初期ロードから変更同期への移行の簡略化
イベント・アクションおよびイベント表を使用して、初期ロードから進行中の変更レプリケーションへの移行を支援できます。たとえば、データが移入された既存のソース表をOracle GoldenGate構成に追加する必要があるとします。この表をターゲットに作成してから、エクスポートおよびインポートを使用して2つの表を同期する必要があります。この例では、source.event_table
というイベント表がソース・データベースに存在しており、ReplicatのTABLE
文で指定されると仮定します。
TABLE source.event_table, EVENTACTIONS (IGNORE, LOG INFO, STOP);
ユーザーが新しいソース表で作業を継続できるように、そのソース表をReplicatのパラメータ・ファイルではなくExtractのパラメータ・ファイルに追加します。Extractは、この表から証跡へのデータの取得を開始し、データは証跡に格納されます。
エクスポート後にソースとターゲットの読取り一貫性が確保された時点で、ソースのイベント表にイベント・レコードが挿入され、その内容がターゲットに伝播されます。Replicatが(読取り一貫性ポイントを示す)イベント・レコードを受信すると、プロセスは、EVENTACTIONS STOP
の指示に従って停止します。これにより、新規表がReplicatのMAP
文に追加されます。Replicatは、イベント・レコードのタイムスタンプからレプリケーションを開始するように設定できるため、HANDLECOLLISIONS
パラメータを使用する必要がなくなります。証跡内の操作のうちイベント・レコードより前のものは、エクスポートで適用されていることが確認されているため、無視できます。
イベント・レコード自体はReplicatによって無視されますが、情報メッセージが記録されます。