DBFSファイル・システムの構成
DBFSファイル・システム操作をレプリケートするには、DML用の標準の双方向構成と同様の構成を使用します。
Oracle GoldenGateをDBFS向けに構成する際に従うガイドラインの一部は次のとおりです。
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構造が同一である表の組合せを使用します。
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各データベースが組合せのもう一方の表に対する書込み権限を持つように設定し、もう一方を読取り専用に設定します。たとえば:
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ノード1がローカル表
t1
に書き込み、これらの変更がノード2のt1
にレプリケートされます。 -
ノード2がローカル表
t2
に書き込み、これらの変更がノード1のt2
にレプリケートされます。 -
ノード1では、
t2
は読取り専用です。ノード2では、t1
は読取り専用です。
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DBFSファイル・システムでこのような表の組合せを簡単に行える理由は、次のとおりです。
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DBFSファイル・システムの基礎となる表が同じ構造である。
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これらの表は、高レベルのファイル・システム操作中に、従来型の単純なDMLにより変更される。
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DBFS ContentAPIにより、読取り/書込みまたは読取り専用として修飾可能なマウント・ポイントを使用して、個別のDBFSストアのネームスペースを統一する方法が提供される。
次のステップでは、2つのDBFSファイル・システム(この場合はFS1
およびFS2
という名前)を作成し、必要に応じてそれらを読取り/書込みまたは読取りに設定します。
例13-3
declare dbms_dbfs_sfs.createfile system('FS1'); dbms_dbfs_sfs.createfile system('FS2'); dbms_dbfs_content.registerStore('FS1', 'posix', 'DBMS_DBFS_SFS'); dbms_dbfs_content.registerStore('FS2', 'posix', 'DBMS_DBFS_SFS'); commit; end; /
例13-4 ノード1
declare dbms_dbfs_content.mountStore('FS1', 'local'); dbms_dbfs_content.mountStore('FS2', 'remote', read_only => true); commit; end; /
例13-5 ノード2
declare dbms_dbfs_content.mountStore('FS1', 'remote', read_only => true); dbms_dbfs_content.mountStore('FS2', 'local'); commit; end; /