2.30 DELETE MASTERKEY
DELETE MASTERKEYコマンドでは、マスター・キーのバージョンを削除用にマークします。マスター・キーの古いバージョンを定期的に削除することで、そのようなバージョンを不正に使用できなくなります。
このコマンド、またはマスター・キーを追加や更新、あるいはウォレットをパージするコマンドを使用する前にOPEN WALLETコマンドを使用する必要があります。
マスター・キーのバージョンを確認するには、INFO MASTERKEYコマンドを使用します。
このコマンドでは、バージョンに削除のマークを付けますが、そのバージョンがウォレットから物理的に削除されることはありません。マスター・キーのバージョンを完全に削除する場合は、PURGE WALLETを参照してください。
ノート:
Oracle GoldenGateの共有ウォレットを使用したデプロイの場合、マスター・キーの古いバージョンは、マスター・キーが更新された後、すべてのプロセスが最新バージョンを使用するまで保持される必要があります。待機する時間は、トポロジ、レイテンシ、およびデプロイのデータ・ロードにより異なります。24時間の最小の待機時間は控えめな見積りですが、すべてのプロセスが新しいキーの使用を開始するのにかかる時間を決定するには、テストを実行する必要がある場合があります。すべてのプロセスが最新バージョンを使用しているかどうかを判定するには、マスター・キーの更新後すぐに各Extractのレポート・ファイルを表示して、古いキーでマイニングされた最後のSCNを確認します。次に、Replicatレポート・ファイルを監視し、このSCNがすべてのReplicatグループにより適用されたことを確認します。この時点で、マスター・キーの旧バージョンを削除できます。DELETE MASTERKEYによる削除を取り消すには、UNDELETE MASTERKEYを参照してください。
バージョン番号が使用されると、ウォレットはそれを永久に保持し、同じバージョンの別のキーが生成されることはありません。たとえば、バージョン2のキーを削除用にマークできず、それを削除するためにウォレットをパージし、RENEW MASTERKEYを発行してバージョン2を再度追加します。バージョン1のキーだけはパージ後もウォレットに残っていますが、新しく生成されるのは、バージョン2ではなくバージョン3です。
ウォレットとマスター・キーの使用は、DB2 for i、DB2 z/OSおよびNonStopプラットフォームではサポートされません。
構文
DELETE MASTERKEY
{VERSION version | RANGE FROM begin_value TO end_value | ALL}
例
例: Admin Client
OGG (https://localhost:15000 Atlanta) 18> delete masterkey all
2019-11-21T19:38:08Z INFO OGG-06148 Version 1 of master key 'OGG_DEFAULT_MASTERKEY' in Oracle Wallet was deleted.
親トピック: 共通コマンドライン・インタフェースのコマンド