27 Teradataのサポート対象の理解

この章では、Oracle GoldenGateでサポートされているデータベースと表の機能について説明します。

内容は次のとおりです。

サポートされているTeradataデータ型

次の表は、Oracle GoldenGateがサポートするTeradataデータ型を示しています。適用される制限事項および条件は、この表の後に記載されています。

データ型 v15.x v16.x

BLOB

はい

はい

BYTEINT

はい

はい

VARBYTE

はい

はい

BIGINT

はい

はい

BYTEINT

はい

はい

DATE

はい

はい

DECIMAL - 18以下

はい

はい

DECIMAL - 19から38

はい

はい

DOUBLE PRECISION

はい

はい

FLOAT

はい

はい

INTEGER

はい

はい

NUMERIC - 18以下

はい

はい

NUMERIC - 19から38

はい

はい

REAL

はい

はい

SMALLIINT

はい

はい

TIME

はい

はい

TIMESTAMP

はい

はい

INTERVAL

はい

はい

INTERVAL DAY

はい

はい

INTERVAL DAY TO HOUR

はい

はい

INTERVAL DAY TO MINUTE

はい

はい

INTERVAL DAY TO SECOND

はい

はい

INTERVAL HOUR

はい

はい

INTERVAL HOUR TO MINUTE

はい

はい

INTERVAL HOUR TO SECOND

はい

はい

INTERVAL MINUTE

はい

はい

INTERVAL MINUTE TO SECOND

はい

はい

INTERVAL MONTH

はい

はい

INTERVAL SECOND

はい

はい

INTERVAL YEAR

はい

はい

INTERVAL YEAR TO MONTH

はい

はい

CHAR

はい

はい

CLOB

はい

はい

CHAR VARYING

はい

はい

LONG VARCHAR

はい

はい

VARCHAR

はい

はい

GRAPHIC

はい

はい

LONG VARGRAPHIC

はい

はい

VARGRAPHIC

はい

はい

PERIOD (DATE)

はい

はい

PERIOD (TIME)

はい

はい

PERIOD (TIMESTAMP)

はい

はい

UDT

はい

はい

数値データ型に関するサポートの制限事項

ソース・データベースでTeradataよりも多い桁数がサポートされている場合に、それらのデータ型を別のタイプのデータベースからTeradataにレプリケートすると、切捨てが発生する可能性があります。

浮動小数点数の範囲および精度のサポートは、ホスト・マシンによって異なります。通常は有効桁数が16桁の精度ですが、データベースのドキュメントで想定されている近似について確認してください。Oracle GoldenGateでは、サポートされる精度を超える値は丸められるか切り捨てられます。

シングルバイト文字データ型に関するサポートの制限事項

シングルバイト文字型は、他のデータベースとTeradata間に設定されているシングルバイトのラテン文字セット内で完全にサポートされています。VARCHAR列またはCHAR列の長さは、32k-1バイトを超えることはできません。UTF-16を使用する場合、この長さは16k-2文字です。

マルチバイト文字データに関するサポートの条件および制限事項

マルチバイト文字データに関するサポートの条件および制限事項を次に示します。

  • Windowsレプリケーション・サーバーまたはLinuxレプリケーション・サーバーにOracle GoldenGateをインストールしてください。

  • Teradata ODBCドライバ12.0.0.xまたはそれ以降のバージョンを使用してください。

  • マルチバイト・データ型にフィルタリング、マッピングおよび変換を使用しないでください。

  • CHAR列またはVARCHAR列の長さは、32k-1バイトを超えることはできません。UTF-16を使用する場合、それらの列の長さは16k-2文字を超えることはできません。

  • 初期化ファイルでODBCドライバをUTF-16文字セットに設定します。

  • Replicatグループを作成するときに、ADD REPLICATコマンドでNODBCHECKPOINTオプションを使用してください。Replicatデータベースのチェックポイント機能では、UTF-16文字セットに設定されているODBCドライバはサポートされません。チェックポイントはディスク上のチェックポイント・ファイルに保持されます。

バイナリ・データ型に関するサポートの制限事項

制限事項はありません。これらのデータ型は、他のソース・データベースとTeradataのターゲット間でサポートされています。

ラージ・オブジェクト・データ型に関するサポートの制限事項

ラージ・オブジェクト・データ型に関するサポートの制限事項を次に示します。

  • ラージ・オブジェクトを他のデータベースからTeradataにレプリケートするには、ターゲット・システムでTeradata ODBCドライバ12.0以降のバージョンを使用してください。ターゲットでは、ODBCによって配布されるラージ・オブジェクトをサポートする必要があります。

  • ODBC構成ファイルでUseNativeLOBSupportフラグを有効にしてください。Teradata ODBCドキュメントを参照してください。

日付データ型に関するサポートの制限事項

日付データ型に関するサポートの制限事項を次に示します。

  • DATETIMEおよびTIMESTAMPは、別のタイプのソース・データベースからTeradataにレプリケートするときに完全にサポートされます。

  • TIME with TIMESZONETIMESTAMP with TIMEZONEおよびINTERVALは、別のタイプのソース・データベースからTeradataへはサポートされません。

  • Oracle GoldenGateでは、0001/01/03:00:00:00から9999/12/31:23:59:59のタイムスタンプ・データをサポートしています。タイムスタンプがGMTからローカル時間に変換されると、これらの制限も変換後のタイムスタンプに適用されます。タイムゾーンに応じて、変換により時間が追加または引かれる場合があり、これにより、タイムスタンプがサポートされている上限を超えたり、下回ったりすることがあります。

  • Oracle GoldenGateでは、マイナスの日付はサポートされていません。

IDENTITYデータ型に関するサポートの制限事項

Replicatによって正しい値が挿入されるように、ターゲットでIDENTITYGENERATED BY DEFAULT AS IDENTITYとして構成する必要があります。

Teradataでサポートされているオブジェクトおよび操作

この項では、Oracle GoldenGateでサポートされているデータ操作およびデータベース・オブジェクトをリストします。

  • Oracle GoldenGateでは、データベースによってサポートされている表ごとに最大列数がサポートされています。

  • 切捨て操作は、Oracle GoldenGate 12.2.x以上でGETTRUNCATESパラメータを使用することでサポートされます。

  • 自動ハートビート表のサポートに関する制限事項は次のとおりです。

    • ALTER HEARTBEATTABLEコマンドはサポートされておらず、使用されている場合は無視されます。

    • FREQUENCYPURGE_FREQUENCYまたはRETENTION_TIMEオプションを指定したADD HEARTBEATTABLEコマンドはサポートされません。これらのオプションのいずれかをADD HEARTBEATTABLEコマンドで指定すると、そのオプションが無視されるという警告が表示されます。

    • Teradataには内部イベント/ジョブスケジューラがないため、ハートビート履歴データの自動パージは発生しません。定期的に、ハートビート履歴表から明示的にレコードを削除または切り捨てる必要があります。

Teradataでサポートされていない操作

この項では、Oracle GoldenGateでサポートされないデータ操作を示します。

  • Extract (取得)

  • DDL