仮想メモリーとページングの管理

Oracle GoldenGateはコミットされたトランザクションのみをレプリケートするため、トランザクションのコミットまたはロールバックを受信するまで、キャッシュと呼ばれる管理仮想メモリー・プールに各トランザクションの操作を保持します。1つのグローバル・キャッシュが1つのExtractまたはReplicatプロセスの共有リソースとして機能します。Oracle GoldenGateキャッシュ・マネージャは、オペレーティング・システムのメモリー管理機能を利用して、Oracle GoldenGateプロセスを持続的かつ効率的に機能させます。CACHEMGRパラメータでは、Oracle GoldenGateによって処理中のコミットされていないトランザクション・データのキャッシュに使用可能な仮想メモリーおよび一時ディスク領域の量を制御します。

プロセスの起動時、次の例に示すように、キャッシュ・マネージャによって仮想メモリーのリソースの可用性が確認されます。

CACHEMGR virtual memory values (may have been adjusted)CACHESIZE: 32GCACHEPAGEOUTSIZE (normal): 8M PROCESS VM AVAIL FROM OS (min): 63.97GCACHESIZEMAX (strict force to disk): 48G

現在のリソースでは不十分な場合、次のようなメッセージが返されます。

2013-11-11 14:16:22 WARNING OGG-01842 CACHESIZE PER DYNAMIC DETERMINATION (32G) LESS THAN RECOMMENDED: 64G (64bit system)vm found: 63.97GCheck swap space. Recommended swap/extract: 128G (64bit system).

システムでページングが過度に発生し、クリティカルなプロセスのパフォーマンスに影響する場合、CACHEMGRパラメータのCACHESIZEオプションの値を小さくします。スワップ・ディレクトリに割り当てられるディスク領域の最大量をCACHEDIRECTORYオプションで制御することもできます。CACHEMGRの詳細は、『Oracle GoldenGateリファレンス』を参照してください。