ODBCまたはデフォルトのOLE DBを使用した接続

ReplicatがデフォルトのODBC接続またはOLE DB接続を介して接続すると、次のような制限が適用されます。

  • ODBCまたはデフォルトのOLE DBを使用している場合に、ソースとターゲットに対してIDENTITY列をまったく同じに保つには、Replicatはトランザクションで特別な操作を作成し、必ずターゲットに対してシードがインクリメントされるようにします。これらのステップによって、配信パフォーマンスが低下する場合があります。

  • 冗長な操作の可能性を排除するために、ターゲット表に対するトリガーおよび制約を調整または無効にする必要があります。

ReplicatをODBCまたはOLE DBと組み合せて使用するには、次のステップに従います。

  1. Microsoft OLE DB Driver for SQL Serverがインストールされていないかぎり、ODBCがデフォルトで使用されます。この場合、OLE DBが使用されます。ODBC接続を強制するには、DBOPTIONS USEODBCをReplicatに追加します。
  2. ターゲット表に対するトリガーおよび制約を無効にします。ターゲットに対するトリガーおよびカスケード制約の無効化を参照してください。
  3. 双方向のSQL Server構成でIDENTITY列を使用するには、それぞれに異なるシード値を持ち、構成内のサーバーの数と等しい増分値を持つようにIDENTITY列を定義します。たとえば、2つのサーバーのインストールは次のようになります。
    • Sys1は、増分値2で、1にシード値を設定します。

    • Sys2は、増分値2で、2にシード値を設定します。

    3つのサーバーのインストールは次のようになります。

    • Sys1は、増分値3で、1にシード値を設定します。

    • Sys2は、増分値3で、2にシード値を設定します。

    • Sys3は、増分値3で、3にシード値を設定します。