MySQLについてサポートされているオブジェクトおよび操作

MySQLのためのOracle GoldenGateでは、次のオブジェクトおよび操作がサポートされています。

  • Oracle GoldenGateでは、ソースおよびターゲット・データベースのトランザクション表に対する次のDML操作がサポートされます。

    • 挿入操作

    • 更新操作(圧縮を含む)

    • 削除操作(圧縮を含む)

    • 切捨て操作

  • Oracle GoldenGateでは、DDL (データ定義言語)操作の抽出およびレプリケーションがサポートされます。

  • Oracle GoldenGateでは、MySQLおよび使用されるデータベース・ストレージ・エンジンでサポートされる行の最大サイズおよび列の最大数を上限に、トランザクション表がサポートされます。InnoDBでは、最大1017列がサポートされます。

  • 生成された列はサポートされ、取得されます。

  • Oracle GoldenGateでは、AUTO_INCREMENT列属性がサポートされます。Extractによって増分値がバイナリ・ログからキャプチャされ、Replicatの挿入操作でターゲット表に適用されます。

  • Oracle GoldenGateでは、MySQLネイティブ・レプリケーションとの同時操作が可能です。

  • Oracle GoldenGateでは、MySQLのDYNSQL機能がサポートされます。

    ノート:

    XAトランザクションは取得でサポートされておらず、binlogに記録されたすべてのXAトランザクションがExtractを異常終了します。したがって、取得するためにExtractが構成されているデータベースに対してXAトランザクションを使用しないでください。

    Oracle GoldenGate取得用に構成されていないデータベースにXAトランザクションが使用されている場合は、MySQLサーバー構成ファイルのパラメータbinlog-ignore-dbを使用して、これらのデータベースをMySQLバイナリ・ログへのロギングから除外します。

    自動ハートビート表のサポートに関する制限事項は次のとおりです。

    • ハートビート表の追加時のエラーを回避するため、ハートビート表の作成先のデータベースがすでに存在することを確認します。

    • ハートビート履歴遅延ビューで、heartbeat_received_tsincoming_heartbeat_ageoutgoing_heartbeat_ageなどのフィールドの情報は、システム時間について示しています。オペレーティング・システム時間に現在の正確なタイムゾーン情報が設定されていることを確認する必要があります。

  • ファイルの終わり(EOF)による位置指定は、MySQLでサポートされています。Oracle GoldenGate Extract for MySQLの場合は、ファイルの末尾に対応する位置が検出され、そこからトランザクションの読取りが開始されます。データがバイナリ・ログに継続的に書き込まれている場合は、EOFの位置が正確ではありません。

    Extractは、次を使用して追加および変更されます。
    ADD EXTRACT group_name, TRANLOG, EOF
    ALTER EXTRACT group_name, EOF