14 パッケージ
Oracle Data Integratorのパッケージおよびその作成方法について学習します。
トピック
パッケージとは
Oracle Data Integratorでパッケージを確認します。
Oracle Data Integrator (ODI)パッケージでは、完全なデータ統合ジョブを定義します。ジョブは、多数の小さなステップから構成されます。通常、ODIプロシージャおよびマッピングなどのステップを最初に設計します。他のステップはパッケージで作成されます。
『Oracle Data Integratorでの統合プロジェクトの開発』のパッケージの概要に関する項を参照してください。
パッケージの作成および実行
Oracle Data Integratorでパッケージを作成および実行する方法について学習します。
- 空白のパッケージの作成
空白のパッケージを作成して名前を付けます。
- ダイアグラムへのステップの追加
ステップでパッケージをロードして、後でこれを実行できます。「プロジェクト」ビューからパッケージの「ダイアグラム」タブにマッピングをドラッグできます。これにより、マッピングへのコピーではなくリンクが作成されます。したがって、マッピング上の作業を維持でき、変更によりパッケージが更新されます。ODIツールをパッケージに追加することもできます。ツールでは、電子メールの送信、ファイルのコピーまたはデータの到着の待機などの便利な機能を実行します。
多くの場合に役立つパッケージ・ステップは、マッピングまたはODIツールです。これまで確認したとおり、マッピングでは、1つ以上のソース・データストアからターゲット・データストアにデータを転送します。ODIツールでは、電子メールの送信またはデータの待機など、様々なタスクを実行します。
ステップはオブジェクトをパッケージ・ダイアグラムにドラッグすることにより、作成されます。この機能は、「ダイアグラム」タブにあります。ステップ間でリンクを作成することにより、これらは順序付けされます。
マッピングは再使用可能です。マッピングを作成する場合、これを同じパッケージで複数回使用できます。同時に、これを異なる複数のパッケージにコピーすることもできます。パッケージで他のプロジェクトのマッピングを使用できます。プロジェクトの編成が難しくなるため、これを実行しないことがベスト・プラクティスです。
- パッケージ・ステップの調整
最後に、パッケージ・ステップを意味のある順序で配置します。実行する最初のステップを定義して、開始します。その後、最初のステップが正常に終了したときに、次の実行内容をODIに指示します。パッケージの特定のステップが失敗した場合の実行内容もODIに指示します。このように、エラー処理またはエラー・リカバリで操作の複雑な順序をリンクできます。
すべてのパッケージは最初のステップが必要です。これは、常にパッケージの実行が開始する場所です。この後に、ステップの順序は2つの方向に分かれます。ステップが正常に実行された場合、実行後に緑色の「OK」リンクが続きます。ステップが失敗すると、この後に赤色の「ko」リンクが続きます。成功は、コード0を返すステップで定義されます。0以外のリターン・コードは失敗として処理されます。
パッケージ・ダイアグラムにドラッグする最初のステップは、常に(初めは)「最初のステップ」です。その後に実行する最初のステップとしてドラッグするステップを指定できます。「最初のステップ」としてマークしたステップを削除した場合、別のステップを実行する最初のステップとして指定してください。「最初のステップ」のラベルがない場合、ODIでエラー・メッセージが表示されます。
ダイアグラム内のすべてのステップは成功パスであるか、失敗パスで接続されている必要があります。リンクされていないステップがある場合、黄色の三角形がハイライトされます。黄色の三角形をクリックすると、問題を確認できます。
各マッピングを個別にテストしてから、これをパッケージで使用してください。同様に、パッケージで個別のステップをテストします。これを実行するには、ステップを右クリックして「ステップの実行」を選択します。これは単体テストと呼ばれます。個別のステップをテストできない場合があります。たとえば、パッケージで定義されている変数が必要な場合です。ただし、可能な場合は、個別に各ステップをテストすることをお薦めします。
パッケージを実行するには、パッケージ・ウィンドウで「実行」ボタンをクリックします。マッピングと同様に、パッケージを実行する際に使用するコンテキストおよびエージェントを指定できます。セッションが開始したという通知を受信したら、「オペレータ・ナビゲータ」を開きます。パッケージはオペレータ・ナビゲータでセッションを表します。マッピングおよびツール・ステップはステップとして表されます。マッピング・ステップは、個別のデータ転送操作を完了するタスクに分割されます。ただし、ツール・ステップに含まれるタスクは1つのみです。
『Oracle Data Integratorでの統合プロジェクトの開発』の新規パッケージの作成に関する項を参照してください。
『Oracle Data Integratorでの統合プロジェクトの開発』のパッケージの実行に関する項を参照してください。
ステップの作成
Oracle Data Integratorでプロシージャを使用してパッケージ・ステップを作成する方法について学習します
- 追加するマッピング、ODIツールまたはプロシージャを見つけます。プロシージャを追加するには、「プロジェクト」ビューで「プロジェクト」および「フォルダ」ノードを展開します。次に、「プロシージャ」ノードを展開します。
- プロシージャをパッケージ・ダイアグラムにドラッグします。パッケージでプロシージャ・ステップを表すアイコンが表示されます。
- (オプション)プロシージャ・ステップの名前を変更します。
パッケージ・ステップの調整
Oracle Data Integratorでパッケージ・ステップを調整する方法について学習します
- 最初のステップを定義します。ステップを右クリックして「最初のステップ」を選択します。
- 通常のステップの順序を連続順序に接続して、パッケージの成功パスを定義します。「成功時の次のステップ」ツールをクリックします。これは、上に「OK」という単語の付いた緑色の矢印のように見えます。
- 最初から最後まで、順序内のすべてのステップをクリックします。
- 「選択」ツール(カーソルのように見えます)をクリックして順序を停止します。
- 「失敗時の次のステップ」を表す赤色の「ko」ボタンをクリックして、エラー処理を追加します。ステップおよび対応するエラー・リカバリ・ステップをクリックします。ステップが失敗した場合、エラーをログ・ファイルにレポートします。
- 「選択」ツールでステップまたはリンクを選択して、ステップの不要なリンクを削除します。次に、ツールバーの「選択の削除」を使用するか、右クリックして「削除」を選択します。[Delete]キーを押して、キーボードを使用することもできます。