9 非統合Replicatを使用するための追加の構成ステップ

この章では、非統合モードで動作する場合のReplicat専用の手順について説明します。Replicatが非統合モードで動作する場合、トリガー、カスケード制約および一意の識別子を、Oracle GoldenGate環境で適切に構成する必要があります。

この章は、「Oracle GoldenGateの適用の構成」に記載されている基本的な構成要件を補足するものです。

内容は次のとおりです。

ターゲット表でのトリガーと参照カスケード制約の無効化

Replicatが非統合モードの場合、トリガーとカスケード制約をOracleターゲット表で無効にする必要があります。

Oracle GoldenGateでは、トリガーまたはカスケード制約の発生によって生じたDMLがレプリケートされるため、Replicatが非統合モードの場合は制約を無効にする必要があります。同じトリガーや制約がターゲット表でアクティブになった場合、レプリケートされたバージョンのために重複となり、データベースでエラーが返されます。ソース表にemp_srcsalary_src、ターゲット表にemp_targsalary_targを使用している次の例について考えます。

  1. emp_srcに対して削除が発行されます。

  2. それによって、削除がsalary_srcにカスケードされます。

  3. Oracle GoldenGateが、両方の削除をターゲットに送信します。

  4. まず親削除が到着し、emp_targに適用されます。

  5. 親削除によって、削除がsalary_targにカスケードされます。

  6. salary_srcのカスケードされた削除が、salary_targに適用されます。

  7. 行は、すでにステップ5で削除されているため、見つかりません。