2.82 STATS EXTRACT

STATS EXTRACTでは、1つ以上のExtractグループの統計を表示します。出力には、Oracle GoldenGate構成に含まれるDMLおよびDDL操作が含まれます。

最も正確な1秒当たりの処理操作数を取得するには、次のことを行います。

  1. STATS EXTRACTコマンドをRESETオプションとともに発行します。

  2. STATS EXTRACT REPORTRATEコマンドを発行します。LATEST STATISTICSフィールドに1秒当たりの操作数が表示されます。

ノート:

DB2データベース上で実行された実際のDML操作数は、Oracle GoldenGateがレポートした抽出DML操作数と一致しないことがあります。更新文で行が物理的に変更されない場合、DB2はその更新文を記録しません。そのため、Oracle GoldenGateがそれを検出したり、統計に含めることはできません。

ノート:

Oracle GoldenGateが最大保護モードで構成されているTeradataソース・システムで正確な統計を取得するには、プライマリExtractではなくVAMソートExtractにSTATS EXTRACTを発行します。プライマリExtractには、ロールバックされるコミットされていないトランザクションの統計が含まれることがありますが、VAMソートExtractは、コミットされていないトランザクションの統計のみレポートします。

構文

STATS EXTRACT group_name
[, statistic [DAILY. | .HOURLY | LATEST | RESET]
[, TABLE [container. | catalog.]schema.table]
[, TOTALSONLY [container. | catalog.]schema.table]
[, REPORTCDR]
[, REPORTCHARCONV]
[, REPORTFETCH | NOREPORTFETCH]
[, REPORTRATE time_units]
group_name

1つのExtractグループ名、または複数のグループを指定するワイルドカード(*)。たとえば、T*と指定すると、名前がTから始まるすべてのExtractグループの統計が返されます。

statistic

表示する統計。それぞれをカンマで区切ることによって複数の統計を指定できます(例: STATS EXTRACT finance, TOTAL, DAILY)。

TOTAL

プロセス起動からの合計を表示します。

DAILY

現在の日付の開始からの合計を表示します。

HOURLY

現在の時間の開始からの合計を表示します。

LATEST

最後のRESETコマンド発行後の合計を表示します。

RESET

LATEST統計フィールドのカウンタをリセットします。

TABLE [container. | catalog.]schema.table_name

指定した表、またはワイルドカード(*)で指定した表グループのみの統計を表示します。表の名前またはワイルドカード指定は2つの部分または3つの部分からなる完全修飾名である必要があります(例: hr.empまたは*.*.*)。

TOTALSONLY [container. | catalog.]schema.table_name

指定した表、またはワイルドカード(*)で指定した表グループの統計サマリーを表示します。表の名前またはワイルドカード指定は2つの部分または3つの部分からなる完全修飾名である必要があります(例: hr.empまたは*.*.*)。

REPORTCDR

競合の検出および解決のための統計を表示します。次の統計があります。

  • 合計CDR競合

  • 成功したCDR解決

  • 失敗したCDR解決

  • CDR INSERTROWEXISTS競合

  • CDR UPDATEROWEXISTS競合

  • CDR DELROWEXISTS競合

  • CDR DELROWMISSING競合

REPORTCHARCONV

TABLEパラメータにTARGET句があり、文字セット変換が実行される場合のみ使用します。次の統計がSTATS出力に追加されます。

Total column character set conversion failure: 現在のExtract実行における検証または変換の失敗の数。

Total column data truncation: 文字セット変換の結果、現在のExtract実行において列データが切り捨てられた回数

REPORTFETCH | NOREPORTFETCH

フェッチ操作についての統計を出力に含めるかどうかを制御します。デフォルトはNOREPORTFETCHです。REPORTFETCHの出力は次のようになります。

  • row fetch attempts: Extractがトランザクション・ログから列値を取得できなかったときに、データベースから値をフェッチしようとした回数。

  • fetch failed: 失敗した行フェッチの試行回数。

  • row fetch by key: Oracleに有効です。主キーを使用して行われた行フェッチ試行の回数。デフォルトは、行IDによるフェッチです。

REPORTRATE time_units

統計を絶対値ではなく処理レートとして表示します。

HR
MIN
SEC

次の例では、特定の表について、合計と1分当たりの統計を表示し、最新の統計をリセットし、フェッチ統計を出力します。

STATS EXTRACT finance, TOTAL, HOURLY, TABLE hr.acct, REPORTRATE MIN, RESET, REPORTFETCH
STATS EXTRACT ext, LATEST, REPORTFETCH