カスケード内の2番目のシステム

カスケード内の2番目のシステムで、Managerプロセス、Replicatグループおよびデータ・ポンプを構成します。

2番目のシステムのManagerプロセスを構成する手順

  1. 2つ目のシステムで、Managerプロセスを構成します。

  2. Managerのパラメータ・ファイルで、PURGEOLDEXTRACTSパラメータを使用して、証跡からのファイルの消去を制御します。

2番目のシステムのReplicatグループを構成する手順

  1. Replicatのチェックポイント表を作成します(Oracle統合Replicatを使用していない場合)。手順の詳細は、「チェックポイント表について」を参照してください。

  2. 2番目のシステムで、ADD REPLICATコマンドを使用してReplicatグループを作成します。説明上、このグループをrep_1と呼びます。

    ADD REPLICAT rep_1 
    [, INTEGRATED | COORDINATED [MAXTHREADS number]]
    , EXTTRAIL remote_trail_1, 
    , BEGIN time
    

    EXTTRAILオプションを使用して、rep_1グループをローカル・システムにあるリモート証跡remote_trail_1にリンクします。

    これらのオプション、およびインストール環境によって必要になるその他のオプションの詳細は、『Oracle GoldenGateリファレンス』を参照してください。

  3. 2番目のシステムで、EDIT PARAMSコマンドを使用してReplicatグループのパラメータ・ファイルを作成します。次のパラメータと、データベース環境に適用する他のパラメータを含めます。考えられるその他の必須パラメータの詳細は、使用中のデータベースに対応するOracle GoldenGateインストレーションおよびセットアップ・ガイドを参照してください。

    -- Identify the Replicat group:
    REPLICAT rep_1
    -- Specify database login information as needed for the database:
    [TARGETDB dsn_2][, USERIDALIAS alias]
    -- Specify error handling rules:
    REPERROR (error, response)
    -- Specify tables for delivery and threads if using coordinated Replicat:
    MAP [container.|catalog.]owner.table, TARGET owner.table[, DEF template]
    [, THREAD (thread_ID)][, THREADRANGE (thread_range[, column_list])]
    ;

    ノート:

    DB2 for iでは、ターゲット表がすでにジャーナルされている場合、ADD TRANDATAコマンドの使用が必要になることがあります。または、STRJRNPFコマンドを使用して、表を適切なジャーナルに割り当てることができます。ターゲット表をOracle GoldenGateでレプリケートする必要がない場合は、IMAGES(*AFTER)オプションをSTRJRNPFで使用できます。Oracle GoldenGateは、トランザクションを使用して動作するため、トランザクションをサポートするには、すべての表をジャーナルする必要がありますが、これはDB2 for iではデフォルトではありません。

2番目のシステムのExtractグループを構成する手順

  1. ソースで、ADD EXTRACTコマンドを使用してExtractグループを作成します。説明上、このグループをext_2と呼びます。

    ADD EXTRACT ext_2, {TRANLOG | INTEGRATED TRANLOG}, BEGIN time [option[, ...]]

    これらのオプション、およびインストール環境によって必要になるその他のADD EXTRACTオプションの詳細は、『Oracle GoldenGateリファレンス』を参照してください。

  2. 2番目のシステムで、ADD EXTTRAILコマンドを使用して3番目のシステムに作成するローカル証跡を指定します。

    ADD EXTTRAIL local_trail_2, EXTRACT ext_2

    EXTRACT引数を使用して、このローカル証跡をext_2 Extractグループにリンクします。

  3. 2番目のシステムで、EDIT PARAMSコマンドを使用してext_2 Extractグループのパラメータ・ファイルを作成します。次のパラメータと、データベース環境に適用する他のパラメータを含めます。考えられるその他の必須パラメータの詳細は、使用中のデータベースに対応するOracle GoldenGateインストレーションおよびセットアップ・ガイドを参照してください。

    -- Identify the Extract group:
    EXTRACT ext_2
    -- Specify database login information as needed for the database:
    [SOURCEDB dsn_2][, USERIDALIAS alias]
    -- Log all scheduling columns if using integrated Replicat
    LOGALLSUPCOLS
    -- Specify the local trail that this Extract writes to
    -- and encryption algorithm:
    ENCRYPTTRAIL algorithm
    EXTTRAIL local_trail_2
    -- Ignore local DML, capture Replicat DML:
    IGNOREAPPLOPS
    GETREPLICATES
    -- Specify tables and sequences to be captured:
    SEQUENCE [container.|catalog.]owner.sequence;
    TABLE [container.|catalog.]owner.table;
    

ノート:

DDL操作をレプリケートする場合、IGNOREAPPLOPS, GETREPLICATES機能は、DDLOPTIONSパラメータによって制御されます。

2番目のシステムのデータ・ポンプを構成する手順

  1. 2番目のシステムで、ADD EXTRACTコマンドを使用してデータ・ポンプ・グループを作成します。説明上、このグループをpump_2と呼びます。
    ADD EXTRACT pump_2, EXTTRAILSOURCE local_trail_2, BEGIN time

    データソース・オプションとしてEXTTRAILSOURCEを使用し、ローカル証跡の名前を指定します。

  2. 2番目のシステムで、ADD RMTTRAILコマンドを使用して、カスケード内の3番目のシステムに作成するリモート証跡を指定します。
    ADD RMTTRAIL remote_trail_2, EXTRACT pump_2
    

    EXTRACT引数を使用して、リモート証跡をpump_2データ・ポンプ・グループにリンクします。リンクされたデータ・ポンプは、この証跡に書込みを行います。

    その他のADD RMTTRAILオプションは、『Oracle GoldenGateリファレンス』を参照してください。

  3. 2番目のシステムで、EDIT PARAMSコマンドを使用してpump_2データ・ポンプのパラメータ・ファイルを作成します。次のパラメータと、データベース環境に適用する他のパラメータを含めます。
    -- Identify the data pump group:
    EXTRACT pump_2
    [SOURCEDB dsn_2][, USERIDALIAS alias]
    -- Decrypt the data only if the data pump must process it.
    -- DECRYPTTRAIL
    -- Specify the name or IP address of third system in cascade
    -- and optional encryption of data over TCP/IP:
    RMTHOSTOPTIONS target_2, MGRPORT port_number, ENCRYPT encryption_options
    -- Specify the remote trail and encryption algorithm on the third system:
    ENCRYPTTRAIL algorithm
    RMTTRAIL remote_trail_2
    -- Specify tables and sequences to be captured:
    SEQUENCE [container.|catalog.]owner.sequence;
    TABLE [container.|catalog.]owner.table;