Oracle GoldenGateに影響するネットワーク・ボトルネックの検出

Oracle GoldenGateのスループットに影響するネットワーク・ボトルネックを検出するには、次のステップに従います。

  1. 次のコマンドを発行して、最新の10個のExtractチェックポイントを表示します。ソース・システムでデータ・ポンプExtractを使用している場合、プライマリExtractに対して、またデータ・ポンプに対してもコマンドを発行します。
    INFO EXTRACT group, SHOWCH 10
    
  2. Write Checkpoint統計を探します。これが、Extractが証跡に書き込む場所です。
    Write Checkpoint #1
    
    GGS Log Trail
    Current Checkpoint (current write position):
       Sequence #: 2
       RBA: 2142224
       Timestamp: 2011-01-09 14:16:50.567638
       Extract Trail: ./dirdat/eh
    
  3. プライマリExtractとデータ・ポンプの両方に対して、次を行います。
    • 1つか2つより多いチェックポイントがあるかどうかを確認します。最大で10個あります。

    • 最大の増分番号を持つWrite Checkpoint n見出し(たとえばWrite Checkpoint #8)を探し、SequenceRBAおよびTimestampの値をノートにとります。これが、最新のチェックポイントです。

  4. メモした情報を参照し、次の検証を行います。
    • プライマリExtractは一連のチェックポイントを生成していますか。または最初のチェックポイントのみを生成していますか。

    • データ・ポンプが使用中の場合、それは一連のチェックポイントを生成していますか。または1つのチェックポイントのみを生成していますか。

  5. プライマリおよびデータ・ポンプのExtractプロセスに対して、再度INFO EXTRACTを発行します。
    • 最新の書込みチェックポイントは増加していますか。前回のINFO EXTRACTコマンド以降、値が増加した場合、表示する最新のSequenceRBAおよびTimestampの値を探します。

  6. 次のコマンドを発行して、Replicatプロセスのステータスを表示します。
    SEND REPLICAT group, STATUS
    
    • ステータスは、Replicatが、遅延(処理するデータを待機中)、データの処理中、または証跡の最後(EOF)であるかどうかを示します。

Replicatのステータスが遅延モードまたは証跡ファイルの最後であり、次のいずれかがtrueである場合、ネットワーク・ボトルネックが存在します。

  • プライマリExtractのみを使用していて、その書込みチェックポイントが増加していないか、増加が非常に遅い場合。このExtractプロセスはネットワーク全体のデータを送信する役割を持つため、最終的に、抽出されたデータのバックログを格納するメモリーを使い果して異常終了します。

  • データ・ポンプを使用していて、その書込みチェックポイントが増加していないが、プライマリExtractの書込みチェックポイントは増加している場合。この場合、プライマリExtractはローカル証跡に書き込むことができますが、データ・ポンプはリモート証跡に書き込むことができません。抽出されたデータのバックログを格納するメモリーを使い果すと、データ・ポンプは異常終了します。プライマリExtractは、証跡順序の最後のファイルに到達するまで実行され、チェックポイントを作成できなくなるため異常終了します。

ノート:

ネットワークが停止している場合でも、Replicatは、証跡の残りのデータのすべてをターゲットに適用するまで、通常の方法で処理を行います。最終的に、証跡ファイルの最後に到達したことが報告されます。