プライマリ・システムへのユーザー・アクティビティの再移動
この手順では次の操作を実行します。
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Oracle GoldenGate環境をリカバリします。
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リストアしたプライマリ・システムにライブ・スタンバイのデータをコピーします。
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コピーの作成中に発生したユーザー・トランザクションを伝播します。
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コピーの結果と伝播された変更とを調整します。
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ユーザーをスタンバイ・システムからリストアしたプライマリ・システムに移動します。
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ライブ・スタンバイを再度保持するためにレプリケーションを準備します。
プライマリ・システムのリカバリの完了後に、次のステップを実行します。
ソースOracle GoldenGate環境をリカバリする手順
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プライマリ・システムで、バックアップからOracle GoldenGateディレクトリをリカバリします。
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プライマリ・システムで、GGSCIを実行します。
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プライマリ・システムで、プライマリExtractグループを削除します。
DELETE EXTRACT
ext_1
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プライマリ・システムで、ローカル証跡を削除します。
DELETE EXTTRAIL
local_trail_1
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プライマリ・システムで、バックアップからリストアしたパラメータ・ファイルと一致するように同じ名前を使用して、プライマリExtractグループを再度追加します。説明上、このグループをext_1と呼びます。このステップによって、Extractのチェックポイントが障害前の状態からクリーンな状態に初期化されます。
ADD EXTRACT
ext_1
, {TRANLOG | INTEGRATED TRANLOG}, BEGINtime
[, THREADSn
]-
TRANLOG
およびINTEGRATED TRANLOG
の詳細は、『Oracle GoldenGateリファレンス』を参照してください。INTEGRATED TRANLOG
により、Oracleデータベースに対する統合キャプチャが可能になります。
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プライマリ・システムで、前と同じ名前を使用してローカル証跡を再度追加します。説明上、この証跡をlocal_trail_1と呼びます。
ADD EXTTRAIL
local_trail_1
, EXTRACText_1
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EXTRACT
では、この証跡に書込みを行うext_1グループを指定します。
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プライマリ・システムで、Managerプロセスを起動します。
START MANAGER
スタンバイからプライマリ・システムにデータベースをコピーする手順
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プライマリ・システムで、トリガーおよびカスケード削除制約を無効化するスクリプトを実行します。
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スタンバイ・システムで、データベースのホット・コピーの作成を開始します。
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スタンバイ・システムで、コピーが終了したときの時刻を記録します。
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スタンバイ・システムで、アプリケーションへのユーザー・アクセスを停止します。すべてのオープン・トランザクションの完了を待機します。
コピー中に作成されたデータ変更を伝播する手順
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プライマリ・システムで、Replicatを起動します。
START REPLICAT
rep_2
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ライブ・スタンバイ・システムで、データ・ポンプを起動します。この操作によって、蓄積されたユーザー・トランザクションをスタンバイからプライマリ・システムの証跡に転送します。
START EXTRACT
pump_2
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プライマリ・システムで、初期ロード中にユーザーがスタンバイ・システムで生成したすべてのデータ変更が適用されたとわかるまで、
INFO REPLICAT
コマンドを発行します。前に記録した時刻を参照してください。たとえば、コピーが12:05に停止した場合、変更のレプリケーションによってその時刻までデータが適用されていることを確認します。INFO REPLICAT
rep_2
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プライマリ・システムで、次のコマンドを発行して
HANDLECOLLISIONS
パラメータをオフにし、初期ロードのエラー処理を無効化します。SEND REPLICAT
rep_2
, NOHANDLECOLLISIONS -
プライマリ・システムで、Replicatによってすべてのデータが証跡からデータベースに適用されたことを確認するため、
EOF(ファイルの終わり)に到達した
ことを示すメッセージが戻されるまで、STATUS REPLICAT
コマンドを発行します。STATUS REPLICAT
rep_2
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ライブ・スタンバイ・システムで、データ・ポンプを停止します。この操作によって、ユーザー・トランザクションをスタンバイからプライマリ・システムの証跡に転送することを停止します。
STOP EXTRACT
pump_2
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プライマリ・システムで、Replicatプロセスを停止します。
STOP REPLICAT
rep_2
この時点で、プライマリ・データベースとスタンバイ・データベースは、同期状態に戻っていることが必要です。
(オプション)同期を検証する手順
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Oracle GoldenGate Veridataなどの比較ツールを使用して、ソース・データベースとスタンバイ・データベースの同等性について比較します。
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Oracle GoldenGate Veridataなどの修復ツールを使用して、非同期状態を修復します。
プライマリ・システムにユーザーを切り替える手順