LinuxでのODBCの構成

ODBCの構成には、Linuxディストリビューションに付属している、ODBC構成ユーティリティを実行するグラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用できます。あるいは、次のステップに示す設定でodbc.iniファイルを編集して構成することもできます。(次のステップでは、Linux用ODBCConfigグラフィカル・インタフェース・ユーティリティから起動されるODBC管理ツールを示します。)

  1. ベンダーのドキュメントに従って、リモートLinuxシステムに32ビットまたは64ビットのiSeries Access ODBCドライバをダウンロードし、インストールします。iSeries ODBCドライバは、iSeries Accessのコンポーネントとして無償で提供されます。
  2. 使用するドライバに応じて、次のいずれかのコマンドを発行します。

    32ビット・ドライバ:

    rpm -ivh iSeriesAccess-7.1.0-1.0.i386.rpm
    

    64ビット・ドライバ:

    rpm -ivh iSeriesAccess-7.1.0-1.0.x86_64.rpm
    
  3. ユーザーDSN(作成したユーザーのみが使用できる接続)を作成することも、システムDSN(システムのすべてのユーザーが使用できる接続)を作成することもできます。ユーザーDSNを作成するには、Replicatプロセスに使用するユーザーとしてシステムにログオンします。
  4. ODBC構成ユーティリティを実行します。
  5. ODBC構成ツールの初期ページで、「ユーザーDSN」タブを選択してユーザーDSNを作成するか、「システムDSN」タブを選択してシステムDSNを作成します。(このステップではユーザーDSNを作成します。システムDSNの作成も同様です。)
  6. 選択したタブで、「追加」をクリックします。
  7. 適切なiSeries Access ODBCドライバを選択し、「OK」をクリックします。適切なドライバが「Select the DRIVER」リストに表示されない場合は、「追加」ボタンをクリックしてフィールドに入力します。

    ドライバが見つからない場合の「Driver Properties」フィールドの入力ステップは、次のとおりです。

    • 「名前」をドライバの名前に設定します。

    • 「Driver」をドライバがインストールされているパスに設定します。

    • 「Setup」を、ドライバ・インストール・ディレクトリにあるlibcwbodbci.soファイルに設定します。

    • 他の設定をデフォルトのままにします。

    • 「名前」フィールドの上にあるチェック・マークをクリックし、設定を保存します。

  8. 「Data Source Properties」ダイアログの「名前」フィールドに、1語から成るデータ・ソースの名前を指定します。「System」フィールドに、ターゲットDB2 for iシステムの完全修飾名(sysname.company.comなど)を入力します。「UserID」および「パスワード」フィールドを空白のままにし、データベースへの接続時にReplicatが資格証明を指定できるようにします。残りのフィールドをデフォルトの設定のままにし、「名前」フィールドの上にあるチェック・マークをクリックし、設定を保存します。
  9. 「ODBC Data Source Administrator」ダイアログに戻ります。「OK」をクリックして、ODBC構成ユーティリティを終了します。
  10. GRAPHIC型、VARGRAPHIC型およびDBCLOB型をサポートするには、.odbc.iniファイルを編集し、次の行を追加します。
    GRAPHIC = 1
    

    ノート:

    ユーザー・データ・ソース名を作成した場合、このファイルは、作成したユーザーのホーム・ディレクトリにあります。システムDSNを作成した場合、このファイルは/etc/odbc.iniまたは/usr/local/etc/odbc.iniにあります。

  11. ターゲットのOracle GoldenGateディレクトリからGGSCIを実行し、DBLOGINコマンドを発行してターゲット・データベースにログインします。
    DBLOGIN SOURCEDB database, USERID db_user [, PASSWORD pw [encryption options]]
    

    説明:

    • SOURCEDB databaseには、新規データ・ソース名を指定します。

    • USERID db_user, PASSWORD pwは、Replicatデータベース・ユーザー・プロファイルおよびパスワードです。

    • encryption optionsは、オプションのパスワード暗号化です。

    ノート:

    DB2 for iシステムに対しては、BLOWFISH暗号化のみサポートされています。