第III部 Oracle GoldenGate for DB2 for iの使用
DB2 for iのためのOracle GoldenGateを使用すると、サポートされているDB2 for iバージョンからのトランザクション・データの初期ロードとキャプチャを実行して、そのデータをDB2 for iデータベースまたはその他のサポートされているOracle GoldenGateターゲット(Oracle Databaseなど)にレプリケートできます。
DB2 for iのためのOracle GoldenGateは、このドキュメント内に別途記載されている場合を除いて、データ・フィルタリング、マッピングおよび変換をサポートしています。DB2 for iからDB2 for iのターゲット・データベースまたは他のデータベースへの初期ロードによる同期されたレプリケーション環境のインスタンス化。
この部では、DB2 for iのためのOracle GoldenGateを構成および実行するためのタスクについて説明します。
内容は次のとおりです。
- DB2 for iのサポート対象の理解
この章では、DB2 for iのためのOracle GoldenGateでサポートされているデータベースと表の機能について説明します。 - Oracle GoldenGateのためのシステムの準備
この章では、Oracle GoldenGateをサポートするためのDB2 for iシステムの準備に関するガイドラインを示します。 - Oracle GoldenGate for DB2 for iの構成
この章では、ソースDB2 for iデータを取得し、サポートされているターゲット・データベースに適用するためのOracle GoldenGateの構成方法について説明します。 - Oracle GoldenGateレプリケーションのインスタンス化と起動
この章では、ターゲット・データの初期ロードの構成、レプリケーションのインスタンス化に必要なプロセスの追加、インスタンス化の実行について手順を説明します。これらのステップを実行すると、ソースとターゲット間でデータの整合性が取られ(初期同期と呼ばれます)、整合性が常に保たれるように、Oracle GoldenGateによって進行中のトランザクション変更が取得および配信されます。 - リモート・ジャーナルの使用
この章では、リモート・ジャーナルの準備およびリモート・ジャーナルの追加について説明します。IBM DB2 for iオペレーティング・システムでのリモート・ジャーナルのサポートにより、DB2 for iシステム間で一連のジャーナル・エントリを全部そのままレプリケートすることができます。設定してしまえば、このレプリケーションは、オペレーティング・システムによってユーザーが意識することなく自動的に処理されます。レプリケートされるエントリは、ターゲット・システムのジャーナルに格納され、ソース・システム上と同様の方法でアプリケーションで読み取ることができます。