Oracle GoldenGateのコンテナ・データベースの構成要件
この項では、マルチテナント・コンテナ・データベースとの間のレプリケーションに適用される特別な要件について説明します。
要件は次のとおりです。
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マルチテナント・コンテナ・データベース内の異なるプラガブル・データベースが異なる文字セットを持つことができます。Oracle GoldenGateは、異なる文字セットを持つマルチテナント・データベースから、1つの証跡ファイルにデータをキャプチャして、データをレプリケートしますが、異なる文字セットの使用によってデータは破損しません。
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Extractは統合キャプチャ・モードで動作する必要があります。Extractキャプチャ・モードの詳細は、「使用するExtract方式の決定」を参照してください。Replicatは任意のモードで動作できます。
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ログマイニング・サーバーと対話するには、Extractが共通ユーザーとしてルート・コンテナ(
cdb$root
)に接続する必要があります。ルート・コンテナを指定するには、USERID
またはUSERIDALIAS
パラメータで指定するデータベース・ユーザーに適切なSQL*Net接続文字列を使用します。たとえば:C##GGADMIN@FINANCE
。Oracle GoldenGateプロセスのユーザーの作成および適切な権限を付与する方法は、「Oracle GoldenGate資格証明の確立」を参照してください。 -
ソースCDB 12.2をサポートするためには、Extractで証跡形式としてリリース12.3を指定する必要があります。REDOログ内の変更により、Oracle 12.2以上のマルチテナント・データベースからキャプチャするには、証跡フォーマット・リリースが12.3以上である必要があります。
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dbms_goldengate_auth.grant_admin_privilege
パッケージは、マルチテナント・コンテナ・データベース内のキャプチャおよび適用の適切な権限を付与します。これにはcontainer
パラメータが含まれ、次の例のようにALL
に設定する必要があります。exec dbms_goldengate_auth.grant_admin_privilege('C##GGADMIN',container=>'all')
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DDLレプリケーションはマルチテナント・データベースの通常のレプリケーションとして機能します。ただし、Replicatはルート・コンテナに接続してはならず、PDBのみに接続する必要があるため、ルート・コンテナのDDLはレプリケートしないでください。