になります。
-
現在のLCM機能では、1つのマスター作業リポジトリと、VCSの1つのブランチとの組合せしかサポートされていません。
VCSでODIリポジトリを構成するには:
ODIによって提供される暗号化サポートの詳細は、暗号化サポートの提供を参照してください。
SubversionでODIリポジトリを構成するオプション
次の表では、SubversionでのODIリポジトリの構成に必要なオプションについて説明しています。
表22-8 SubversionでODIリポジトリを構成するオプション
オプション | 説明 |
---|---|
SVNリポジトリ名 |
既存のSubversionリポジトリの名前。 |
SVNプロジェクト名 |
Subversionリポジトリで使用可能なSubversionプロジェクトのリスト。 |
デフォルトのプロジェクト構造の作成 |
Subversionリポジトリ内のデフォルト・プロジェクト構造を作成する場合にクリックします。 詳細は、デフォルトのSubversionプロジェクト構造の作成を参照してください。 |
トランクまたはブランチの選択 |
トランクまたは使用可能なブランチを選択します。 |
新規ブランチ |
タグから新規ブランチを作成する場合にクリックします。 |
ルート・ディレクトリ | その下にすべてのODIアーティファクトが残されるVCSのルート・パスを入力します。
すでにルート・ディレクトリを持つトランクまたはブランチに構成すると、ルート・ディレクトリは事前に移入されます。 注意: GitおよびSVNの両方に適用されます。 |
自動バージョン |
ODIリポジトリ・レベルで自動バージョニングを有効にする場合に選択します。
注意: 自動バージョンが有効になっている場合、オブジェクトに対して変更が行われ、変更が保存されるたびに、すでにバージョニングされたオブジェクトに対して新規バージョンが作成されます。 |
セキュリティ・キー |
データを暗号化する際のセキュリティ・キーを作成するときに選択します。セキュリティ・キーは、最低8文字および最大100文字の長さで、1つ以上の英文字および少なくとも1つの数字または特殊文字を含める必要があります。 |
セキュリティ・キーの入力 |
セキュリティ・キーを入力する場合にクリックします。 |
GitでODIリポジトリを構成するオプション
次の表では、GitでのODIリポジトリの構成に必要なオプションについて説明しています。
表22-9 GitでODIリポジトリを構成するオプション
オプション | 説明 |
---|---|
リモート・リポジトリURL |
リモートGitリポジトリの名前。 |
ブランチの選択 |
使用可能なブランチを選択します。 |
新規ブランチ |
タグから新規ブランチを作成する場合にクリックします。 |
自動バージョン |
ODIリポジトリ・レベルで自動バージョニングを有効にする場合に選択します。
注意: 自動バージョンが有効になっている場合、オブジェクトに対して変更が行われ、変更が保存されるたびに、すでにバージョニングされたオブジェクトに対して新規バージョンが作成されます。 |
セキュリティ・キー |
データを暗号化する際のセキュリティ・キーを作成するときに選択します。セキュリティ・キーは、最低8文字および最大100文字の長さで、1つ以上の英文字および少なくとも1つの数字または特殊文字を含める必要があります。 |
セキュリティ・キーの入力 |
セキュリティ・キーを入力する場合にクリックします。 |
暗号化サポートの提供
ODIでは、ODIオブジェクトをXMLファイルにエクスポートする際、暗号化が必要な機密情報(セキュリティ資格証明など)に対するVCS/セキュリティ・キーが導入されています。VCS/セキュリティ・キーは、VCSリポジトリに存在する複数のブランチ/トランクまたはタグ間で共有されます。VCS管理者は、このVCSキーを覚えている必要があります。VCS/セキュリティ・キーは、最低8文字および最大100文字の長さで、1つ以上の英文字および少なくとも1つの数字または特殊文字を含める必要があります。
VCS管理者が指定したVCS/セキュリティ・キーは、次の目的に使用されます。
-
「VCSに追加」、「バージョンの作成」、「フル・タグの作成」、「部分タグの作成」の各操作中に、ODIアーティファクトの機密データを暗号化する。
-
「ODIリポジトリへの移入」、VCSからのアーティファクトのリストアの各操作中にODIアーティファクトのデータを復号化する。
VCSリポジトリによるODIリポジトリの再構成
ODIでは、ODIリポジトリを再作成することなく、ODIリポジトリをVCSの他のブランチに再構成できます。
VCSリポジトリでODIリポジトリを再構成するステップの詳細は、VCSを使用したODIリポジトリの構成を参照してください。
デフォルトのSubversionプロジェクト構造の作成
注意:
これは、VCSとしてSubversionが選択されている場合にのみ適用できます。
Subversionリポジトリ内のデフォルト・プロジェクト構造を作成する必要があります。構造は次のように表示されます。
ブランチ(すべてのブランチを含む)
タグ(すべてのタグを含む)
トランク(開発のメイン・ライン)
この構造を使用すると、Subversionリポジトリで作成されたSubversionプロジェクト内に存在するトランク、ブランチおよびタグ・フォルダを指定できます。
デフォルトのSubversionプロジェクトを作成する手順:
- 「チーム」→「Subversion」→「構成」をクリックします。
- 「デフォルトのプロジェクト構造の作成」ボタンをクリックします。
- 「SVNプロジェクト名」フィールドにSubversionプロジェクトの名前を入力します。
- 「コメント」フィールドに説明を入力します。
- 「OK」をクリックします。
マスター・リポジトリからの既存の作業リポジトリの削除/デタッチ
ODIでは、既存の作業リポジトリを、アタッチされているマスター・リポジトリから削除またはデタッチできます。
既存の作業リポジトリをマスター・リポジトリから削除またはデタッチするには:
-
「トポロジ」タブに移動し、「リポジトリ」セクションを展開します。
-
「作業リポジトリ」にリストされている作業リポジトリを右クリックし、「データベースから消去」または「連結解除」をクリックします。
既存の作業リポジトリを削除すると、ODIリポジトリが構成されているVCSのブランチ/トランクに存在する作業リポジトリ表とアーティファクトも削除されます。
既存の作業リポジトリをデタッチすると、ODIリポジトリが構成されているVCSのブランチ/トランクに存在するとアーティファクトも削除されます。
ODIとVCSの統合でサポートされるのは、VCSのブランチ/トランクで操作する1つのマスター・リポジトリと作業リポジトリの組合せのみです。
VCSのブランチ/トランクまたはタグからのODIリポジトリの移入
ODIリポジトリには、現在構成されているブランチ/トランクから、または現在構成されているブランチで作成したタグから、ODIオブジェクトを移入できます。
VCSのブランチ/トランクまたはタグからODIリポジトリを移入するには:
タグの管理
フル・タグ、部分タグ、およびVCSリポジトリに存在するタグからのブランチを作成できます。
VCSリポジトリでのフル・タグの作成
タグは、一貫性のあるオブジェクト・バージョンのセットまたはVCS内のリポジトリ全体を識別するために割り当てることができる識別テキストです。
ODIリポジトリのブランチまたはトランクに存在するすべてのオブジェクトから、VCSリポジトリにフル・タグを作成できます。
これにより、VCSリポジトリのODIアーティファクトの一貫したセットを作成できます。これは、フル・タグから新規リポジトリを作成できる他のユーザーと共有できます。
VCSリポジトリでフル・タグを作成する手順:
タグ付けの一般的なガイドラインを参照してください。
VCSリポジトリでの部分タグの作成
VCSリポジトリのトランクまたはブランチ内に存在するODIアーティファクトのサブセットから部分タグを作成できます。
これにより、VCSリポジトリのODIアーティファクトの一貫したセットを作成できます。これは、部分タグから新規リポジトリを作成できる他のユーザーと共有できます。
VCSリポジトリで部分タグを作成する手順:
タグ付けの一般的なガイドラインを参照してください。
「部分タグの作成」のオプション
次の表では、「部分タグの作成」ダイアログで指定する必要があるオプションについて説明しています。
表22-10 「部分タグの作成」のオプション
オプション | 説明 |
---|---|
タグ |
部分タグの名前。 |
ブランチ/トランク |
ODIを構成するブランチまたはトランクの名前。 |
コメント |
コミットしている変更を説明するログ・メッセージ。 |
すべてのセキュリティ・オブジェクトを含めます |
すべてのセキュリティ・オブジェクトを含める場合に選択します。 |
選択されたオブジェクト |
追加するオブジェクト。オブジェクトを追加するには、サポートされているオブジェクトをナビゲーション・ツリーからドラッグ・アンド・ドロップします。オブジェクトを右クリックして、「部分タグに追加」を選択することもできます。 |
依存オブジェクト |
選択したオブジェクトに依存するオブジェクト。 |
バージョニングされたオブジェクトのみを許可 |
部分タグへの追加を、バージョニングされたオブジェクトのみに限定する場合は、これを選択します。 注意: 「バージョニングされたオブジェクトのみを許可」を選択した場合に、バージョニングされていないオブジェクトを追加しようとすると、バージョニングされていないオブジェクトは追加できないというメッセージが表示されます。 |
シナリオの再生成とバージョニング |
選択したODIオブジェクトとその依存関係について、シナリオ・オブジェクトを再生成してバージョニングする場合に選択します。 |
VCSリポジトリにあるタグからのブランチの作成
VCSリポジトリに存在するタグから、新しいブランチを作成できます。
タグからブランチを作成する手順:
ブランチの一般的なガイドラインを参照してください。
1つの開発チームのブランチのガイドラインを参照してください。
パラレル開発チームのブランチのガイドラインを参照してください。
パラレル開発チーム用のリリース・ブランチのガイドラインを参照してください。
ODIリポジトリのロック解除
ODIリポジトリは、VCSタグの作成時にロックされることがあります。ロックされた状態で、ODIリポジトリを変更することはできません。タグの作成時に予期せぬエラーが発生し、ODIリポジトリがロックされた状態のままになることがあります。
この場合、OdiUnlockOdiRepository
を実行してODIリポジトリのロックを解除することができます。コマンドラインからツールを実行する方法の詳細は、『Oracle Data Integratorツール・リファレンス』のコマンドラインからのツールの使用に関する項を参照してください。
OdiUnlockOdiRepository
ツールの詳細は、『Oracle Data Integratorツール・リファレンス』のOdiUnlockODIRepositoryに関する項を参照してください。
注意:
OdiUnlockOdiRepositoryコマンドを実行するには、VCS管理者権限が必要です。
バージョンの管理
バージョン制御されたODIオブジェクトやバージョニングされていないODIオブジェクトに対して、次のタスクを実行できます。
バージョニングされていないODIオブジェクトをVCSリポジトリに追加
バージョニングされていないすべて、または複数のODIオブジェクトをVCSリポジトリに追加できます。
バージョニングされていないODIオブジェクトをVCSリポジトリに追加する手順:
開発中のバージョニングのガイドラインを参照してください。
バージョニングされているコンテナのバージョニングされていない子オブジェクトをVCSリポジトリに追加する
バージョニングされているコンテナのバージョニングされていない子オブジェクトをVCSリポジトリに追加できます。
バージョニングされているコンテナのバージョニングされていない子オブジェクトをVCSリポジトリに追加するには:
開発中のバージョニングのガイドラインを参照してください。
バージョニングされていない1つのODIオブジェクトをVCSリポジトリに追加
バージョニングされていない1つのODIオブジェクトをVCSリポジトリに追加できます。
バージョニングされていない1つのODIオブジェクトをVCSリポジトリに追加する手順:
開発中のバージョニングのガイドラインを参照してください。
VCSリポジトリ内のバージョン制御されているODIオブジェクトの削除、移動および名前変更
標準のODIコンテキスト・メニューを使用して、VCSリポジトリ内のバージョン制御されているODIオブジェクトを削除、移動および名前変更できます。
バージョン制御されているODIオブジェクトの削除
バージョン制御されているODIオブジェクトをVCSリポジトリから削除する手順:
-
削除するODIオブジェクトを右クリックします。
-
「削除」を選択します。
または
- 削除するODIオブジェクトを選択します。
- [Del]キーを押します。
バージョン制御されているODIオブジェクトのバージョンの作成
バージョン制御された2種類のODIオブジェクト(ファースト・クラス・オブジェクト(FCO)とコンテナ・オブジェクト)に対してバージョンを作成できます。
バージョン制御されているODIオブジェクトを変更するときは常に、その新しいバージョンを作成できます。コンテナ・オブジェクトのバージョンを作成するときには、子オブジェクトもすべてバージョニングされます。
バージョン・コントロールされているODIオブジェクトのバージョンを作成する手順:
開発中のバージョニングのガイドラインを参照してください。
「バージョンの作成」のオプション
バージョン制御された親コンテナ・オブジェクトのバージョンを作成するとき、子オブジェクトに関する情報もダイアログに表示されます。
次の表では、「バージョンの作成」ダイアログで指定する必要があるオプションについて説明しています。
表22-12 「バージョンの作成」のオプション
オプション | 説明 |
---|---|
名前 |
作成する子オブジェクトの名前。
注意: これは読取り専用フィールドです。 |
タイプ |
作成する子オブジェクトのタイプ。
注意: これは読取り専用フィールドです。 |
パス |
VCSリポジトリに存在する子オブジェクトのパス。
注意: これは読取り専用フィールドです。 |
コメント |
作成されたバージョンの説明。 |
子オブジェクト(コンテナ・オブジェクトの場合のみ) |
子オブジェクトを追加、変更または削除するかどうかを指定する表。 |
依存関係を含める |
選択したODIオブジェクトの依存オブジェクトを追加してバージョニングする場合に選択します。 |
シナリオの再生成とバージョニング |
選択したODIオブジェクトとその依存関係について、シナリオ・オブジェクトを再生成してバージョニングする場合に選択します。 |
バージョン制御されているODIオブジェクトを前のバージョンにリストア
バージョン制御されているODIオブジェクトを、VCSリポジトリの前のバージョンまたはリビジョンにリストアできます。
バージョン制御されているODIオブジェクトを前のバージョンにリストアする手順:
VCSリポジトリからオブジェクトをリストアのオプション
次の表では、VCSリポジトリからオブジェクトをリストア・ダイアログで指定する必要があるオプションについて説明しています。
表22-13 VCSリポジトリからオブジェクトをリストアのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
名前 |
リストアするODIオブジェクトの名前。 これは読取り専用フィールドです。 |
タイプ |
リストアするODIオブジェクトのタイプ。 これは読取り専用フィールドです。 |
パス |
VCSリポジトリに存在するODIオブジェクトのパス。 これは読取り専用フィールドです。 |
バージョンの選択 |
「バージョンの選択」ダイアログにアクセスし、Subversionリポジトリに存在するODIオブジェクトの特定のバージョンを選択する場合にクリックします。 |
バージョン |
選択したODIオブジェクトのバージョンを表示します。 バージョン番号を手動でここに入力することもできます。 |
マージでリストア |
「マージ」オプションを使用してODIオブジェクトをリストアする場合に選択します。 マージの実行の詳細は、マージの実行を参照してください。 |
マージで子オブジェクトをリストアします |
「マージ」オプションを使用してODIオブジェクトとその子オブジェクトをリストアする場合に選択します。 |
マージでリストア
「マージでリストア」オプションを選択して、ODIオブジェクトを前のバージョンにリストアするステップを実行すると、選択したバージョンとマージしたオブジェクトとの差異が、「バージョン比較結果」ウィンドウに表示されます。「バージョン比較結果」の確認が済むと、「マージの実行」アイコン()を使用してマージの実行に進むことができます。ODIオブジェクトをリストアするマージのマージ結果が表示されます。
注意:
-
「マージの実行」アイコン()が有効になるのは、「VCSリポジトリからオブジェクトをリストア」ダイアログで「マージでリストア」オプションを選択している場合のみです。
-
「マージの実行」アイコン()を使用してマージを実行に進まなかった場合、オブジェクトはリストアされません。
マージでリストアするには:
-
「マージでリストア」オプションを選択して、ODIオブジェクトを前のバージョンリストアするステップを実行します。
詳細は、バージョン制御されているODIオブジェクトを前のバージョンからリストアを参照してください。
-
「バージョン比較結果」ウィンドウで、「マージの実行」アイコン()をクリックします。
コンテナ・オブジェクトをリストアしている場合は、「マージ結果」ウィンドウに、マージされたオブジェクトのリストが表示されます。
FCOをリストアしている場合は、「マージ競合解決」タブが開き、オブジェクトのバージョン間の差異が表示されます。注意:
FCOをリストアする場合、「マージ・オブジェクト選択」は適用されません。関係するオブジェクトが1つだけで、ODIマージは作成されないからです。 -
「マージ・オブジェクト選択」タブには、マージ結果をフィルタし、マージしたオブジェクトに対して処理を実行するオプションがあります。
詳細は、マージ・オブジェクト選択を参照してください。
-
競合を解決するステップは、次のとおりです。
-
「マージ・オブジェクト選択」タブで、競合するオブジェクトを選択し、「マージの実行」アイコン()をクリックします。
「マージ競合解決」タブが開き、オブジェクトのバージョン間の差異が表示されます。
競合解決の詳細は、マージ競合解決を参照してください。
-
ステップa.を実行して、競合しているオブジェクトはすべて解決します。
-
-
「マージ結果」ウィンドウを閉じます。
マージ・オブジェクト選択
「マージ・オブジェクト選択」タブには、マージ結果のフィルタリング、マージ・オブジェクトの表示、およびマージしたオブジェクトにおけるマージ競合処理のオプションがあります。
マージ・オブジェクト・フィルタの基準
次の表では、「マージ結果」ダイアログの「マージ・オブジェクト選択」タブで指定する必要がある各種のフィルタ・オプションについて説明しています。
表22-14 マージ・フィルタ
オプション | 説明 |
---|---|
マージ・ステータス |
表示するマージのマージ・ステータスを選択します。 |
マージ名 |
表示するマージの名前を選択します。 |
表22-15 マージ・オブジェクト・フィルタ
オプション | 説明 |
---|---|
オブジェクトのフル・パスの表示 |
マージ・オブジェクトのフルパスを表示するときに選択します。 注意: これを選択しない場合、マージ・オブジェクトの名前のみが表示されます。 |
マージ・オブジェクト・ステータス |
マージ・オブジェクトを、マージ・ステータスに基づいて表示します。選択できるのは、すべてのオブジェクトまたは競合しているオブジェクト、追加、削除、マージしたオブジェクトです。 |
マージ・オブジェクト所有者 |
マージ・オブジェクトを、所有者別に表示します。 |
オブジェクト・タイプ |
マージ・オブジェクトを、タイプに基づいて表示します。 |
マージ・オブジェクト
「マージ・オブジェクト」表には、マージ・オブジェクトとその 「競合ステータス」、「問題のマージ」、マージの問題の詳細、「マージ・ステータス」、「マージ・アクション」、「タイプ」および「マージ・オブジェクト所有者」がリストされます。オブジェクトをマーク済としてマークして、マーク・ステータスを受け入れられる列も2つあります。
注意:
マージ・オブジェクトは、名前のアルファベット順にソートされます。列ヘッダーをクリックすることで、任意の列を基準にしてマージオブジェクトをソートできます。マージ競合の処理
マージを実行したときには、次のタイプのマージ競合が発生します。
-
追加の競合
ソースとターゲットの両方のリポジトリに、同じ名前またはコードでオブジェクトが作成された場合に発生します。追加の競合が発生したオブジェクトは、「追加保留中」というマージ・ステータスで「マージ・オブジェクト選択」タブに表示されます。
ターゲット・リポジトリでオブジェクトの名前を変更するか、オブジェクトのコードを更新することができます。「マージ・ステータスを受入れ」を選択して、「保存」アイコン()をクリックすると、オブジェクトのマージ・ステータスが「追加済」に更新されます。
-
削除の競合
ソース・リポジトリからオブジェクトを削除するときに発生します。削除の競合が発生したオブジェクトは、「削除保留中」というマージ・ステータスで「マージ・オブジェクト選択」タブに表示されます。
「マージ・ステータスを受入れ」を選択して、「保存」アイコン()をクリックすると、オブジェクトのマージ・ステータスが「削除済」に更新されます。
-
オブジェクト変更の競合
ソースおよびターゲット・リポジトリでオブジェクトが変更されるときに発生します。オブジェクト変更の競合が発生したオブジェクトは、「進行中」というマージ・ステータスで「マージ・オブジェクト選択」タブに表示されます。
競合を解決するには、「マージ・ステータスを受入れ」を選択して、「保存」アイコン()をクリックし、オブジェクトのマージ・ステータスを「完了しました」に更新します。
注意:
競合を解決しないまま「オブジェクトをマージ済とマーク」を選択すると、競合が無視され、オブジェクトは更新されません。
注意:
検証をサポートしているオブジェクトをマージ済としてマークすると、自動的に検証が実行され、問題が検出された場合には検証ルールが表示されます。次の表では、マージ済オブジェクトに対して実行できる様々な処理について説明します。
表22-16 マージ競合の処理
アクション | マージ・ステータス | マージ・アクション | オブジェクトをマージ済とマーク | マージ・ステータスを受入れ |
---|---|---|---|---|
オブジェクトをマージ |
完了 |
|||
オブジェクトを追加 |
追加済 |
|||
マージ・オブジェクトにオブジェクト変更の競合がある |
進行中 |
|||
マージ・オブジェクトにオブジェクト変更の競合があり、マージ済としてマークされる |
マージ済としてマーク |
はい |
||
マージ・オブジェクトにオブジェクト変更の競合があり、マージ済としてマークされて保存される |
完了 |
はい |
||
マージ・オブジェクトに追加の競合がある |
追加保留中 |
|||
マージ・オブジェクトに追加の競合があり、マージ済としてマークされる |
追加保留中 |
マージ済としてマーク |
はい |
|
マージ・オブジェクトに追加の競合があり、マージ・ステータスが受入れ済 |
追加保留中 |
追加用にマーク |
はい |
|
マージ・オブジェクトに追加の競合があり、マージ済としてマークされて保存される |
追加をスキップ |
追加をスキップ |
はい |
|
マージ・オブジェクトに追加の競合があり、マージ・ステータスが受入れ済で保存済 |
追加済 |
追加済 |
はい |
|
マージ・オブジェクトに削除の競合がある |
削除保留中 |
|||
マージ・オブジェクトに削除の競合があり、マージ済としてマークされる |
削除保留中 |
マージ済としてマーク |
はい |
|
マージ・オブジェクトに削除の競合があり、マージ・ステータスが受入れ済 |
削除保留中 |
削除対象としてマーク済 |
はい |
|
マージ・オブジェクトに削除の競合があり、マージ済としてマークされて保存される |
削除をスキップ |
削除をスキップ |
はい |
|
マージ・オブジェクトに削除の競合があり、マージ・ステータスが受入れ済で保存済 |
削除済 |
削除済 |
はい |
マージ競合解決
「マージ競合解決」タブには、競合間を移動するオプションのほか、オブジェクトを追加する、ツリーのノードを展開または縮小する、マージ結果オブジェクトを保存する、オブジェクト競合を修正済としてマークする、バージョンをリストアする、ソース・バージョンをリポジトリ・オブジェクトとして使用する、オブジェクトを編集する、表示オプションを編集する、レポートを印刷するなどのオプションがあります。
マージ結果ツリーには、マージ競合のないオブジェクトも含まれます。左側のツリーにはソース・バージョンからのオブジェクト、右側のツリーにはリポジトリ・オブジェクトからのオブジェクトが表示されます。左または右のツリーからオブジェクトを選択し、マージ結果ツリーに追加できます。詳細は、表22-17を参照してください。
すべての競合を解決したら、「マージ・オブジェクトをリポジトリに保存」アイコン()をクリックし、マージ結果ツリー上の値でリポジトリ・オブジェクトを更新できます。
「マージ競合解決」タブのアイコン
次の表では、「マージ競合解決」タブに表示される各種のアイコンについて説明します。
表22-17 「マージ競合解決」タブのアイコン
アイコン | 名前 | 説明 |
---|---|---|
リフレッシュ |
結果をリフレッシュします。 |
|
すべて展開 |
ツリーのすべてのノードを展開します。 |
|
すべて閉じる |
ツリーのすべてのノードを縮小します。 |
|
最初の競合 |
最初の競合にジャンプします。 |
|
前の競合 |
前の競合にジャンプします。 |
|
次の競合 |
次の競合にジャンプします。 |
|
最後の競合 |
最後の競合にジャンプします。 |
|
現在のすべての競合についてマージ・オブジェクト・ツリー・オブジェクトとしてソース・バージョン・ツリーからすべてのオブジェクトを選択 |
左のツリーから選択したオブジェクトと、競合しているそのすべての子をマージ・ツリーに移入します。 注意: これが有効なのは、選択したオブジェクトが競合状態にある場合だけです。 |
|
現在の競合についてマージ・オブジェクト・ツリー・オブジェクトとしてソース・バージョン・ツリーからオブジェクトを選択 |
左のツリーから選択したオブジェクトをマージ・ツリーに移入します。 注意: これが有効なのは、選択したオブジェクトが競合状態にあるか、プロパティ・ノードである場合だけです。 |
|
競合を無視する、つまりソース・バージョン・ツリーのオブジェクトもリポジトリ・オブジェクトも、現在の競合のマージ・オブジェクト・ツリー・オブジェクトとして選択しない |
左または右のツリーのオブジェクトを選択せずにマージ・ツリーに移入します。 注意: これが有効なのは、選択したオブジェクトが競合状態にあるか、プロパティ・ノードである場合だけです。 |
|
現在の競合についてマージ・オブジェクト・ツリー・オブジェクトとしてリポジトリ・オブジェクト・ツリーからオブジェクトを選択 |
右のツリーから選択したオブジェクトをマージ・ツリーに移入します。 注意: これが有効なのは、選択したオブジェクトが競合状態にあるか、プロパティ・ノードである場合だけです。 |
|
現在のすべての競合についてマージ・オブジェクト・ツリー・オブジェクトとしてリポジトリ・オブジェクト・ツリーからすべてのオブジェクトを選択 |
右のツリーから選択したオブジェクトと、競合しているそのすべての子をマージ・ツリーに移入します。 注意: これが有効なのは、選択したオブジェクトが競合状態にある場合だけです。 |
|
マージ・オブジェクトをリポジトリに保存 |
リポジトリ・オブジェクトを、マージ・ツリーの値で更新します。 注意: これが有効なのは、競合がすべて解決されている場合です。 |
|
オブジェクトの競合を解決済としてマーク |
オブジェクトの競合すべてを解決済としてマークします。 |
|
リポジトリ・バージョンとしてバージョンをリストア |
バージョンのリストア |
|
現在のソース・バージョンをターゲット・リポジトリ・オブジェクトとして使用します。 |
ソース・バージョンをリポジトリ・オブジェクトとして使用 |
|
リポジトリ・オブジェクトの編集 |
FCOオブジェクトの編集 |
|
色分けおよびフィルタ処理 |
「表示オプション」ダイアログが表示され、そこでフィールドとオブジェクトに色を割り当てることができます。 |
|
すべてのフィルタをデフォルトにリセット |
すべてのフィルタをデフォルトにリセットします。 |
|
レポートの生成 |
マージ・オブジェクトのPDFレポートを生成します。 |
マージ・ソース・インジケータ
マージ結果オブジェクトのソースは、「マージの結果」ツリーの「マージ・ソース」列で確認できます。
表22-18 「マージ・ソース」列のアイコン
アイコン | 説明 |
---|---|
マージ・ソースは左側 |
|
マージ・ソースは右側 |
|
マージ・ソースは、左と右またはどちらでもないの組合せ |
|
マージ・ソースは左と右どちらでもない |
オブジェクトの色のマージ
バージョン・ツリーに表示されるマージ・オブジェクトには、実行された処理に基づいて異なる色が割り当てられます。
デフォルトでは、追加されたオブジェクトが緑色、変更されたオブジェクトが黄色、削除されたオブジェクトが赤、変更なしのオブジェクトが色なしです。「色分けとフィルタリング」アイコン()をクリックすれば、色をカスタマイズできます。
ODIリポジトリで削除した、バージョン制御されているODIオブジェクトをリストア
ODIリポジトリでバージョン制御されているオブジェクトを誤って削除した場合には、VCSリポジトリからリストアできます。
バージョン制御されているODIオブジェクトをODIリポジトリでリストアする手順:
「バージョン検索基準」 - 「削除されたオブジェクトのリストア」
次の表では、「削除されたODIオブジェクトのリストア」ダイアログの「バージョン検索基準」セクションで指定する必要があるオプションについて説明しています。
表22-19 「バージョン検索基準」 - 「削除されたオブジェクトのリストア」のオプション
オプション | 説明 |
---|---|
日付範囲 |
削除されたバージョンを日付の範囲によってフィルタ処理する場合に選択します。 |
バージョン範囲(Subversionにのみ適用可能) |
最初と最後のバージョンを入力して、この範囲内のすべてのバージョンを表示します。 注意: 「バージョン範囲」フィールドが空のままの場合は、オブジェクトのすべてのバージョンが表示されます。バージョン範囲の下限値が指定されていない場合は、指定された上限より小さいバージョンがすべて表示されます。同様に、バージョン範囲の上限値が指定されていない場合は、指定された下限より大きいバージョンがすべて表示されます。 |
パス |
ODIリポジトリ内のODIオブジェクトのパス。 |
コメント |
選択したオブジェクト・バージョンでコミットされた変更を記述するログ・メッセージを入力します。 |
名前 |
削除されたバージョン制御されたオブジェクトの名前を入力します。 |
テキストの全体一致 |
「パス」、「コメント」、「名前」の各フィールドの内容に厳密に一致するテキストを検索するときに選択します。 |
リストアしたオブジェクトと重複オブジェクトを表示 |
次の状態のオブジェクトをすべて表示するときに選択します。
|
ODIリポジトリからの保留中の変更の表示
ODIとVCSの統合によって、ODIリポジトリで変更されたが、まだVCSリポジトリにコミットされていないオブジェクトすべてを表示するオプションが使えるようになりました。
VCSリポジトリへのコミットが必要な保留中の変更を確認したうえで、選択したオブジェクトの新しいバージョンを作成するか、変更を無視して選択したオブジェクトを前のバージョンに戻すことができます。
保留中の変更を表示する手順:
「保留中の変更」(VCS)のオプション
次の表では、「保留中の変更」(VCS)ウィンドウで使用できるオプションを説明します。
表22-20 「保留中の変更」(VCS)のオプション
オプション | 説明 |
---|---|
リフレッシュ |
ODIリポジトリに問合せを再送信して、現在のウィンドウをリフレッシュします。 |
バージョンの作成 |
選択したオブジェクトのバージョンを作成します。 注意: このオプションは、少なくとも1つの行で「選択」チェック・ボックスを選択しているときに使用できます。 |
最新バージョンのリストア |
オブジェクトでの現在の変更を無視し、前のバージョンにリストアします。 注意: このオプションは、1つの行だけで「選択」チェック・ボックスを選択しているときに使用できます。 |
比較アクション |
選択したオブジェクトを前のバージョンと比較します。 注意: このオプションは、1つの行だけをハイライトしているときに使用できます。 |
バージョン制御されているODIオブジェクトのバージョン履歴の表示
VCSリポジトリにあるVCSプロジェクトのトランク、複数のブランチおよびタグにわたって、バージョン制御されたODIオブジェクトのバージョン履歴を表示できます。
ODIオブジェクトのバージョン履歴を表示する手順:
「「バージョン履歴」ウィンドウからのODIオブジェクトのバージョンの比較」で説明しているステップに従って、ODIオブジェクトのバージョンを比較できます。
「バージョン検索基準」 - バージョン履歴の表示
次の表では、「バージョン履歴」ウィンドウの「バージョン検索基準」セクションで指定する必要があるオプションについて説明します。
表22-21 「バージョン検索基準」 - バージョン履歴の表示のオプション
オプション | 説明 |
---|---|
ブランチ/タグ/トランク |
ODIリポジトリのマップ先に応じて、ブランチ、タグまたはトランクを選択します。 |
ブランチ/タグ |
リストから適切なブランチまたはタグを選択します。 注意: このリストは「ブランチ」または「タグ」チェック・ボックスが選択されている場合にのみ移入されます。 |
日付範囲 |
バージョンが作成された日付の範囲を入力する場合に選択します。 |
バージョン範囲(Subversionにのみ適用可能) |
最初と最後のバージョンを入力して、この範囲内のすべてのバージョンを表示します。 注意: 「バージョン範囲」フィールドが空のままの場合は、オブジェクトのすべてのバージョンが表示されます。バージョン範囲の下限値が指定されていない場合は、指定された上限より小さいバージョンがすべて表示されます。同様に、バージョン範囲の上限値が指定されていない場合は、指定された下限より大きいバージョンがすべて表示されます。 |
パス |
ODIリポジトリ内のODIオブジェクトのパス。 注意: ワイルド・カード文字として*を使用できます。 |
コメント |
選択したオブジェクト・バージョンでコミットされた変更を記述するログ・メッセージを入力します。 注意: ワイルド・カード文字として*を使用できます。 |
テキストの全体一致 |
「パス」と「コメント」の各フィールドの内容に厳密に一致するテキストを検索するときに選択します。 |
「バージョン履歴」ダイアログからのODIオブジェクトのバージョンの比較
「バージョン履歴」ウィンドウからODIオブジェクトのバージョンを比較して、バージョン間の差異を確認できます。VCSリポジトリにあるオブジェクトの2つのバージョンを比較することも、VCSリポジトリにあるバージョンと、ODIリポジトリの現在のオブジェクトを比較することもできます。
ODIオブジェクトのバージョンを比較する手順:
比較のタイプ
VCSリポジトリで2つのバージョンのオブジェクトを比較するとき、実行できる比較のタイプは次のとおりです。
3方向比較
3方向比較は、比較する2つのバージョンに、共通の祖先としてベース・バージョンがある場合に実行します。「バージョン比較結果」ウィンドウには、3つの全バージョン間の差異が表示されます。3方向比較のベース・バージョンは、比較対象として選択した2つのオブジェクトの下に表示されます。
2方向比較
2方向比較は、次の場合に実行します。
-
比較する2つのバージョンに、共通の祖先であるベース・バージョンがない。
-
ユーザーが明示的に3方向比較の実行を選択しない場合。
「バージョン比較結果」ウィンドウには、2つのバージョン間の差異が表示されます。「バージョン比較結果」ウィンドウの下部にベース・バージョンが表示されない場合は、2方向比較を実行したことになります。
「バージョン比較結果」ウィンドウのアイコン
次の表では、「バージョン比較結果」ウィンドウで使用できるアイコンについて説明します。
Table 22-22 「バージョン比較結果」ウィンドウのアイコン
アイコン | 名前 | 説明 |
---|---|---|
リフレッシュ |
結果をリフレッシュします。 |
|
最初の差分に移動 |
最初の差分にジャンプします。 |
|
前の差分に移動 |
前の差分にジャンプします。 |
|
次の差分に移動 |
次の差分にジャンプします。 |
|
最後の差分に移動 |
最後の差分にジャンプします。 |
|
色分けおよびフィルタ処理 |
「表示オプション」ダイアログが表示され、そこでフィールドとオブジェクトに色を割り当てることができます。 |
|
すべてのフィルタをリセット |
すべてのフィルタをデフォルトにリセットします。 |
|
レポートの生成 |
レポートを生成します。 |
|
すべて展開 |
ツリーのすべてのノードを展開します。 |
|
すべて閉じる |
ツリーのすべてのノードを縮小します。 |
|
マージの実行 |
変更をマージします。 |
バージョン制御されているODIオブジェクトのバージョン・ツリーの表示
VCSリポジトリに存在する複数のブランチ、タグまたはトランクにわたって、バージョン制御されているODIオブジェクトのバージョン履歴を表示できます。
バージョン・ツリー・グラフの各リビジョン・ノートは、VCSリポジトリにおけるリビジョンを表しています。ノードは、色で区別されています。追加した項目は緑色、削除した項目は赤、変更した項目は黒、名前を変更/移動した項目は青、リストアした項目は黄色でそれぞれ表示されます。
バージョン制御されているODIオブジェクトのバージョン・ツリーを表示する手順:
「「バージョン・ツリー」エディタからのODIオブジェクトのバージョンの比較」で説明しているステップに従って、ODIオブジェクトのバージョンを比較できます。
マージの実行
マージを実行して、VCSのブランチ/トランクまたはタグで行われた変更を現在のODIリポジトリにマージすることができます。
マージを実行する手順:
-
「チーム」>「VCSアクション」>「マージ」をクリックします。
-
「マージ・タイプ」として「ブランチ/トランク」または「タグ」を選択します。
注意:
「ブランチ」または「トランク」オプションは、選択したVCSに基づいて有効になります。 -
「ソース」ドロップダウン・リストからソースを選択します。
-
マージの名前を「マージ名」フィールドに指定します。
デフォルトのマージ名のまま先に進むこともできます。
-
前回のマージから変更されていないソース・オブジェクトは比較されないように、「オブジェクト変更検出を使用」を選択します。
-
3方向比較を実行するオプションを指定する場合は、「3方向比較を使用」を選択します。
詳細は、「3方向比較」を参照してください。
-
「OK」をクリックします。マージが実行され、「マージ・サマリー」が表示されます。
-
ブランチで変更したオブジェクトで競合を点検します。
-
「マージ・サマリー」を閉じます。「マージ結果」ウィンドウに、「マージ・オブジェクト」のリストが表示されます。
「マージ・オブジェクト」リストをフィルタすると、競合するオブジェクトのみを表示できます。
-
競合を解決するステップは、次のとおりです。
-
「マージ・オブジェクト選択」タブで、競合するオブジェクトを選択し、「マージ競合を修正」アイコン()をクリックします。
「マージ競合解決」タブが開き、オブジェクトのバージョン間の差異が表示されます。
競合解決の詳細は、「マージ競合解決」を参照してください。
-
ステップa.を実行して、競合しているオブジェクトはすべて解決します。
-
-
「マージ結果」ウィンドウを閉じます。
マージ・サマリーの表示
実行した前のマージについて、マージ・サマリー・レポートを確認できます。
ヒント:
マージ・サマリー・レポートは、「マージ結果」ダイアログから開くこともでき、その場合はマージを実行すると表示されます。
マージ・サマリーを表示する手順:
「マージ・サマリー」の詳細は、「「マージ・サマリー」のオプション」を参照してください。
「マージ・サマリー」のオプション
マージ・オブジェクトは、名前順にソートされて「マージ・サマリー」に表示されます。マージ中に問題が生じた場合は、その問題も表示されます。マージ・ステータスが「削除済」のオブジェクトについては、「マージ・サマリー」の「マージ・アクション」で確認できます。
次のアクションをオプションで実行できます。
-
「保存」をクリックすると、マージ・サマリーがXMLまたはHTMLレポートとして保存されます。
-
「このマージ・サマリーに示されたすべての削除について、リポジトリ・オブジェクトの削除を実行」を選択すると、マージによって削除済と識別されたオブジェクトがすべて削除されます。
-
「マージ結果ウィンドウの表示」を選択すると、「マージ・サマリー」ウィンドウを閉じた後に「マージ結果」ウィンドウが表示されます。
注意:
-
このオプションが表示されるのは、マージの実行直後のみです。
-
デフォルトでは、これが選択されます。「マージ結果」ウィンドウを表示しない場合は、選択を解除してください。
-