ライブ・スタンバイへのユーザー・アクティビティの移動

ライブ・スタンバイにユーザー・アクティビティを移動する手順

  1. (オプション)セカンダリ・システムでシステム・メンテナンスを実行する必要がある場合、セカンダリ・システムからプライマリ・システムにユーザーを戻した後に、ここでの手順を使用して即座に、または一定時間後に、その処理を実行できます。いずれにせよ、セカンダリ・システムを停止する必要がある場合は、その時間の長さにかかわらず、次の危険があることに注意してください。
    • プライマリ・システムのローカル証跡は、スタンバイのオフライン中にデータが蓄積するためにディスク領域を使い果す可能性があります。この場合、プライマリExtractは異常終了します。

    • スタンバイのオフライン中にプライマリ・システムに障害が発生すると、機能再開時にデータ変更をライブ・スタンバイに適用できなくなるため、同期状態が破損して、ライブ・スタンバイの完全な再インストールが必要になります。

  2. プライマリ・システムで、ユーザー・アプリケーションを停止します。ただし、このシステムのプライマリExtractおよびデータ・ポンプの実行は継続し、未処理のトランザクション・データをすべて取得します。
  3. プライマリ・システムで、EOFに到達して処理するレコードがなくなったことを示すメッセージが戻されるまで、プライマリExtractで次のコマンドを発行します。このメッセージは、すべてのトランザクションが取得されたことを示します。
    LAG EXTRACT ext_1
    

    ノート:

    取得でREDOを読み続けるため、本番以外のワークロードは引き続き稼働します。この場合、本番ワークロードがすでに停止している場合でも、At EOFが返されない可能性があります。

  4. プライマリ・システムで、プライマリExtractプロセスを停止します。
    STOP EXTRACT ext_1
    
  5. プライマリ・システムで、EOFに到達して処理するレコードがなくなったことを示すメッセージが戻されるまで、データ・ポンプで次のコマンドを発行します。このメッセージは、ポンプによってすべての取得データがライブ・スタンバイに送信されたことを示します。
    LAG EXTRACT pump_1
    
  6. ライブ・スタンバイ・システムで、EOF(ファイルの終わり)に到達したことを示すメッセージが戻されるまで、STATUS REPLICATコマンドを発行します。このメッセージで、Replicatによってすべてのデータが証跡からデータベースに適用されたことを確認します。
    STATUS REPLICAT rep_1
    
  7. ライブ・スタンバイ・システムで、Replicatを停止します。
    STOP REPLICAT rep_1
    
  8. ライブ・スタンバイ・システムで、次の操作を実行します。
    • ビジネス・アプリケーションのユーザーに挿入、更新および削除権限を付与するスクリプトを実行します。

    • トリガーおよびカスケード削除制約を有効化するスクリプトを実行します。

    • アプリケーション・サーバーをスイッチオーバーし、アプリケーションを起動して、レプリケーション環境に含まれない必須ファイルをコピーするスクリプトを実行します。

  9. ユーザー・アクティビティをライブ・スタンバイ・システムに切り替えます。
  10. プライマリ・システムで、システム・メンテナンスを実行します。