ソース・オブジェクトにワイルドカードを使用する場合のルール

ソース・オブジェクトには、アスタリスクを単独で、または部分的な名前とともに使用できます。たとえば、次のソース指定はいずれも有効です。

  • TABLE HQ.*;

  • TABLE PDB*.HQ.*;

  • MAP HQ.T_*;

  • MAP HQ.T_*, TARGET HQ.*;

TABLEMAPSEQUENCEの各パラメータでは、ワイルドカードを解決するために、大/小文字の区別の有無とデータベースのロケールが考慮されます。大/小文字を区別する、または区別しないものとして作成されたデータベースの場合、名前と大/小文字がワイルドカードと正確に照合されます。たとえば、データベースで大/小文字が区別される場合、SCHEMA.TABLESCHEMA.TABLEに一致し、Schema.TableSchema.Tableに一致します。データベースで大/小文字が区別されない場合、照合でも大/小文字は区別されません。

引用符を使用して大/小文字を区別することで、大/小文字が区別されるオブジェクト名と区別されないオブジェクト名を同じデータベース・インスタンス内に持つことができるデータベースの場合、ワイルドカードは異なる働きをします。アスタリスク・ワイルドカードをTABLE文でソース名として単独で使用した場合、そのアスタリスクは、引用符で囲まれているかどうかに関係なく、任意の文字に一致します。次の文はいずれも同じ結果になります。

TABLE hr.*;
TABLE hr."*";

同様に、単独で使用した疑問符ワイルドカードは、引用符で囲まれているかどうかに関係なく、任意の1文字に一致します。次の指定はいずれも同じ結果になります。

TABLE hr.?;
TABLE hr."?";

疑問符またはアスタリスクのワイルドカードを他の文字とともに使用する場合は、大/小文字の区別の有無がワイルドカード以外の文字にも適用されますが、ワイルドカードは大/小文字が区別される名前と区別されない名前の両方に一致します。

  • 次のTABLE文では、小文字のabcで始まる表名が取得されます。引用符で囲んだ名前の大/小文字は維持され、大/小文字を区別する照合が適用されます。ワイルドカードは、大/小文字が区別される文字にも区別されない文字にも一致するため、"abcA"および"abca"を含む表名が取得されます。

    TABLE hr."abc*";
    TABLE hr."abc?";
    
  • 次のTABLE文では、部分的な名前は大/小文字が区別されず(引用符なし)、このデータベースに大文字で格納されるため、大文字のABCで始まる表名がすべて取得されます。ただし、ワイルドカードは大/小文字が区別される文字と区別されない文字の両方に一致するため、この例ではABCA"ABCa"を含む表名が取得されます。

    TABLE hr.abc*;
    TABLE hr.abc?;