チェックポイント表作成のオプション

チェックポイント表は任意のスキーマに配置できます。可能であれば、Oracle GoldenGate専用のものを使用してください。

Oracle GoldenGateの複数のインスタンス(複数インストール)は同じチェックポイント表を使用できます。Oracle GoldenGateは、異なるインスタンスでReplicatグループの名前が同じであっても、チェックポイントを追跡します。

必要に応じて複数のチェックポイント表を使用できます。たとえば、Replicatグループごとに異なるものを使用できます。

チェックポイント表は次の方法でインストールできます。

  • GLOBALSファイルにデフォルトのチェックポイント表を指定できます。ADD REPLICATコマンドを使用して作成された新規Replicatグループは、特別な指示がなくてもこの表を自動的に使用します。

  • 任意のReplicatグループを作成する際に、ADD REPLICATコマンドで、次のように特定のチェックポイント表の指示を指定できます。

    • グループで特定のチェックポイント表を使用するには、ADD REPLICATCHECKPOINTTABLE引数を使用します。このチェックポイント表は、GLOBALSファイルのすべてのデフォルトの指定よりも優先されます。ただ1つのReplicatグループを使用する場合、このコマンドを使用して、GLOBALSファイルの作成を完全に省略できます。

    • グループでチェックポイント表の使用を省略するには、ADD REPLICATNODBCHECKPOINT引数を使用します。チェックポイント表がない場合でも、チェックポイントはReplicatによりディスク上のチェックポイント・ファイルに保持されますが、データの一貫性を失うリスクが生じます。

チェックポイント表の実装方法にかかわらず、ADD REPLICATコマンドを使用する前に、ターゲット・データベースにチェックポイント表を作成しておく必要があります。

ターゲット・データベースにチェックポイント表を追加する手順

GGSCIを通じてチェックポイント表を作成する次のステップは、かわりにchkpt_db_create.sqlスクリプト(dbはデータベース・タイプの略称)を実行することで省略できます。このスクリプトを使用することで、カスタム記憶域または他の属性を指定できます。この表の列の名前または属性は変更しないでください。

  1. Oracle GoldenGateディレクトリから、GGSCIを実行してDBLOGINコマンドを発行し、データベースにログインします。このコマンドを発行するユーザーは、CREATE TABLE権限を持っている必要があります。データベースで使用する正しい構文の詳細は、『Oracle GoldenGateリファレンス』を参照してください。

  2. GGSCIで、次のコマンドを発行してデータベースにチェックポイント表を追加します。

    ADD CHECKPOINTTABLE container owner.table
    

    説明:

    Oracleマルチテナント・コンテナ・データベースにインストールする場合、owner.tableは表の所有者と名前、containerはPDBの名前です。この表をデフォルトのチェックポイント表として使用し、GLOBALSファイルのCHECKPOINTTABLEで指定する場合、所有者および名前は省略できます。この表の名前は、データベースでオブジェクト名に対して許容される最大長を超えてはなりません。チェックポイント表の名前には、引用符、バックスラッシュ、ポンド記号などの特殊文字を含めることはできません。

GLOBALSファイルにデフォルトのチェックポイント表を指定する手順

この手順は、Oracle GoldenGateインスタンスにおけるすべてのチェックポイント表のグローバル名を指定します。Replicatグループの作成時に異なるチェックポイント表を指定することによって、任意のReplicatグループに対してこの名前をオーバーライドできます。

  1. GLOBALSファイルを作成します(または、既存のファイルがある場合はこれを編集します)。UNIXまたはLinuxシステムでは、ファイル名はすべて大文字とし、ファイル拡張子を付けずにOracle GoldenGateのルート・ディレクトリに配置する必要があります。ASCIIテキスト・エディタを使用して、前述のネーミング規則に従ってファイルを作成します。または、GGSCIを使用してファイルを作成すると、自動的に正しい名前と場所を使用して保存されます。GGSCIを使用する場合、次のコマンドを使用します(GLOBALSは大文字で入力します)。
    EDIT PARAMS ./GLOBALS
    
  2. 次のパラメータを入力します。
    CHECKPOINTTABLE container.owner.table
    

    説明:

    catalog.owner.tableはデフォルト・チェックポイント表の完全修飾名です。データベースがOracleマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)の場合はコンテナの名前を含みます。

  3. 表の名前をノートにとり、GLOBALSファイルを保存して閉じます。ファイルがOracle GoldenGateのルート・ディレクトリに作成されたことを確認します。ファイル拡張子がある場合は、拡張子を削除します。