35 Oracle Service Cloud
Oracle Data IntegratorでのOracle Service Cloudの使用方法について理解することが重要です。
この章の内容は次のとおりです。
概要
Oracle Service Cloudは、売上を増やし、効率を上げて、顧客ロイヤルティの確立を実現する包括的なカスタマ・エクスペリエンス・アプリケーションです。
Oracle Data Integrator (ODI)では、Oracle Service Cloudがシームレスに統合されます。Oracle Data Integratorの機能(リバース・エンジニアリングおよびマッピングなど)は、Oracle Service Cloudを使用した場合に最良の動作が得られるように設計されています。
概念
Oracle Service Cloudテクノロジの概念は、Oracle Data Integratorの概念に次のようにマップされます。1つのOracle Service CloudインスタンスはOracle Data Integratorの1つのデータ・サーバーに対応します。このインスタンス内で、1つのスキーマはOracle Data Integratorの1つの物理スキーマにマップされます。
ナレッジ・モジュール
Oracle Data Integratorには、Oracle Service Cloudテクノロジ固有のナレッジ・モジュール(KM)は用意されていません。汎用SQL KMを使用して、Oracle Service Cloudデータのデータ統合および変換の操作を実行できます。詳細は、汎用SQLを参照してください。
インストールおよび構成
Oracle Service Cloudテクノロジでの作業を開始する前に、この項の情報を必ず読んでください。
システム要件および動作要件
インストールを実行する前に、システム要件および動作保証のドキュメントを読み、インストールする製品の最小インストール要件を環境が満たしていることを確認します。
サポートされているプラットフォームおよびバージョンのリストには、次のOracle Technical Network (OTN)からアクセスできます。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/data-integrator/documentation/index.html
トポロジの設定
トポロジの設定には次が含まれます。
Oracle Service Cloudデータ・サーバーの作成
- Oracle Service Cloudという名前でOracleテクノロジを複製します。
- 「定義」タブで次のフィールドに入力します。
- 名前: Oracle Data Integratorに表示されるデータ・サーバーの名前。
- ユーザー: データ・サーバーに接続するためのユーザー名。
- パスワード: データ・サーバーに接続するためのパスワード。
- 「JDBC」タブで次の値を入力します。
- JDBCドライバ:
weblogic.jdbc.oracleservicecloud.OracleServiceCloudDriver
- JDBC URL:
jdbc:weblogic:oracleservicecloud:LoginHost=<host>;interfacename=<interface name>;user=<user name>;password=<password>
- JDBCドライバ:
- 「テスト接続」をクリックして、確立された接続をテストします
- トポロジ・ナビゲータで、「Oracle Service Cloud」→「データ型」ノードにあるすべてのデータ型を削除します。
- 「Oracle Service Cloud」を右クリックして、ポップアップ・メニューから「データ型リバースエンジニアリング」を選択して、Oracle Service Cloudのデータ型をリバース・エンジニアリングします。「データ型のリバース・エンジニアリング」ダイアログで、ドロップダウン・メニューからデータ・サーバー名を選択します。
Oracle Service Cloud物理スキーマの作成
Oracle Service Cloudモデルの作成およびリバース・エンジニアリング
この項では、次の項目について説明します。
Oracle Service Cloudモデルの作成
Oracle Service Cloudモデルのリバース・エンジニアリング
Oracle Service Cloudでは、JDBCドライバの機能のみを使用する標準のリバース・エンジニアリングがサポートされています。
Oracle Service Cloudモデルで標準のリバース・エンジニアリングを実行するには、『Oracle Data Integratorでの統合プロジェクトの開発』のモデルのリバース・エンジニアリングに関する項の説明に従って、通常の手順を使用します。
マッピングの設計
Oracle Service Cloudをマッピングのソースまたはターゲットとして使用できます。マッピング用に選択したKMによって、このマッピングの機能およびパフォーマンスが決まります。
Oracle Data Integratorには、Oracle Service Cloud専用のナレッジ・モジュールは用意されていません。汎用SQL KMまたはステージング領域として使用するテクノロジ固有のKMを使用してください。