プライマリ・システムへのユーザー・アクティビティの再移動

プライマリ・システムにユーザー・アクティビティを再移動する手順

  1. ライブ・スタンバイ・システムで、ユーザー・アプリケーションを停止します。ただし、プライマリExtractの実行は継続し、未処理のトランザクション・データをすべて取得します。
  2. プライマリ・システムで、Replicatを起動して、ライブ・スタンバイ・システムからの変更の受信に備えます。
    START REPLICAT rep_2
    
  3. ライブ・スタンバイ・システムで、データ・ポンプを起動して、ローカル証跡に格納されているデータをTCP/IPを通じてプライマリ・システムに移動します。
    START EXTRACT pump_2
    
  4. ライブ・スタンバイ・システムで、EOFに到達して処理するレコードがなくなったことを示すメッセージが戻されるまで、プライマリExtractで次のコマンドを発行します。このメッセージは、すべてのトランザクションが取得されたことを示します。
    LAG EXTRACT ext_2
    
  5. ライブ・スタンバイ・システムで、プライマリExtractを停止します。
    STOP EXTRACT ext_2
    
  6. ライブ・スタンバイ・システムで、EOFに到達して処理するレコードがなくなったことを示すメッセージが戻されるまで、データ・ポンプで次のコマンドを発行します。このメッセージは、ポンプによってすべての取得データがプライマリ・システムに送信されたことを示します。
    LAG EXTRACT pump_2
    
  7. ライブ・スタンバイ・システムで、データ・ポンプを停止します。
    STOP EXTRACT pump_2
    
  8. プライマリ・システムで、EOF(ファイルの終わり)に到達したことを示すメッセージが戻されるまで、 STATUS REPLICATコマンドを発行します。このメッセージで、Replicatによってすべてのデータが証跡からデータベースに適用されたことを確認します。
    STATUS REPLICAT rep_2
    
  9. プライマリ・システムで、Replicatを停止します。
    STOP REPLICAT rep_2
    
  10. プライマリ・システムで、次の操作を実行します。
    • ビジネス・アプリケーションのユーザーに挿入、更新および削除権限を付与するスクリプトを実行します。

    • トリガーおよびカスケード削除制約を有効化するスクリプトを実行します。

    • アプリケーション・サーバーをスイッチオーバーし、アプリケーションを起動して、レプリケーション環境に含まれない必須ファイルをコピーするスクリプトを実行します。

  11. プライマリ・システムで、現在のタイムスタンプに基づいてデータの取得を開始するようにプライマリExtractを変更します。そうしないと、スタンバイ・システムでのユーザーの作業中にすでに取得してレプリケートされている操作を検索するために、Extractで不要な時間が費やされます。
    ALTER EXTRACT ext_1, BEGIN NOW
    
  12. プライマリ・システムで、プライマリExtractを起動してトランザクション変更の取得に備えます。
    START EXTRACT ext_1
    
  13. ユーザー・アクティビティをプライマリ・システムに切り替えます。
  14. (オプション)システム・メンテナンスをライブ・スタンバイ・システムで実行する必要がある場合、プライマリ・システムでデータ・ポンプを起動する前にその処理を即座に実行できます。取得データは、スタンバイのオフライン中にプライマリ・システムに蓄積されることに注意してください。
  15. プライマリ・システムで、データ・ポンプを起動します。
    START EXTRACT pump_1
    
  16. ライブ・スタンバイ・システムで、Replicatを起動します。
    START REPLICAT rep_1