15 Oracle DatabaseでのOracle GoldenGateのアンインストール

Oracle DatabaseでOracle GoldenGateを削除する方法について学習します。

トピック:

プロセスの停止

この手順では、ExtractおよびReplicationプロセスを停止します。停止の指示があるまで、Managerは実行したままにします。

すべてのシステム:

  1. コマンド・シェルを実行します。
  2. システム管理者として、またはOracle GoldenGateコマンドを発行する権限とオペレーティング・システムからファイルおよびディレクトリを削除する権限を持つユーザーとしてログオンします。
  3. ディレクトリをOracle GoldenGateのインストール・ディレクトリに変更します。
  4. ggsciを実行します。
  5. すべてのOracle GoldenGateプロセスを停止します。
    STOP ER *
    
  6. Managerプロセスを停止します。
    STOP MANAGER
    

DDL環境の削除

(DDLレプリケーションをサポートするためにDDLトリガーが使用されている場合に有効です。)この手順では、ソース・システムのDDLスキーマからすべてのOracle GoldenGate DDLオブジェクトを削除します。

  1. システム管理者として、またはOracle GoldenGateコマンドを発行する権限とオペレーティング・システムからファイルおよびディレクトリを削除する権限を持つユーザーとしてログオンします。
  2. Oracle GoldenGateディレクトリからggsciを実行します。
  3. すべてのOracle GoldenGateプロセスを停止します。
    STOP ER *
    
  4. SYSDBA権限を持つユーザーとしてSQL*Plusにログインします。
  5. Oracle GoldenGateのプロセス、SQL*Plus、ビジネス・アプリケーションおよびOracleを使用するその他のソフトウェアのセッションなど、これまでDDLを発行したすべてのセッションを切断します。それを行わない場合、データベースでORA-04021エラーが生成される可能性があります。
  6. ddl_disableスクリプトを実行してDDLトリガーを無効にします。
  7. ddl_removeスクリプトを実行して、Oracle GoldenGate DDLトリガー、DDL履歴とマーカー表、およびその他の関連オブジェクトを削除します。デバッグで必要となる場合に備え、このスクリプトにより、スクリプト出力を記録するddl_remove_spool.txtファイルと、環境設定を記録するddl_remove_set.txtファイルが作成されます。
  8. marker_removeスクリプトを実行して、Oracle GoldenGateマーカー・サポート・システムを削除します。デバッグで必要となる場合に備え、このスクリプトにより、スクリプト出力を記録するmarker_remove_spool.txtファイルと、環境設定を記録するmarker_remove_set.txtファイルが作成されます。

データベース・オブジェクトの削除

次の手順に従って、Oracle Database内に構成されているOracle GoldenGateオブジェクトを削除します。構成によっては、特定のステップやコマンドが該当しない場合もあります。

ソース・システムで:

  1. システム管理者として、またはOracle GoldenGateコマンドを発行する権限とオペレーティング・システムからファイルおよびディレクトリを削除する権限を持つユーザーとしてログオンします。

  2. Oracle GoldenGateディレクトリからggsciを実行します。

  3. すべてのOracle GoldenGateプロセスを停止します。

    STOP ER *
  4. Managerプロセスを停止します。

    STOP MANAGER
    
  5. GGSCIで、DBLOGIN(ダウンストリーム・マイニング・データベースからデータベース・ログマイニング・サーバーを削除する必要がある場合はMININGDBLOGINコマンド)を使用してデータベースにログインします。[MINING]DBLOGINには、dbms_goldengate_auth.grant_admin_privilegeプロシージャで付与される権限が必要です。

    [MINING]DBLOGIN USERIDALIAS alias
    
  6. GGSCIで、構成に応じて次のコマンドのいずれか、またはすべてを実行します。

    • スキーマレベルのサプリメンタル・ロギングを無効にします(ワイルドカードは使用できません)。

      DELETE SCHEMATRANDATA schema [NOSCHEDULINGCOLS | ALLCOLS]
      
    • 表レベルのサプリメンタル・ロギングを無効にします。

      DELETE TRANDATA [container.]schema.table  [NOSCHEDULINGCOLS | ALLCOLS]
      
    • (双方向構成)Oracleトレース表を削除します。

      DELETE TRACETABLE [container.]schema.table
      
    • (クラシック取得構成)ログ保存を無効にします。DBLOGINには、ログ保存オプションに示した権限が必要です。

      UNREGISTER EXTRACT group LOGRETENTION
       
    • (統合キャプチャ構成)Oracleマイニング・データベースから、ログマイニング・サーバーを削除します。

      DELETE EXTRACT group
      UNREGISTER EXTRACT group DATABASE 
      
  7. 次のOracleプロシージャを実行し、クラシックと統合の両方のプロセスについて、Oracle GoldenGate管理ユーザーから権限を削除します。

    dbms_goldengate_auth.revoke_admin_privilege('ggadm')

ターゲット・システムで:

  1. Replicatを停止します。
    STOP REPLICAT group  
    
  2. データベースにログインします。
    DBLOGIN USERIDALIAS alias
    
  3. (統合Replicat) Replicatグループが削除され、ターゲット・データベースからインバウンド・サーバーも削除されます。
    DELETE REPLICAT group
  4. (非統合Replicat)DELETE CHECKPOINTTABLEコマンドを実行して、Replicatチェックポイント表を削除します。
    DELETE CHECKPOINTTABLE [container.]schema.table

Oracle Universal Installerを使用したOracle GoldenGateのアンインストール

次の手順に従って、Oracle Universal Installer (OUI)の対話型セッションを介してOracle GoldenGateをアンインストールします。

警告:

OUIを使用してOracle GoldenGateを削除する前に、「DDL環境の削除」(トリガーベースのDDLキャプチャを使用している場合)および「データベース・オブジェクトの削除」の手順に従ってください。これらの手順では、OUIアンインストーラで削除されるOracle GoldenGateのコマンドおよびスクリプトを使用する必要があります。

このプロセスでは、次のアイテムが削除されます。

  • Oracle中央インベントリ内のOracle GoldenGateホーム・ディレクトリ。

  • Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリ。

  • Oracle GoldenGate Managerサービス(Windowsにインストールされた場合)。

  • Oracle GoldenGate Windowsレジストリ・エントリ

システムからOracle GoldenGateを削除する手順:

  1. システム管理者として、またはOracle GoldenGateコマンドを発行する権限とオペレーティング・システムからファイルおよびディレクトリを削除する権限を持つユーザーとしてログオンします。
  2. Oracle GoldenGateディレクトリからggsciを実行します。
  3. すべてのOracle GoldenGateプロセスを停止します。
    STOP ER *
    
  4. Managerプロセスを停止します。
    STOP MANAGER
    
  5. Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリから次のスクリプトを実行します。

    UNIXおよびLinuxの場合:

    OGG_home/deinstall/deinstall.sh
    

    Windowsの場合:

    OGG_home/deinstall/deinstall.bat

手動によるOracle GoldenGateのアンインストール

オペレーティング・システムを介してシステムから手動でOracle GoldenGate環境を削除するには、次の手順に従います。

手動によるOracle GoldenGate Windowsコンポーネントの削除

この手順では次の操作を実行します。

  • ソースまたはターゲットWindowsシステムから、Windowsクラスタ・リソースとしてのOracle GoldenGateを削除し、

  • Oracle GoldenGateイベントがWindows Event Managerにレポートされるのを停止し、

  • Managerサービスを削除します。

ソース・システムおよびターゲット・システムで、次のステップを実行します。

  1. システム管理者として、またはOracle GoldenGateコマンドを発行する権限とオペレーティング・システムからファイルおよびディレクトリを削除する権限を持つユーザーとしてログオンします。
  2. (クラスタ) Managerリソースが含まれているクラスタ・グループを所有するクラスタのノードからggsciを実行し、すべてのExtractおよびReplicatのプロセスが停止していることを確認します。稼働しているものがあれば停止します。
    STATUS ER *
    STOP ER *
    
  3. (クラスタ)クラスタ・アドミニストレータ・ツールを使用してManagerリソースをオフラインにします。
  4. (クラスタ)そのリソースを右クリックし、「削除」を選択して削除します。
  5. 「スタート」「ファイル名を指定して実行」の順にクリックし、「ファイル名を指定して実行」ダイアログ・ボックスにcmdと入力してコマンド・コンソールを開きます。
  6. ディレクトリをOracle GoldenGateのインストール・ディレクトリに変更します。
  7. 次の構文を使用して、INSTALLユーティリティを実行します。
    install deleteevents deleteservice
    
  8. (クラスタ)クラスタ・グループをクラスタ内で次のノードに移動し、ステップ5から繰り返します。

Oracle GoldenGateのファイルの手動による削除

次のステップをすべてのシステムで実行して、Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリを削除します。

  1. GGSCIで、すべてのプロセスが停止していることを確認します。稼働しているものがあれば停止します。
    STOP ER *
    STATUS ER *
    STOP MANAGER
    STATUS MANAGER
    
  2. GGSCIを終了します。
    EXIT
    
  3. Oracle GoldenGateインストール・ディレクトリを削除します。