11 Oracle TimesTenデータベースのためのOracle GoldenGateのインストール

Oracle TimesTenデータベース用にOracle GoldenGateをインストールする方法を学習します。

トピック:

システム要件とインストール前の指示

この章では、Oracle GoldenGateをサポートするシステム・リソースとデータベース・リソースの要件を示します。

トピック:

サポートされるデータベース・アーキテクチャ

Oracle GoldenGate for Oracle TimesTenは、TimesTenデータベースのClassicアーキテクチャおよびScaleoutアーキテクチャをサポートしています。

サポートされるプラットフォームおよびデータベース・バージョン

Oracle GoldenGate Oracle TimesTenでは、LinuxへのOracle GoldenGateのインストールがサポートされています。

サポートされるプラットフォームおよびデータベースのバージョン情報については、動作保証マトリックスを確認してください。

https://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

Oracle TimesTenクライアント・ライブラリのインストール

Oracle TimesTenクライアント・ライブラリは、GoldenGateをインストールするサーバーにインストールされている必要があります。Oracle GoldenGateをOracle TimesTenデータベース・サーバーにインストールしている場合、必要なライブラリはすでに使用可能です。ただし、Oracle GoldenGateをデータベース・サーバー以外にインストールしている場合は、クライアント・ライブラリおよびODBC接続情報を別にインストールして構成する必要があります。

Linuxプラットフォームの場合、クライアント・ライブラリも提供される使用可能なオプションは、TimesTenの完全インストールのみです。Oracle TimesTenをダウンロードするには、次の場所にアクセスします。

https://www.oracle.com/database/technologies/timesten-downloads.html

Oracle GoldenGateをOracle TimesTenとともにインストールするには、LD_LIBRARY_PATH変数も設定する必要があります。
  1. TimesTen Scaleout and TimesTen Classic/Cache 18.x for Linux x86 (64-bit)ビルドをダウンロードします。

  2. Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイドに記載されている手順に従って、Oracle TimesTenインストール・ファイルを指定の場所に抽出します。

  3. TimesTenインストールのlibディレクトリを含めるようにLD_LIBARY_PATHシステム変数を設定します。Oracle GoldenGateをインストールして実行するには、このシステム変数が設定されている必要があります。例:

    export LD_LIBRARY_PATH=/installpath/tt18.1.2.2.0/lib:$LD_LIBRARY_PATH

クライアント専用インスタンスのインストール

非データベース・サーバー環境にOracle GoldenGateをインストールする場合は、Oracle TimesTenクライアント・ライブラリをインストールした後、TimesTenのドキュメント指示に従って、TimesTenのクライアント専用インスタンスを作成します。
  1. 次を実行します。

    [oracle@tt_installation_dir]$ ./tt18.1.2.1.0/bin/ttInstanceCreate -clientonly
  2. インスタンスのインストール・プロンプトに従い、TimesTenインスタンスがインストールされている場所をノートにとります。この情報は、Replicatの、TimesTenへのODBC接続を設定するときに必要になります。

  3. TIMESTEN_HOMEシステム変数をTimesTenインスタンスのパスに設定します。

    例:

    export TIMESTEN_HOME=/instancepath/tt181

オペレーティング・システムの権限

Oracle GoldenGate for Oracle TimesTenを使用するためのオペレーティング・システム権限は、次のとおりです。

  • Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリに対する読取りおよび書込み権限が必要です。

  • Oracle GoldenGate ReplicatおよびManagerプロセスは、Oracle GoldenGateディレクトリのファイルおよびサブディレクトリに対する読取り権限、書込み権限および削除権限を持つオペレーティング・システム・ユーザーとして動作する必要があります。さらに、Managerプロセスには、他のすべてのOracle GoldenGateプロセスを制御する権限が必要です。

  • ReplicatおよびManagerオペレーティング・システム・ユーザーをOracle GoldenGate専用にして、Oracle GoldenGateプロセスを実行する他のユーザーが機密情報にアクセスすることを防ぎます。

データベースの要件

この項では、Oracle GoldenGate for Oracle TimesTenを使用するためのデータベースの要件について説明します。

Oracle GoldenGateプロセス用データベース・ユーザー
Oracle GoldenGateプロセス用のデータベース・ユーザーでは次の要件に従います。

ノート:

Times Tenはターゲットとしてのみサポートされています。
  • Oracle GoldenGate専用のデータベース・ユーザーを作成します。データベースに接続する必要のあるすべてのOracle GoldenGateプロセスに対して同じユーザーでもかまいません。

    • Replicat (ターゲット・データベース)

    • DEFGEN (ターゲット・データベース)

  • データのセキュリティを維持したり、Oracle GoldenGateの処理を的確に監視したりするには、他のユーザー、アプリケーションまたはプロセスに対してOracle GoldenGateデータベース・ユーザーでのログインまたは操作を許可しないでください。

  • ターゲットのOracle TimesTenデータベースにレプリケートするOracle GoldenGateの場合は、すべてのターゲット表に対するSELECTINSERTUPDATEおよびDELETEをReplicatデータベース・ユーザーに付与します。

  • ハートビート表およびチェックポイント表を作成するには、CREATE TABLEをReplicatデータベース・ユーザーに付与します。

Oracle TimesTenのためのインストール

LinuxプラットフォームにOracle GoldenGate for Oracle TimesTenをインストールするには、すべてのプラットフォームに対するインストールの項の手順に従ってください。