32 Oracle Enterprise Resource Planning Cloud
Oracle Data IntegratorでのOracle Enterprise Resource Planning (ERP) Cloudの使用方法を理解することが重要です。
この章の内容は次のとおりです。
概要
Oracle Enterprise Resource Planning (ERP) Cloudは、規模、業種および地域を問わない、すべてのビジネスで重要な財務、プロジェクト管理、調達、リスク管理および他の中核的な日常アクティビティのためのクラウド・アプリケーションのスイートです。
Oracle Data Integrator (ODI)では、Oracle Enterprise Resource Planning (ERP) Cloudがシームレスに統合されます。Oracle Data Integratorの機能(リバース・エンジニアリングおよびマッピングなど)は、ERP Cloudを使用した場合に最良の動作が得られるように設計されています。
前提条件
Oracle ERP Cloudテクノロジを操作するための前提条件を次に示します。
Oracle ERP Cloudを操作する前に、次の前提条件が満たされていることを確認してください。
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BI Publisherデータ・モデルを作成します。BI Publisherデータ・モデルの詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド』の「データ・モデル・エディタの使用」を参照してください。
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BI Publisherレポートを作成します。BI Publisherレポートの詳細は、「Oracle BI Publisherを使用したOracle Sales CloudおよびERP Cloudからのデータの抽出」を参照してください。
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BI Publisherレポート・ファイルを、Oracle ERP Cloud物理スキーマで定義されたスキーマ・ディレクトリにエクスポートします。Oracle ERP Cloud物理スキーマの詳細は、「Oracle ERP Cloud物理スキーマの作成」を参照してください。
インストールおよび構成
Oracle ERP Cloudテクノロジでの作業を開始する前に、この項の情報を必ず読んでください。
システム要件および動作要件
インストールを実行する前に、システム要件および動作保証のドキュメントを読み、インストールする製品の最小インストール要件を環境が満たしていることを確認します。
サポートされているプラットフォームおよびバージョンのリストには、次のOracle Technology Network (OTN)からアクセスできます。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/data-integrator/documentation/index.html
トポロジの設定
トポロジの設定には次が含まれます。
Oracle ERP Cloudデータ・サーバーの作成
- 「定義」タブ:
- 「接続」の下に、Oracle ERP Cloudインスタンスに接続するためのユーザー名およびパスワードを入力します。
Oracle ERP Cloud物理スキーマの作成
- 「定義」タブ:
- ディレクトリ(スキーマ): 抽出後にBI Publisherレポートが配置されるディレクトリ。この場所は、リバース・エンジニアリングでも必要です。ODIエージェントは、マッピングを実行するためにこの場所にアクセスする必要がありますが、ODI Studioは、リバース・エンジニアリングを実行するためにこの場所が必要です。この場所をODIエージェントとODI Studioで共有できない場合、2つの別個の物理スキーマを設定して、リバース・エンジニアリング・コンテキストとランタイム・コンテキストを用意する必要があります。
- ディレクトリ(作業スキーマ): ログ・ファイルと一時ファイルが配置されるディレクトリ(SOAPリクエストからのレスポンスなど)。ODIエージェントは、この場所にアクセスする必要があります。
- このスキーマをこのデータ・サーバーのデフォルト・スキーマにする場合は、「デフォルト」ボックスを選択します(最初の物理スキーマが常にデフォルト・スキーマとなります)。
Oracle ERP Cloudデータストアの作成およびリバース・エンジニアリング
この項では、次の項目について説明します。
Oracle ERP Cloudモデルの作成
Oracle ERP Cloudデータストアの作成
マッピングの設計
Oracle ERP Cloudをマッピングのソースとして使用できます。
マッピング用に選択したKMによって、このマッピングの機能およびパフォーマンスが決まります。この項に示す推奨事項は、Oracle ERP Cloudサーバーに関連する様々な状況でのKMの選択に役立ちます。
Oracle ERP Cloudからのデータのロード
Oracle ERP Cloudはマッピングのソースとして使用できます。マッピングの「ロード・ナレッジ・モジュール」タブでの、Oracle ERP Cloudと別のタイプのデータ・サーバー間でデータをロードするためのLKMの選択は、マッピングのパフォーマンスに関してきわめて重要です。
次の表にリストされているナレッジ・モジュールを使用して、Oracle ERP Cloudサーバーからターゲットまたはステージング領域のデータベースへデータをロードします。
表32-2 Oracle ERP CloudからデータをロードするためのKM
ステージング領域/ターゲット・テクノロジ | KM | 説明 |
---|---|---|
SQL |
LKM Oracle ERP Cloud to SQL |
既存のBI Publisherレポートからデータを抽出してステージング表に挿入します(データはIKMを使用してそこから任意のターゲットにロードできます)。LKMは、BI Publisherジョブが終了してデータがステージング表にロードされるまで戻りません。このLKMでは、出力がCSV形式のBI Publisherレポートのみがサポートされます。 DELETE_TEMPORARY_OBJECTS LKMオプションは、 |
ファイル |
LKM Oracle ERP Cloud to File Direct |
既存のBI Publisherレポートからデータを抽出してファイルに挿入します。LKMは、BI Publisherジョブが終了してデータがファイルにロードされるまで戻りません。このLKMでは、出力がCSV形式のBI Publisherレポートのみがサポートされます。 DELETE_TEMPORARY_OBJECTS LKMオプションは、 |
リモート・エージェントの構成
データ抽出はリモート・エージェントで実行できます。リモート・エージェントでデータ抽出を実行するには、次のようにします。
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『Oracle Data Integratorの管理』の物理エージェントの作成に関する項に記載されている標準の手順で、物理エージェントと論理エージェントを作成します。
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次のように、
ODI_HOME/user_projects/domains/base_domain/config/fmwconfig/components/ODI/<Agent_Name>/bin/instance.cmd(.sh)
構成ファイルを編集します。-
プロキシなし: 次のコードをコメント化します。
#if [ ! -z $IS_AGENT_SCRIPT ] ; then # ODI_SSL_PROPERTIES="-Djavax.net.ssl.trustStore=${WL_HOME}/server/lib/DemoTru st.jks -Djavax.net.ssl.keyStore=${DOMAIN_HOME}/security/DemoIdentity.jks" #else #ODI_SSL_PROPERTIES="-Djavax.net.ssl.trustStore=${WL_HOME}/server/lib/DemoTrust .jks -Djavax.net.ssl.trustStorePassword=DemoTrustKeyStorePassPhrase" #fi
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プロキシあり: 次のように
ODI_INSTANCE_JAVA_OPTIONS
を設定します。ODI_INSTANCE_JAVA_OPTIONS="$ODI_ADDITIONAL_JAVA_OPTIONS $ODI_SSL_PROPERTIES -Doracle.odi.standalone.agent.useauthenticator=false -Dhttp.proxyHost=www-proxy.us.oracle.com -Dhttp.proxyPort=80 -Dhttps.proxyHost=www-proxy.us.oracle.com -Dhttps.proxyPort=80 -Dhttp.nonProxyHosts=localhost|127.0.0.0/8|localhost.localdomain|127.0.0.1|::1 |adc01jjl.us.oracle.com|adc01jjl.us.oracle.com|10.229.118.112"
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トラブルシューティング
この項では、Oracle Data IntegratorでのOracle ERP Cloudテクノロジの使用時に発生する可能性がある問題のトラブルシューティングに関する情報を提供します。
次に、最も一般的な問題とその解決方法について示します。
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Fusion Apps BIコンソールからスタンドアロンでBI Publisherレポートを実行し、それが適切に実行されることを確認します。
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SoapUIなどのSOAPクライアントを使用してBI Publisherレポートを実行し、それを外部クライアントから正常にコールできることを確認します。
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Fusionコンソールでログ・ファイルを確認し、正常な完了を確認するか、エラーを検出します。
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BI Publisherレポートのパスが正しく指定されていることを確認します(これが最も一般的なエラーであるため)。
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高度なエラーは、Fusionシステム管理者がBIサーバーのエラー・ログを調査してトラッキングする必要があります。